[ 金沢便り2015.1月 ]
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1月31日(土) サリーナ
 完全休業日。昼に買い物に出かけ、途中でサリーナに寄り、昼食を。いつものようにピザとパスタをご馳走になる。それ以外は、家でじっとしている。半分は寝ていたが、夜は本を読み続ける。まとまった時間をかけて読むと理解できたような気になる。読み終えられないくらいの本をすでに買っています。一方で新たに刊行される本の中にも魅力的な本がいろいろありますから、時間を惜しんで読みたい。今後の地域社会の在り方や仕事の仕方、暮らしについてまとめるためにも読みたいものが積み上がっていますね。森林の保全と活用についても、もっと勉強しないといけません。優先順位をさらに明確にしていきたい。


サリーナのピザ

1月30日(金) 日本クアオルト協議会第1回大会2日目
 日本クアオルト協議会第1回大会2日目の研修会が行われました。昨日の会場に近い場所でしたが、分かりづらいところでした。雪の中を右往左往。珠洲にも何度か指導に来ていただいているクアオルト研究室の小関信行さんによる、ドイツのクアオルトと「日本型クアオルト」による健康保養地のまちづくりと題した講義がありました。その後の意見交換会では、珠洲市関係者としてご紹介いただいたので、少しコメントさせていただきました。最後に事務局会議がありましたが、そこは珠洲市のスタッフにお任せし、当方は有楽町に移動し、いしかわ百万石物語・江戸本店に顔を出し、最後に、ふるさと回帰支援センターでも簡単に打合せ。交通会館の地下で遅い昼食をいただく。朝は雪でしたが、昼には雨になり、飛行機は飛びそうなので、早めに羽田へ。


今日もまじめに勉強

1月29日(木) 日本クアオルト協議会
 東京で日本クアオルト協議会の設立総会があり、その後、第1回大会が行われました。これまでは山形県上山市、和歌山県田辺市、大分県由布市が研究会を継続的に行ってきましたが、新たに新潟県妙高市、石川県珠洲市が加わり、協議会が組織されました。大会では、厚生労働省、経済産業省、観光庁の担当課長からの政策についての講演、参加自治体の活動報告、パネルディスカッションがありました。最後に、健康保養地「日本型クアオルト」づくり推進宣言が行われました。懇親会では参加自治体の特産品や地酒、ワインが振る舞われ、交流が深まりましたね。今後の活動の深化を期待したい。由布院にお邪魔するようになって20数年、由布院で出会った上山の皆さんとのおつきあいも10数年(最初にお邪魔したのは2002年6月)。継続しておつきあいいただいている皆さんと一緒の活動ができる素晴らしさを感じています。今後もそれぞれの地域のお役に立てるように、当方も研鑽を積みたいものです。


妙高、上山、由布、田辺、珠洲の市長(左から)

1月28日(水) 事務局仕事
 金沢に一日いて、事務局仕事で終始。能登定住・交流機構の事務局として、門前で活動しているスタッフの給料を振り込み、支払を一件。のとだらぼちITOKO会の事務局として、郵便振替で届いていた会費を郵便局で引出、信金の口座に移す。さらに、先日の総会の議事録と3月末のツアーの案内、そして、会員としての継続参加の意向確認、連絡方法についてうかがう内容の通信を作成、代表世話人の星野さんにFAXし、確認を要請。2種類の封筒と宛名を出力。欠席された方には、総会資料を作成し、通信、返信はがきも作成して、同封。会費が振り込まれていない方には、振替用紙も入れる。総会出席者には、通信とはがきを送る。3種類に分けて封入作業を行い、合計80部でしたが、スタッフにも手伝ってもらい、夜9時過ぎまでかかり、新金沢郵便局に持ちこみ作業完了。これだけの作業量がある業務をボランティアで行うのは無理がありますね。


