[ 金沢便り2004.3月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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3月31日(水) 桜咲く
すでに桜は満開状態です。事務所から見える弥生小学校の桜も、近所の桜公園(数年前まで気象台があったところに大きな桜の標本木があります)の桜もきれいに咲いています。気温が低いので、まだ散ってはいませんが、週末には散りはじめるのではないでしょうか。例年になく、早く感じます。蕾が膨らんできたなと思ったら、一気に咲きました。温暖化の影響でしょうか。午前は、勝山の荒井さんが10数年ぶりに事務所に来られました。「勝山探検隊」のコンセプトは今でも通用するのではないかと感じました。今こそ、地域や地域の人を再評価し、体験交流型の商品づくりに取り組むべきです。あえて、商品と表現するのは、対価をいただきながら、自立的に運営できる仕組みを構想することを意味しています。魅力的な素材も人材もたくさん存在しています。今はエコミュージアムという概念で地域づくりに取り組まれているとのことですから、地域内での循環的な仕組みづくりを目指してほしい。

事務所から見える桜
3月30日(火) 独自の基準を!
どんな仕事であれ、事業であれ、全体状況の中に位置付けて見ないと、その価値は分からない。個々の仕事や事業だけの収支評価を行い、利益が少ないからということで断っていたのでは、次につながっていかないし、新たな仕事や事業は発生しにくくなる。一見損なようでも、将来につながると判断できれば、引き受けることも大切だ。地域にこだわって仕事をする以上、地域の中に魅力的な人が増え、地域の企業や商店が元気になっていくことに価値を見い出すこと。そのことに関わることで、我々が食べていけるような構造を創造することを目指すべきであろう。もちろん、我々の活動がどれだけの影響や刺激を地域に与えられているかのシビアな評価も必要です。さらに、いったい、いくらあったら地域の中で暮らしていけるのか、そのことを再検討すべきです。少なくとも、都会の基準を田舎に当てはめるべきではなく、独自の基準を持ちたいもの。
3月29日(月) 高山
久し振りに高山に行く。午後、中部経済産業局の広域ネットワークの委員会がグリーンホテルであった。東海北陸道を白川まで行き、下道を荘川まで行く。荘川から清見まで高速を走り、清見からは一般道で高山まで行く。正味2時間10分程度で着いたであろうか。会議まで1時間以上あったので、ホテルから歩いて陣屋や中心街を散策に。相変わらず人が多い。商店街から駅に向けて入ってきた通りにあった角のそば屋に入り手打ちそばをいただく。えびすという店で、竹ざるにそばが盛られて出てきました。会議の前にはちょうどよい昼食だ。委員会では、具体的な活動をいくつか提案させていただく。実践を通じて新たな施策や政策につながる知を生み出す方法もよいのではないかと思う。調査だけでは弱い。連携を促進するための出会いの場として、少ない人数で話しができる食談のような場をシリーズで設けていってもよいのではないかと思う。

えびすのざるそば
3月28日(日) かしまテント市
鹿島町でのテント市の様子を見に行く。10時の開店前からお客さんが来はじめていた。駐車場もいっぱいになり、どの店にも人だかりができていました。実験としては十分成功です。隣町からも参加されていました。こだわりの商品を出されている店が増えることを期待したい。駐車スペースの草を刈り、紐ででもよいから、駐車する場所を分りやすくしたほうが、車が止めやすい。出店者の名前を明示して、商売をしていただきましょう。商品に販売者の名前や連絡先、原材料などを表記することも徹底したい。天気もよくて、幸先のよいスタートがきれました。継続しつつ、商品の質とお客さんとの関係の継続性を追求する市を目指してしていただきたい。

手づくりの品が並ぶ
3月27日(土) 定点観察
八尾で東大大学院の西村幸夫教授の講演会をうかがう。もっぱら、20年以上関わってこられた古川町の事例を紹介いただいた。参考になったのは次のこと。核になるポイントを継続的に撮影しておくと、その経年変化がよく分かる。徐々に改善されていくプロセスを追うことも可能ですし、逆にもとに戻ったりすることもある。そのような変化を写真で示されると理解しやすい。目立つポイントから優先的に改良に取り組むというアプローチも分かりやすかった。多様な視点で地域を評価する発想はいずれの地域においても重要です。是非、学生諸君にも参加いただき、まちを評価し、改善計画をともに作ることが重要です。お任せにするのでなく、一緒に創造することです。

