[ 金沢便り2013.11月 ]
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11月30日(土) シティカレッジ
 シティカレッジのフィールドワークのサポートのために昼前から門前で過ごす。まずは手仕事屋で昼をいただき、午後は商店街をぶらぶら、1時過ぎからヒアリングを行う。2つのグループに分かれ、土田漆工房の土田和茂さんとシモグチの下口十吾さんに。その後、手仕事屋で星野正光さん、ハイディワイナリーで高作正樹さんにお話をうかがう。夕方は、宿舎に荷物を持って行き、じんのびの湯に入り、その後、手仕事屋で交流会でした。能登定住・交流機構のお二人や地元の若い衆にも参加いただきました。学生諸君と地域の若い人との交流を通じて、お互いに何が形成されていくか、このような活動を通じて何かが生まれることを期待したい。


11月29日(金) 雪道
 朝早めに金沢を出て、能登に向かう。まずは穴水で会議に参加。昼は手仕事屋でいただく。その後、やすん場に寄った後、健康の森に移動し打合せ。能登空港にも立ち寄り、能登事務所へ。門前は雪がありませんでしたが、健康の森や能登空港には雪が積もっていました。能登事務所の周囲にはほとんど積もっていません。のと里山海道では3ケ所で事故っているのを見ました。雪の降り始めに多いですね。特に追い越し車線に入って飛ばすと、危ないです。お互い気をつけたい。夜は穴水まで行き、故障したプリンターを修理に出し、温泉に入ってから、能登事務所に戻り、久しぶりに能登事務所に泊まりました。


11月28日(木) 触発的場
 夜は宝達志水町での地域づくりリーダー講座。2つのグループに分かれて、アイデア出しから企画案をまとめる活動に取り組んでいただきました。両方のグループの議論をうかがっていましたが、特に若手のグループからは面白いアイデア、キーワードが出ていました。そこに、少しだけ加えていただいて、より面白い企画になりました。既存の制度やメニューを活かしつつ、より地域課題に対する取り組みとして、有効なことになりそうです。地元の人達の議論や活動に異人=よそものが関わることで、より進化した企画が生まれるということを実感できました。企画案は12月15日に発表できればと思う。


11月27日(水) 湯の岳庵での昼食
 バスターミナルで荷物を預けて、由布院を歩く。田中市の井尾百貨店に行き、市の坐を見学させていただく。富山の砺波からもってきたあずまだちの構造の建物を活かして豆腐料理の店をされています。すでに6年が経過されたとのこと。空間がますます落ち着いた雰囲気になっています。その後、大分川沿いを歩いて玉の湯まで移動、談話室で桑野和泉さんのお話をうかがう。溝口薫平さんと玉の湯前で記念撮影、亀の井別荘まで一緒に歩いていただきました。亀の井別荘では中谷健太郎さんに館内を案内いただき、ご自宅も拝見させていただきました。蓄音機でレコードをかけてくださいました。1時ぐらいから湯の岳庵で昼食をいただきながら、食にまつわる話をしていただきました。最後にとりわけ贅沢な視察研修になりました。


井尾百貨店の井尾夫妻

桑野和泉さん

溝口薫平さんと

11月26日(火) 由布院ぐるり
 朝は駅から大分川まで歩き川沿いを歩いてフローラハウスへ。清水さんにお話をうかがう。その後、川沿いを歩いて玉の湯から亀の井へ。天井桟敷でお茶を飲み、金鱗湖を見学した後、湯の坪界隈を歩いてみました。店があふれ、人が道路いっぱいに広がって歩いています。花の木通り商店街も歩き、さめじま精肉店で肉みそを購入。由布院駅のアートホールを見学し、早めに山椒郎に行く。昼食のメインメニュー「箱合わせ」を御馳走になりました。午後は、田圃の中の道を通り、アトリエトキ、玉の湯、草庵秋桜、亀の井別荘、金鱗湖、天祖神社などを見学。夜は再度、山椒郎で料理をいただきながら、新江さんの話をうかがう。2日続けていただいても、飽きさせない料理でした。


箱合わせ「山」

今日の由布岳

金鱗湖

11月25日(月) 山椒郎
 午前11時過ぎまでホテルで仕事をして、出かける。駅前通りにある小さな「ととや」で親子丼をいただく。女将さんもお元気そうで、久しぶりに楽しませていただきました。その後は、観光総合事務所に行き、仕事の続きをさせていただきました。午後はクアージュゆふいんで温泉クアオルトまちづくり研修会があったので、1時間半ほど参加させていただきました。講師は九州大学景観研究室の高尾忠志氏、由布院が取り組んできた景観についての取り組みの歴史を紹介いただきました。湯の坪界隈に多くの店が立地した後も、条例や協定をベースに景観の修復、充実が図られてきたことが、具体的な事例をもとに紹介されたので、一定の成果が出ていることが理解できました。一方で気になるのは、農村景観を保全することについての取り組みですかね。4時近くに、近くの山椒郎にお邪魔して、新江さんに御挨拶。その後、田園の中を歩き、アトリエトキに立ち寄り、玉の湯のカフェで休憩。終わりころに溝口薫平さんがお越しになり、少しお話をうかがうことができました。当方がお邪魔していることを見つけた方がご連絡いただいたのだと思いますが、桑野和泉さんも顔を出され、しっかりしたお宿は違いますね。さらに、散歩をされるということで、山椒郎までお送りいただきました。夜は、山椒郎(由布市湯布院町川上田中2850-5 TEL0977-84-5315)で料理をいただきながら、新江さんのお話をうかがいました。料理を一通りいただいた後、一旦お宿に戻り、11時を目がけて再訪、1時近くまで料理について教えていただきました。充実した研修ですね。 。