1月27日(火) 奥能登
 まず客人を金沢大学の能登学舎に案内し、里山マイスターの取り組みについて説明いただく。そこに移住者の岩井さんも登場したので、紹介。その後、しいたけ小屋ひろきちさんを訪ね、お話をうかがう。そこからは宇出津に移動。ふくべ鍛冶のお店を見学、昼食はしたひらでいただく。午後は数馬酒造を訪ねた後、ふくべ鍛冶の鍛冶場を見学。能登事務所で打ち合わせの後、春蘭の里を見学。久しぶりに春蘭の宿の中を拝見しました。こぶしで行われていた研修会ものぞいて、地域でみられる植物をまとめた貴重な資料を頂戴しました。能登空港に客人を送り届けた後、2階で打ち合わせ。夕方6時からは門前で商店街の理事会に同席させていただく。金沢の家に戻り着いたのは9時前でした。


1月26日(月) 能登めぐり
 東京からの客人を能登空港で出迎え、先端をめぐる。まず門前に行き、総持寺を拝観。手仕事屋で昼をいただき、星野さんに少し話をしていただく。その後、黒島地区を通り、まんだら村、古和秀水を見学し、輪島へ。塩安漆器工房で塩安社長に工程を紹介いただく。100年前の輪島塗のお盆を拝見しましたが、復刻していただきたいものだ。その後は千枚田、塩田村で話をうかがい、珠洲へ。ビーチホテルにチェックインし、夕食は飯田のまつうらでいただく。今日も美味しいものをいっぱいご馳走になりました。


まつうらでいただいたお造り

1月25日(日) 見舞い
 東京からやってきた人を金沢駅で出迎え、金沢郊外の病院に案内。知人の見舞いですが、徐々に悪くなっているようでしんどい。奥様は明るく振る舞っておられましたが、当人の顔色は黄疸が進み、薬のせいか、うつらうつらとされていました。それでも、少し話をしていただけたので良かったです。昨年、お元気な時に、当人からの依頼で倫理法人会でお話をさせていただきましたが、少しはお役に立てましたかね。再会できることを楽しみにしたい。その後、門前に行き、手仕事屋で昼をいただく。午後は、穴水の七海屋に立ち寄り、ご主人と立ち話。別所岳パーキングで、事務所で懇談。最後は七尾の食祭市場と一本杉通りを見学。高澤ろうそくを見学した後、白井昆布店では海藻の話を奥様にしていただく。金沢に戻り、駅の上の駐車場に車を入れて、黒百合で夕食。最後は夜行バス乗り場に送る。彼女にも新たな人生の展開が待っている。


一本杉通りの高澤ろうそく

1月24日(土) 移住希望者アテンド
 朝8時半には珠洲を出て、能登事務所へ。1月から移住してきている岩井さんと少し話をしていただく。昼前には門前に移動し、手仕事屋で昼食。星野さんに少し話をしてもらう。午後は七尾に行き、御祓川で話をうかがう。創業を目指すにしろ、就職するにしろ、地域における仕事の可能性をいかに広げられるか、移住者を増やすためには、最も必要なアプローチです。最後は小松空港までお送りする。


快晴の能登事務所

1月23日(金) 移住希望者
 新たな移住希望者をアテンド。能登空港で出迎えるはずが、飛行機が早く着き、里山海道はゆっくりな車が前にいたおかがで、間に合わず、能登町の課長さんに見つけていただき、広域圏事務組合の応接室でお話をしていただきました。そこに合流し、町長も交えて懇談。今後の事業課題についてお話もうかがう。その後、珠洲に向かい、のんちで昼を食べ、木ノ浦へ。木ノ浦ビレッジでじっくりとお話をしていただきました。珠洲合衆国構想などの話もうかがえて有意義な時間でした。木ノ浦を後にして半島の先端をぐるりとまわり、ビーチホテルを見学。最後に市役所にお邪魔して、課長にお会いいただく。夜はあさ井で夕食。さらにやぶ椿でそばをいただいて、宿の谷野旅館に戻る。