西村幸夫氏
3月26日(金) そば打ち
夜、にわか工房で地元の人達のそば打ち体験を撮影させていただく。本オープンを前に、施設のことを知っていただく意味では十分意義のある活動です。まず地元の皆さんに支持されないと、うまく回りませんからね。参加された方々も楽しみながらされていましたし、にわか工房に初めて来たという方々が多くて、良い機会でした。そば処にわかを地域の女性たちが主体となって運営するのはいいのですが、平日は仕事をもっていて、週末だけ手伝うという人も多くて、果たしてこんなスタイルでどこまで続けられるか不安でもあります。軌道に乗りそうなことが見えれば、徐々に専業で従事する方々を増やしていかないといけないでしょうね。それか、地元のもっと多くの方々に関わっていただいて運営する方向にもっていくか。いずれにしろ新しいアプローチなので、継続的にフォローできればと思う。

そば打ち体験
3月25日(木) 地名
金沢では古い町名の復活が少しづつ進んでいる。一方で、市町村合併に伴い、市町村名が消える地域も多くなっている。そこで、むらづくり会社を作り、村名を残そうとしているところもある。富山の細入村での村営施設の経営統合検討委員会での議論の大勢はそのようなご意見であった。地名というのも地域の貴重な財産であるというとらえ方もできる。地域の人々のアイデンティティのよりどころでもある。特に地域を離れた人々にとって、生まれ育った地域の名前には懐かしさを強く感じるものではないであろうか。市町村合併を機に、地域名称について考えてみることも大切だ。
3月24日(水) 勝山探検隊
1987年2月、フードピア金沢の事務局長として最初で最後の講演を福井の勝山市でした。北陸銀行さんの 依頼であった。50人以上の皆さんを前に90分も時間を与えられた。不安だったのでレジュメを作成し、それに沿ってお話をした。その際に提案したのが「勝山探検隊」。越前大仏が完成する前で、昔からの中心市街地はどうしたらよいかというのがリクエストでした。そこで、とりあえず、まちを観て回りましょう!それも、地域外の人も交えて、多様な視点から評価してみること。その上で、活用できる素材を活かして、回遊性のあるまちづくりを進めたらどうですか、というようなことを話したように思う。その後、しばらく経ってから、勝山青年会議所が20周年記念事業として「勝山探検隊」を実施して下さいました。直前理事長からの推薦があって、実現した事業でした。それも青年会議所としては珍しく6年間続けていただきました。その直前理事長が今は商工会議所の会頭をされているという。来週、久し振りにお会いすることになった。今度はどのようなお手伝いができるか、楽しみです。
3月23日(火) それぞれの金沢物語を
松魚亭で出島二郎さんの金沢物語制作発表と還暦を祝うパーティがあった。内灘生まれの出島さんが30年間、金沢という都市に関わってきた成果をまとめるという。来年の3月25日には出版記念パーティを予定している。出島さんの書く文章は、私が金沢に来た26歳の時から読んでいるが、常に触発的であった。フードピア金沢の最初の2年間は私が事務局をしていたおかげで、彼の文書を読み続けた。20年以上読み続けていることになるが、常に触発的な文章を書き、表現を続けることは大変なことである。酒量が多くなるのもうなづけるところがある。出島さんが書かれる金沢物語が刺激的な内容になることを期待したい。一方で、金沢に暮らす人それぞれに、金沢物語があるはず。それを他の人が読んだり、聞いたりしても面白い内容にまとめられるであろう。そんな金沢物語の企画があってもよい。例えば、フードピア金沢の初期に核におられた金森千栄子さん、水野一郎さん、浅田裕久さんの金沢物語をまとめることがしてみたい。フードピア金沢という活動をまとめる作業もどこかでしておくべきだ。未来を生きる人々が新たな知を創造するためのヒントになることを期待しつつ。金沢だけではない、能登でも、八尾でも、由布院でも可能な企画だ。
3月22日(月) お店の物語
能都町でお店の物語をうかがう。田村陶器店、大橋与十郎商店、橋本貸衣裳店と回るが、それぞれ、特長のあるお店です。田村陶器店は漁師町らしい器が揃っています。鯉のさかき立て、種類の多いとっくりやさかづき、魚の煮つけの汁が飲みやすいお碗など。大橋さんの店の真ん中には裏庭までのびるレールが走っていて、トロッコを今も使われています。橋本貸衣裳店は今の奥さんが始めた商売。最初ご主人は電気会社に勤めていたが、途中で会社を辞めて、奥さんの仕事を手伝うようになったとのこと。どうせするなら思いきってやるようにと、積極的な事業展開のレールはご主人がひかれている。役割分担がしっかりされていて、奥さんは店を守り、ご主人は外回りを徹底して担い、顧客開発を行ってきた。今の店は途中で買われたもので、100年以上経っているとのこと。現在は、記念写真の撮影のお客さんが多いとのこと。これは娘さんが撮影の特訓を受けて始めた。お店を直して、新しい商売も膨らんでいるようで、何よりです。