あさ井でいただいたお造り

1月22日(木) 地域の仕事の将来展望
 一日、金沢事務所にいる。唯一出かけたのは昼食のため。久安の初めて入るラーメン店に行く。午後は2月の東京での研修会のための資料を作成し、ネットを介して送付。これで一安心。この研修会でも提案したい一つは次のこと。今後の地域を考える視点として重要だと思うのは、地域に現在住んでいる一人ひとりが行っている仕事をいかにするかということ。引き継ぐ人を見出すことができるのか、今の人で終えてしまうような仕事なのか。後継する可能性がある人はいないのか。地域にとって、未来の地域で生きる人にとって不要な仕事なのかを、一つ一つじっくり検討すべきではないか。少なくとも農業や林業、水産業は将来も不可欠な仕事です。現在の従事者が少なく、売上高も少なくとも、地域社会にとっても、世界的に見ても必要な仕事ではないか。建設業も、道路や橋を作り、川を保全、治山事業、港湾を保全することから、家や公共施設を維持、更新する仕事など多岐にわたるが、これらも未来永劫続く仕事ではないか。


1月21日(水) 次年度以降に向けての打合せ
 午後から県庁に行き、次年度以降の事業について打合せ。早々に今後の活動内容を明確にすることが、会社としての体制整備にも展望が見出しやすくなります。3年をめどに、仕事のスケジュールを立てたいと考えています。行政関係の仕事だけでなく、民間企業と組んでの仕事も柱を立てるべく、早め早めのアプローチ、提案とその具体化を促進することを考えていきたい。そのためにも、新たなスタッフが入る意義は高いと感じています。能登定住・交流機構の活動は地域への人財誘致を目指していますが、自社にとっても大きな成果が期待できますね。社内に入るだけでなく、地域で連携して活動できる主体が増えるということが期待できます。面白い活動体にするためには、柔軟に自由に活動できる組織にしていかないといけませんね。


1月20日(火) 能登定住・交流機構理事会
 午後から能登定住・交流機構の理事会を能登空港4階の行政庁舎41会議室で行う。一般社団法人成立の経緯を説明、任意団体も存在しているので、3月末までは2団体が共存することになります。3月末で任意団体を解散し、次年度からは一般社団法人で活動を継続することになります。それと同時に、事務局長を退任させていただくことも、皆様に報告。事務局をぶなの森に委託していただくことにして、当方は次なることを考え、活動していきたいと思う。これで一段落です。


1月19日(月) 東京
 9時半過ぎまで銀座8丁目のホテルに居て、歩いて有楽町に向かう。10時前に、ふるさと回帰支援センターに行き、能登定住・交流機構のチラシと名刺カードを預け、2月の研修会の打合せ。その後、石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」に顔を出す。2階に移住相談コーナーがありますので、中をのぞくと地域振興課のスタッフが。交代で対応に来ておられるとのこと。観光コンシェルジュの方とも話ができたので有意義でした。その後、目黒に移動し、日本エコツーリズム協会の事務局に顔を出す。事務局スタッフ全員が揃っておられたので、ちょうど良かったです。羽田に向かう途中、山手線の大崎で止まったので、りんかい線に乗り換え、天王洲アイルからモノレールに乗り、無事に羽田に着くことができました。余裕を持って行動していることが大事ですね。


いしかわ百万石物語・江戸本店

1月18日(日) のとだらぼちITOKO会
 のと里山空港午前便で羽田に向かう。のとだらぼちITOKO会のメンバー数人と同乗。羽田から浜松町、秋葉原で乗り換え、市ヶ谷に行く。のとだらぼちITOKO会の総会が行われるアルカディア市ヶ谷に早めに着いて、移住希望の方とお話を。徐々に集まってきたメンバーを紹介しつつ、受付を3時まで手伝っていただく。3時半からは総会、いろいろなご意見を出していただき、有意義な会でした。ITOKOの森の保全活用をいかにしていくのか、事務連絡や事務局仕事をどこまで行うか。今後の活動内容も含め、一度世話人会で議論いただきたいことです。4時半前からは懇親会、6時過ぎには、会場を変えて2次会。ホテルに戻り着いたのは11時近くでした。


ITOKO会総会

1月17日(土) ふくべ鍛冶
 朝7時に金沢を出て宇出津に向かう。金沢大学の学生グループ・能登地域塾が企画したツアーのサポートです。ふくべ鍛冶でいかさき包丁づくり体験。最後の砥ぐ工程と名入れを体験していただきます。小さな金属の板から包丁の形に成形し、刃の部分をきれいに砥ぐ作業まではさすがに難しので、この道50年という干場さんにしていただきます。それでも、工程を拝見できることで、仕事の価値や魅力を十分伝えることができる内容になっています。今日、うかがった話で一番うれしかったのは、干場さんの息子さんの健太朗さんが、後を継ぐことを決め、3月末で役場を辞めること。素晴らしい仕事が受け継がれることが良い。可能な限り応援したいです。午後は、數馬酒造の酒蔵見学、宇出津の中心部にあるふくべ鍛冶のお店見学。学生諸君はさらに、かみこ鮮魚店でのお刺身試食、マルガージェラートとまわったようです。


ふくべ鍛冶の干場さん親子

1月16日(金) エンデバーファンド21
 のと里山空港4階の行政庁舎研修室で、能登町のエンデバーファンド21の運営委員会。数年前から、委員をおおせつかっています。エントリーされた方々によるプレゼンが行われる次回の会合は公開で行われますが、今回の書類審査は非公開で行われました。対象となるのは、まちづくり活動の調査研究、地域の環境保全、改善等のまちづくり活動の企画提案・実施活動、まちづくり活動に取り組むグループ相互間の交流・情報交換、地域振興・観光振興のための施設整備等です。評価基準は@まちづくり活動に対する熱意があり、その活動を発展させるために助成する効果が高いこと、A活動の実現性が高いこと、B新しい視点からのまちづくり活動の提案がみられること、C地域を住みよい環境にしていくために意義ある活動であること、があげられています。若い人たちの提案も何件か含まれていて、今後の活動が楽しみです。


1月15日(木) 通夜
 珠洲市長の泉谷さんのお父様が亡くなられ、通夜がありました。これまで珠洲で列席させていただいた通夜では最も多くの人がお集まりでなかったでしょうか。日蓮宗独等の御勤めの仕方で、参列者の焼香が終了した後にも、少しお経が上げられます。喪主挨拶では、息子が父親の最期のことを紹介されるので、いいシーンです。終了後は、やなぎだ荘で温泉につかり、能登事務所に戻り、みんなで遅い夕食でした。最後にいただいてきた「いも菓子」をご馳走になり、今日も長い夜になりました。


1月14日(水) 「地方消滅の罠」
 ここ数日をかけて読み続けていたのが「地方消滅の罠」(ちくま新書)。ようやく読了。山下祐介著で、「「増田レポート」と人口減少社会の正体」のサブタイトルがついています。日本創成会議の発表した「ストップ少子化・地方元気戦略」の「消滅可能性都市」「選択と集中」の政策提案の問題点を細かく分析し、「選択と集中」に代る概念として「多様性の共生」を提案されています。地域では、そこに暮らす人々が多様な生き方、暮らし方を実践しており、そのことを踏まえて、住民だけでなく、出身者や地方に移ろうとしている人々、繰り返し地域を訪れる人々、仕事で地域にやってくる人々など、多様な主体といかなる関係をつくり維持しようとするか。地域の役割も多様であれば、そこに関わる主体も多様であるべきであり、多様な人々の関与を認める外に開かれた地域を目指すべきです。「小規模分散開放型の地域社会」を目指すべきなのだと、再確認できました。