橋本さんの店
3月21日(日) 白砂青松の森づくり
羽咋の千里浜海岸と能登有料の間で森づくりの活動がある。昨年植えた場所の横である。羽咋郡市の小学生やみどりの少年団も参加、石川の森づくりからもかなりのメンバーが参加していたので、総勢で200人は超えていたであろうか。松、柏、さかきを植える。小学生たちは学校で育てた松の苗木を植えてくれていました。石川の森づくりのホームペ−ジを見て参加して下さった小泉産業の皆さん、ありがとうございました。以前からの会員の皆さんも沢山ご参加いただきました。天気も良くて、絶好の森づくり日和でした。おかげで石川の森づくりも10周年です。森づくりは永遠に続くことであり、実践の積み重ねが大切です。

大勢で木を植える
3月20日(土) にわかそば
久し振りににわか工房のテスト営業の様子を見に行く。今日はフロアーで接客していたのが、サービス業経験者で、安心して見ていられました。お客様がそば処に入る時に、レジのスタッフが「いらっしゃいませ!」と大きな声で言うことで、厨房のスタッフにも、お客様がいらしたことが分かるようにされていました。アイデアですね。自分達でどんどん新しい仕組みを作ろうとしているところが素晴しい。るるぶの取材が入っていたが、そば打ちの実演もいつもと違う人がしていました。全てのメンバーが一通りのことができるようになることが理想ですから、いいことです。メニューのにわかそばも確定とのことですので、撮影して帰る。
3月19日(金) いかすみコロッケ
午後、能都町のビストロ与七でいかすみコロッケを撮影し、試食する。中に米とチーズが入っていて、歯ごたえのある微妙な味わいです。まわりのソースも2種類。大葉をベースにしたものと、トマトを使ったもの。おにぎり型に成形されていて、かわいい顔をしています。奥さんが手づくりしたのれんも新調されていて、雰囲気が違ってみえました。こだわりのあるユニークなご主人です。お昼も営業しているので、ランチでも味わってみていただくとよい。撮影してみてあらためて気付いたことは、食べ物はアップで撮った方が美味しく見えるということ。全体を入れて撮影すると焦点がぼけた感じになりやすいが、メインのものをクローズアップするように撮ると、違って見えます。お試しあれ!