1月13日(火) 企画提案
 今すべきは何か。今後の地域社会のあるべき姿、人々の仕事の仕方や暮らし方についての提案を行うことではないか。大都市に集住することは望ましくないことを明確にしないといけないし、一方で、地域で生きる意義を強力に主張しないといけません。そのうち何とかなると思っていても、状況は変わらない。積極的な提案をし続けることだ。言うべきことをはっきり言わないといけませんね。存在意義があることと、薄いこと、関わる意義があるかどうか。判断、評価の仕方が問われます。視点を明示することで、同じような判断が出来る人を増やすことが、情況を転換することにつながるはず。そのような問題提起とモデルを示すことが必要なのだ。地域にくらしつつ、その意義を実践的に明らかにしていくことが、この先必要なのだと思う。昼は尾山神社に参拝に行く。午後は今年初めての県庁へ。いくつかのセクションを回り報告と相談。時間をつくり、学び、企画提案することにエネルギーをさきたいと思う。


1月12日(月) 移住相談会第2弾
 昨日、今日とのと里山空港で移住相談会を行いました。積極的に相談に来られる方はいらっしゃいませんが、知人とは何人か立ち話をすることができました。移住・定住に関わる課題もいろいろ伺えて貴重です。お子様を見送りにきた親がいかに多いことか。都会に人材を送り出している地域であることを実感できる場です。集落をいかに外に開くか、閉鎖的な精神風土が強いことも、若者が地域を去り、移住者の受け入れが難しいことにつながっているようだ。最後に話した移住希望者はご家族も増えていて、貴重な存在です。今後も継続的にフォローしていきたい。


1月11日(日) 佐賀県知事選挙
 本日、投開票があった佐賀県知事選挙で当選された山口祥義さんは、能登にお越しいただいたことがあります。JTB総合研究所の地域振興ディレクターの肩書でしたが、総務省の出身ともうかがっていました。今回の選挙には武雄市長だった樋渡氏も立候補していたので、その情報は得ていたのですが、不覚にも対立候補の山口さんのことを知りませんでした。ニュース速報でお名前が見えたので、もしやと確認したら、ご当人でした。手仕事屋で昼をご一緒しましたが、豪快な方でしたね。知事に向いているかもしれません。地域振興に長年取り組んでこられていますので、今後のご活躍を期待したい。


山口祥義さんと

1月10日(土) 珠洲めぐり
 ふらっとで懐かしい朝食をいただきました。先代のさんなみさんが名物料理にしていた「海餅」「こんかさばの炭火焼き」を炉端で焼いたものがついていました。鹿合椀の味噌汁も豪快です。その後、珠洲の先端を目指して車を走らせる。途中、味めぐりラリーの件でお願いに複数の店に立ち寄る。昨夜話題に出ていた観光ポイントにも行くが、その前に、普通の観光客が行かない小さな入り江に行く。小さな舟小屋が立ち並び、独特の景観を形成しています。波も高く、風も強いですが、魅力的な空間です。その後、狼煙の道の駅に立ち寄り、おからコロッケを試食し、木ノ浦にも行き、映画「さいはてにて」の撮影に使われた建物を拝見しましたが、屋根瓦がめくれていました。その後、木ノ浦ビレッジにも行く。予約のお客様で忙しそうでした。最後は飯田の中心部に立ち寄り、ようやく能登事務所に戻る。観光化されていないポイントをガイド付きで回るツアーができるとよいですね。


「さいはてにて」の撮影に使われた建物

1月9日(金) ふらっと
 午前は門前で打ち合わせ、手仕事屋でそばをいただいた後、輪島に向かう。輪島、珠洲と味めぐりラリーのパンフを届ける。能登町役場に寄った後、能登事務所へ。事務所ではスタッフ全員でミーティング。夜はふらっとで新年会。移住してこられた岩井さんも参加し、楽しくイタリアンをいただきました。


ふらっとの料理

1月8日(木) 地域振興
 金沢事務所で一人仕事をする。じっくり、腰かけて机に向かうのもよいものです。というか、今後はもっと落ち着いて仕事をしたいと思う。地域に関わる仕事をしたいと考える移住希望者が多い。そのような方々の受け皿となるような企業にしていければと思うが、そのためには財務体質の強化が不可欠だ。安定的な仕事を確保すると同時に、常に新事業、新商品の開発に関われるようなスタッフが集う会社にするということかもしれない。どちらが先かというと、スキルをもった人が参画してくれることにより、新たな仕事を創ることを考えるという流れかもしれない。地域振興の根幹は、その担い手としてどのような人がその地域にいるかにかかっています。刺激的で面白い人が集う地域にするためには、何を優先的にすべきか。


1月7日(水) 八尾
 新年早々、富山の八尾に行く。街の中は雪が積もっており、例年に比べて少ないが、累積で1m以上は積もったことになるとのこと。但し、気温が高い日や雨のことも多く、雪がとけるのが早くて、積もっている雪の量は少ない。伴走型の支援活動を行うことを推進する計画づくりのお手伝いをしましたが、計画のままの実現は難しいのではないかと思う。しかし、商工会の機能を高め地域に成果の出る活動を実践するためには、是非取り組んでいただきたいことだ。帰りの北陸道は激しく雪が舞い、前が観にくく、低速で帰る。途中、小矢部川SAで、しばらく休憩しましたが、やみそうにないので、あきらめて帰る。


1月6日(火) 故・中島浩司さん
 今日も味めぐりラリーのパンフを配布して回る。輪島市内、珠洲市内のお店、お宿をほぼ配りました。閉まっていて、郵便受けが見当たらなかった店が数軒残っていますが。その途中に輪島市内にある中島酒造にも立ち寄る。年末にご主人、中島浩司さんが亡くなっています。奥様にお話をうかがうことができて良かったです。能登半島地震の際、一番被災がひどかった酒蔵です。当時何度もお訪ねし、ご夫妻からいろいろお話をうかがっていましたし、TBSの取材チームが来た時も、取材していただけるようにお願いしました。お亡くなりになる少し前に、門前でひょっこり見かけましたが、それが最後でした。そのことを奥様も喜んでおられました。震災後に店の前で「能登人」のための撮影をさせていただきましたが、すごくよい表情でした。震災前には座敷でじっくりお話をうかがっています。今日は「おやじの手造り」を買い求めさせていただきました。今は、ご子息が後を継ぐべく、能登の別の酒蔵で修行中です。新しい「おやじの手造り」を楽しみにしたいと思う。なお、「能登人」は門前の「手仕事屋」や「ぶなの森」の事務所に置いてあります。


故・中島浩司さん(能登半島地震の後にお店の前で)

1月5日(月) 味めぐりラリー
 今年も能登ふるさと博冬編で「味めぐりラリー」を行います。そのパンフレットを車に積んで能登を回る。まずは和倉温泉へ。観光協会で説明し、最初のイベントとなる冬花火の会場で、スタンプが押せるようにしていただけるようにお願い。その後、加賀屋さんを始め、温泉旅館を順番に回り、フロントの方々に簡単に説明しつつ、お願いしました。終了後、一旦能登事務所に寄り、飲食店さんにお願いする文書を出力してもらい、パンフレットを車に積んで、輪島に行く。飲食店を回り、スタンプを押していただけるようにお願いして回る。参加店舗が多いので、回り切れませんでした。それでも、3分の2以上は回った感じでしょうか。最後に、長山の湯に入り、能登事務所に戻る。今日は珠洲のファミリーも参加しての歓迎会でした。


今日の里山風景

1月4日(日) 見送り
 午前と午後とのと里山空港で「能登移住定住相談会」を行う。具体的なご相談はありませんでしたが、能登定住・交流機構という活動団体があることをアピールする意味では十分意義があったのではないでしょうか。パネルをじっと見ている方もいらっしゃいました。お嬢さんや息子さんを見送りにきた方たちが多く、出発ロビーで別れを惜しむように一緒におられました。年に一度か二度の帰省であれば、なおさらでしょうね。3階のデッキに出て飛行機が飛び立つのを見送る方も多くいらっしゃいます。都会でいろいろな仕事をしていたり、学んでいる多くの人々の中から少しずつ能登に戻って来て下さるようにしたいものです。地域の魅力は多様な人の存在にあるように思う。触発力があり、創造的な人を増やしたい。