いかすみコロッケ
3月18日(木) 校正
印刷物を制作する過程で重要な作業に校正がある。原稿の間違いをチェックし、より読みやすい表現に修正する作業です。これをしっかり行わないとそれまで手間ひまかけて制作してきたものの価値が一気になくなることもある。どこかに間違いがあると、見るのもいやになったりする。校正は原稿を制作したものとは別の人にしてもらうことが大事です。当人がいくら読み返していても、気付かないことが多い。それと、静かなところでしないといけない。話し声とかが聞こえたり、途中で電話に出たりすると、間違いを見落としやすい。制作過程では何回もそのような作業を繰り返すのです。そのような仕事ももっと評価されていいし、価値を認めていただきたい。この「金沢便り」も、一度は読み返しているが、後から振り返ると間違いが多い。おかしな表現に気付かれた方は遠慮なく教えていただけると有り難い。よろしく!
3月17日(水) 食の特産品コンテスト
食の特産品コンテストの表賞式。8つの商品が表賞されたが、いずれも積極的に商品開発の取り組んでいるところでした。地域の素材を活かし、極力、安全に配慮したものづくりをされています。このような、商品や商店、作り手をクローズアップして紹介するメディアを制作する意義は高い。最終的にはホームページにもアップし、新たな販路開拓を側面から支援できれば、販路開拓支援事業としての機能は十分果たせるのではないか。最終的には、それぞれのお店や作り手の皆さんが商品についての物語を語れることが決め手になりますが。「何を語ればいいか、商店の人だけで考えても出てこない」というシャルドンのご主人の話しもその通りかなと感じました。我々が介在する意味がそこにあるのかもしれない。明確にものを言われる委員の皆さんのおかげで面白い企画になりました。
3月16日(火) かしまテント市
午後、鹿島商工会でテント市の打ち合わせ。3月28日(日)にプレイベント的に行う1回目について相談。とりあえず、試していただく意味で、周辺の町の人にも声をかけ、できるだけ多くの出店者を集めることに!。場所は鹿島バイパス沿いのアルプラザ鹿島のすぐそばですから分りやすい。時期的に新鮮な野菜類が少ないのが難点。春休み期間中なので、子供達でも楽しめるものを用意したい。4月、5月は月2回、5月から毎週日曜に行いますので、それからが本番だと考えていただければよい。それまでは実験です。地域の中を回って売れそうなものを開発してくる人も必要かもしれませんね。少量多品種でいいですから。
3月15日(月) 体験の旅
商工会の石川・白山郷ブロック女性部の会議に出席。次年度に向けての議論を行う。もともと、環境に関わる活動をしたいというお話をいただいたので、エコツーリズムに取り組むことを提案したのが始まり。エコツーリズム研究会を行い、それと同時に「体験の旅」を繰り返してきた。すでに、メニューの蓄積も増えてきたので、通年で、体験交流型の旅を継続実施していただきたいところである。広域の事業は事務局に継続性がないことと、本来業務に追加的に出て来たイメージがあり、集中して事務方を担うことは難しい事情がある。自立できるメニューについては、例えば白山連峰合衆国の事務局に委託してもよいから、どんどん実施していただけるようにしてもよいのではないか。女性部の事業としては、新たなメニュー開発を毎年行うことに主眼をおいていただければと思う。
3月14日(日) 五箇山
ツーリズム学校に参加してくれていた五箇山・菅沼集落の荒井さんのところに行く。木村さん、佐々木さん、門前から参加してくれた岡本さんんと4人で。当人はアルバイトの仕事の出かけていたが、ご自宅の前の店で、コーヒーをいただきながら、ご両親とお話することができました。観光客はほどほど来ている状況の中で食べていける仕組みが作れるといいですね。物売りに終始するのではなく、お客さんといろんな話しをし、経験を共有できるような場を設けることを目指していただきたい。合掌の里を保全するためのボランティア・ネットワークを構築することを考えてもいいですね。年に一度は訪ねて、地域の人々と交流していただける人々を増やしていくことです。五箇山はいい名前ですから、もっと大切にしたい。

菅沼集落で
3月13日(土) 北陸ツーリズム学校第2講
城端町での北陸ツーリズム学校第2講を開催。長野県飯山市「森の家」の支配人・木村宏さん、宮城県「くりこま高原自然学校」代表の佐々木豊志さんがゲスト。会場は「自遊の森」。ツーリズムの経営をテーマに、具体的なメニューづくりやスタッフ開発、お客様集めの方法、売上規模、スタッフへの給与などについてもお話いただく。それぞれ、多様なメニューを展開されていますし、地域との関わりが重要であることが理解できた。売上ではなく、地域の中で暮らし続けられる構造を創造することが大切です。ツーリズムは少ない人数を対象に、お互いに会話を楽しむことがコアにないといけません。新たなメニュー開発のためには、メニューを実施した直後に振り返りを行い、改善すべき点や付加すべきことなどを検討することが重要であること。体験学習法にもとづく学習はメニュー開発にも応用できるアプローチです。