1月3日(土) 能登移住定住相談会
 朝は金沢駅で移住される方と待ち合わせ、能登に向かう。のと里山空港に行き、2階の展示スペースの一角での「能登移住定住相談会」につきあう。帰省されていた息子さんやお嬢さんを送りにきた方と出会う。積極的な相談はありませんでしたが、知った方といろいろ立ち話をすることで、移住定住の可能性を探ることはできました。2階の展示スペースは目立ち過ぎだったかもしれませんね。1階の旅の情報センターの一角が良いのではないかと思いました。気軽に相談にお越しいただくためには、観光情報の提供と連動していたほうが良いのではないかと思う。そのようなことを把握する上では、よい実験的試みでした。夕方は、輪島で仕事をしている方に貸していた車を回収に。能登事務所にもどり、移住されてきた方を連れて、やなぎだ荘へ温泉に入りに行く。夜は、能登事務所でささやかな歓迎会。雨模様ですが、おだやかな能登暮らしのスタートですね。


能登事務所からの眺め

1月2日(金) 
 雪が断続的に降り続いています。昼間の積雪は少なく、除雪した道路は舗装も見えていたのですが、夜になって再度降り続き、車が雪でおおわれています。天気予報通りですね。こんな時期は、少し積もっても、晴れ間に除雪することです。近くの小さな用水に少しずつ、雪を捨ててとかします。多くはない水量ですが、徐々にとけて流れていきます。狭いに庭には屋根雪も落ちてきて、そこそこの量になっています。積み上げられるところには積み上がっていますので、これ以上大量に積もると雪の捨て場に困るでしょうね。この調子で雪が降り積もると、今年の夏場は水に困らないでしょうね。雪は天からの贈り物で、その恩恵も受けます。


1月1日(木) あけましておめでとうございます
 還暦を迎える年になりました。誕生日まではまだ50代ですが、半年もせずにやってきます。そのような年齢になったことを踏まえ、これから先に何をすべきかを考えたい。地域の人のお役に立つことを目指して、新たなことを提案し実現に動いているが、まだまだ道半ばだ。後からやってくる人の創造力に期待しつつ、自ら持続的な仕組みを作りたいと考えているところがまちがいなのかもしれないが、「持続可能」と同時に、「定常化」を目標にした活動が必要だと理解している。持続的に活用可能な資源(例えば、森林資源の多く、農産物、海藻や魚貝類などの里海の産物)を選り分け、循環するフレーム構築を目指す。例えば、「里山里海の保全と活用」も、人間の利用を前提にしているが、現代世代だけでなく未来世代にとっての活用可能性を残すこと(森林や田畑、川、海岸線の砂浜や岩場を保全することで、生態系が維持され続けることが基本、さらに集落の家々、景観、伝統的な民俗文化なども伝えていくべきだ)を念頭に置くことも含めて、持続可能を目指す必要があります。現代世代の暮らしや経済、利用資源については、定常型の仕組みが基本とならないといけない。食糧とエネルギーについては自給を基本目標にすべきだ。それが可能なのが能登のような地域だと思う。人口が少ない地域ほど、地域資源だけで定常的に生きることが可能だ。そして、そこでの暮らしは、里山里海の多様なめぐみや伝統的な文化により、豊かなものであることを再評価し、自信をもって実践するようになりたい。生態系の仕組みにより循環される廃物や廃熱はあっても、長期間崩壊しない物質(例えば、人工的に生成された化学物質や放射性廃棄物)や過剰な廃熱を排出せず、環境への負荷を少なくした生活スタイルこそ理想だ。そのようなことを考え、まとめていきたい。どこで生きるのがよいか、どのように暮らすのが望ましいか、一つの提案を示していければと思う。協働と独自の兼ね合いも重要な課題だ。自らの存在意義を確認し、社会的に生きることの意味と価値、魅力を語るべきですね。


以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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