木村 宏さん

佐々木豊志さん
3月12日(金) TMO構想
午後から、金沢で中部経済産業局の広域連携の企画検討委員会。今後の展開について議論する。具体的な事業を通して連携を促進すること、地域の人材情報をストックすることで、連携の可能性を広げることが重要ではないか。夜は井波町のTMO構想策定委員会の最後の会合。一通りのことをまとめて盛り込んでありますが、もっと検討しないといけないことも多い。商工会がTMO機関としての役割を担うこと、新たな事業を行うために新たな法人を設立すること、それはTMO事業に担い手であるが、TMO機関ではない、という基本的なことについての御理解はいただけたかな。
3月11日(木) 企画
私・高峰の仕事は企画を創ることである。そのためには、課題について考え続ける必要がある。しばらく寝かしておくと、これだという核になる概念が浮かぶことが多い。無理矢理、企画シートを書きはじめるというより、最初のひらめきがないと、納得のいく企画にはならないもの。そのためには発酵のための時間が必要だ。そして、ひらめいたアイデアをメモしておかないといけない。そのアイデア、キーワードを核に企画を構築する。これらは企画について語られる時に常に言われること。基本の繰り返しのように思う。それと、いい企画を考えるためには、その対象となる人達とよい関係にないといけません。あまり関わりたく無いという意識が潜在的にあると、ひらめかないもの。企画というのはモチベーション・ビジネスです。
3月10日(水) 何のための全国イベントか
夜は地域づくり団体全国研修交流会の打ち合わせ会議。企画内容を考える時に問題となるのは、何のための全国研修交流会かということ。活動自慢であってはいけないが、事例を学ぶということでは、その背景やプロセスを、現場を体験しながら、当事者から詳しくうかがえれば意味が十分ある。モデルとしての先進的価値があるところはそれでもよい。そうでない場合は、他所の人を受け入れ、一緒に地域を見て回り、課題を掘り下げ、新たな知恵を生み出す場とすることが追求されなければならない。いずれにしろ一方向の話しであってはいけない。相互に学び、創造する場とすることを目標とすべきではないか。この研修交流会を通じて新たな運動や、事業の種がまかれたと言われるような成果を期待したい。全国から同じような課題を抱えた人が一堂に会し、一緒に地域を体感することを踏まえ、新たな方向性や活動を企画する、1シートにまとめて持って帰れること。知的なみやげを提供したいもの。あえて能登までお越しいただくだけの価値が認められるような内容にしないといけません。
3月9日(火) 保存と活用
夜、八尾で伝統芸能保存活用検討委員会。事前に作成したレジュメに基づき説明させていただく。最大の課題は担い手不足。風の盆の時におわらをされる11町内から子ども達が減っている。すでに、地元以外の人も混ざった状態で実施されているとのこと。担い手の枠を広げることを明確に打ち出して、後継者を育成しないといけません。次代につなぐためには、小さな時から芸能をしっかり身に着けていただくことが大切です。地域の子ども達に継続的におわらを学べる場を設けたい。学校教育の中にとり入れるともに、地域活動として、おわらの教室講座を設けてゆくべきです。好きな人が八尾に移り住んでおわらを演じるようになるというのが理想。保存がしっかりされていれば、活用の可能性は広がります。活用を通じて得られた資金を保存活動に活かすという循環も生まれやすくなります。
3月8日(月) 小さなイノベーション
米倉誠一郎氏の『企業家の条件』という著書にいい話しが紹介されている。今必要なのは、それぞれが自分のフィールドで小さな改革を進めること。小さなイノベーションの積み重ねが大きな変化を生み出していく。例えば、「虎の門病院に勤務するある看護婦は手術前に患者の手を握って笑顔を絶やさない。その単純な行為が不安を抱く患者を癒し、手術の結果にまで大きな影響を与えている。」大切なことは一人ひとりが一人ひとりのお客の立場に立ってサービスや商品を提供すること。一人ひとりのお客と向き合う、対話する姿勢です。そこに新たな価値が認められるようになっているのです。お客様との出会いを楽しむことが出来るようになりたい。
3月7日(日) テスト営業2
金沢でも20cmほど雪が積もる。出かける前に雪かきを久し振りにする。今日も鳥越村へ。にわか工房のテスト営業2日目。10時半過ぎに着いたが、ちょうどそば打ちの最中であった。日曜日とあって、4人がかりで打たれていました。開店時間の11時にはお客様がお見えになって、12時前には満席に。昨日の倍ほどのお客様の入りでした。お客様への対応が前後することもあったが、順調にそばは出ていた。接客の言葉が心もとないところもありますが、慣れてくれば、もっと上手になるでしょう。テスト営業で経験を積み、修正すべきところを修正するのはいいアプローチでした。地元の地区の人達も混み具合を見計らって来ていただけるところがいい。事前に御提案していたことの意味を少しずつ御理解いただけそうで何よりです。

開店前にそばを打つ
3月6日(土) テスト営業
にわか工房のテスト営業初日。心配された雪も少なく、順調な滑り出しです。お客様も村長や農林課長をはじめ、地元の方々がほとんどで、親和的な雰囲気の中で始められました。フロアやレジの担当が接客の経験がある人がしているところが強い。スタッフ全員がそばが打てることも強みだ。手打ちそばが足りなくなったら素早く追加できる。販売していた餅がなくなったらすぐ補充できるところもいいです。いいタイミングで餅の作業日にあたっていました。11人のそばに関わっているスタッフは個性的な方々が多いし、いろんな職業経験のある方で構成されているので、それぞれの経験を活かして、よりよいサービス、商品提供を目指していただきたいものである。お客様の意見をうかがいながら徐々に充実していければよい。

にわかそば大盛
3月5日(金) かしまテント市
午後、鹿島町商工会でテント市の打ち合わせ。3月最終日曜日からスタート。4、5月は第2、4日曜日、6月〜11月は毎週日曜日開催。時間は10:00〜13:00。場所はアルプラザ鹿島近くの鹿島バイパス沿い。出店される人は10人以上の予定。農家さんが作っている野菜やつけもの、かきもち、商店が作っているお菓子、繊維の町らしい布製品など、盛り沢山な内容になりそうです。道の駅を作りたいという希望をお持ちのようですから、そのためにも実績をしっかり積み上げて、気運を盛り上げることです。いざとなれば、自分達で直売場を設けるぐらいの意欲が必要です。夜は鳥越のにわか工房で接客練習。明日から毎週土・日にテスト営業です。彼女たちの柔軟な対応に期待しよう。
3月4日(木) 県庁食堂
昼過ぎに県庁に行ったので、食堂で牛丼を食べる。前面の庭に面した2階にあるので眺めもよい。椅子やテーブル、内装は食堂らしい。メニューは麺類、丼物、自分でセットできる定食風など、そこそこあります。有名チェーンではなくなっている牛丼も健在で、思わず食券を買ってしまいました。有名チェーンで全て牛丼を無くしたことには裏がありそうですから、県庁食堂でメニューとしてあるのはいいことです。可能であれば、地域の素材を使っていることを明示して売れるといいのですが。食堂の隣には売店があり、障害者の方々が作られた商品も販売しています。クッキーとチップスを買わせていただく。
3月3日(水) 雪の八尾
八尾で伝統芸能保存活用委員会の事前打ち合わせ。役場の迎えのコンビニの奥にある喫茶コーナーで打ち合わせするが、立派な庭のついた空間でした。他所者には絶対分らない地元の人だけの空間でした。こんな店もあっていいのでしょうが、もったいない感じもします。事務局レベルの打ち合せをしっかりしたので、次回の委員会はより突っ込んだ議論ができることでしょう。夕方、佐藤耳鼻咽喉科に行く。6時過ぎだとさすがにお客さんはほとんどいなかった。喉に薬を塗ってもらい、少し楽になった感じです。

雪上がりの八尾
3月2日(火) 久し振りの雪
久し振りにまとまった雪が降る。春の陽気が続いていたので、余計寒く感じる。ふきのとうも出始めていたのに、冬に逆もどりです。あたたかい日があったり、寒い日があったりの繰り返しを経て、春になる。三寒四温とはよく言ったものですが、ここまで雪が降るのはちょっと考えもの。頭まで凍えてしまいそうです。喉の痛みはとれそうにないし、そろそろ片町の佐藤耳鼻咽喉科さんのお世話にならないといけないかな。耳鼻咽喉科通いも春の恒例行事みたいなものです。
3月1日(月) 議論
新たな知を創造するため、基本的に重要なことはコミュニケーション力である。対話や議論を通じて新たな知にたどりつくためには、触発的な話しができないといけません。そのためには、根拠のあいまいな独断的な話しでもいけないし、優柔不断な物言いでもいけない。明解な論理が必要です。過去の経験や蓄積を踏まえつつ、未来に向けて新たな可能性をさぐるという積極的なアプローチがベースにいります。論理的に議論を再構成できることも大切です。さらに、課題に対して多面的に評価、アプローチする柔軟な姿勢も不可欠です。対話や議論を通じて、新たな方策を探るためには、事前に学ぶこと、考えることも多い。
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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