山椒郎の一品

山椒郎の料理2

山椒郎と由布岳

11月24日(日) 由布院
 11時前にホテルに健太郎さんを迎えに行き、大聖寺へ。告別式には参列できないので、葬儀場に行き焼香だけさせていただきました。ご主人の眞さんにお会いできたのでちょうど良かったです。小松空港に向かう途中にある「寿司たなか」で昼を御馳走になりました。ぎりぎりに空港に到着し、すぐ搭乗。福岡までは快適なフライトで定刻より10分前に到着しました。高速バスで由布院に移動し、まずはお宿にチェックイン。林弥子さんと地域づくり情報誌の取材に訪れた時に泊まったビッグベアーです。夜は、亀の井別荘の湯の岳庵で健太郎さん、薫平さん、志手淑子さん、清水聡二さん、桑野和泉さん、小林華弥子さんの会食に加えていただきました。小林さんの市議当選祝いと文化記録映画祭についてのミーティングを兼ねた場だったようです。おかげで最近の由布院事情を知ることができました。湯の岳庵の前の紅葉がきれいです。


湯の岳庵前の紅葉

11月23日(土) お通夜
 加賀市大聖寺の林弥子(やすこ)さんのお通夜に参列さるために由布院からお越しいただいた中谷健太郎さんとご一緒しました。小松空港でお出迎えし、とりあえず大聖寺へ行く。宿泊予約をした後、古九谷美術館を拝見。カシワの大木が見える椅子席でいろいろお話を。5時にはばん亭に移動し、早い夕食をいただく。ご主人には由布院にご一緒いただき、亀の井にお泊りいただいたことがありましたし、林弥子さんもフードピア金沢の食談の時には、会場となっていただいたばん亭で活躍いただきました。それで、ばん亭で弥子さんをしのびながら、1時間半程過ごさせていただきました。お通夜には地域づくりの活動でおつきあいのあった多くの人に参列いただきました。ありがとうございます。


林弥子さんと健太郎さん

11月22日(金) 林弥子さん
 加賀市大聖寺の林弥子さんがお亡くなりになりました。一昨日の夜に亡くなられたと大聖寺の中村元風さんから連絡いただきました。石川地域づくり協会の活動に多大なる貢献をいただきました。県内外のあちこちに一緒に取材にお邪魔しました。加賀のまれびとピア懇話会の事務局をしていただいていましたので、その活動でもご一緒することが多かったです。昨年、由布院の中谷健太郎さん、太郎さん親子が加賀にお越しになられた時も、一緒に夕食を楽しませていただきました。最近、電話でお話しした時はお元気そうだったので、突然の訃報に残念でなりません。通夜は明日23日19:00〜加賀市大聖寺下屋敷町の大聖寺セレモニーホール梅林閣で、告別式は24日午後1時から、喪主はご主人の眞(まこと)さんです。お通夜には、中谷健太郎さんにもお越しいただきます。


林弥子さん

11月21日(木) 細川さんのころ柿
 朝6時半に金沢駅に夜行バスで到着した東洋大の深澤さんを出迎え、能登に向かう。途中、のと里山海道を西山で下り、細川さんの家に行く。ちょうど、ころ柿づくりの最盛期を迎えているようで、自宅向かいの作業場の2階にはオレンジ色のすだれがずらり。端の方から実が小さく柔らかくなっているようです。ひとつだけ試食させていただいたが、自然の甘さできわめて美味しい。これは絶品ですね。今の季節は西山周辺の集落では多くの農家でころ柿干しが見られますので、一度足を運んでみて欲しい。


11月20日(水) 一票の格差
 投票価値とは何であろうか。人口の多い少ないによって、議員1人当たりの当選に必要な票数に差が出ることをもって投票価値が異なり、法のもとにおける平等に抵触するということで、裁判に繰り返し持ち込まれ、繰り返し「違憲状態」であるとの判決が出されてきた。しかし、考慮すべきは、人の数だけであろうか。人口が少ない地域の人々が担っている公益的機能をもっと再評価すべきではないか。生命財産を支えるための一次産業を担い、森林や水田を維持することで、公益的機能を担っている。地域社会の中では消防団や地域活動に参加し、コミュニティを支えている。そのような多面的な機能を果たしている地域で生きる人々の一票の価値を高く評価しても良いのではないか。価値ある一票を投じたければ、都会を離れ地方に移転すればよい。そのことを誘導するような政策をとるべき状況ではないか。


11月19日(火) 触発効果
 午後は穴水町で今後の観光振興について打合せ。参事も入って意見交換しましたが、新たなアイデアが出てきて有意義でした。前向きな人との対話がもつ触発効果が発揮されていました。異なる視点からの意見交換がよいです。能登事務所に戻った後は、雨が上がったので、鉢伏山へ。明日に取材が予定されているので、現場確認です。道路はところどころあられが積もっていますが、ブナ林のそばまで行くことができました。ブナ林の中も、あられが積もっていますが、白くなったうえに、紅葉した葉が散らばっていて、美しい。この時期だけの楽しみかもしれません。


ブナ林の様子

11月18日(月) 福島市長選挙
 福島市長選挙で小林香氏が当選されました。中央大学の後輩です。知っていたわけではありませんが、環境省での仕事をやめて、福島市のために立ち上がった意志にエールを送りたい。原発からそれなりに距離はありますが、放射線量は依然高い状態が続いており、除染が必要です。自主避難している方々も6000人以上とか。県庁所在地を安心して住める地にするために必要なことを確実に実行されることを期待したい。選挙では多くの市議会議員が現職についていましたので、市政運営は大変でしょうが、ダブルスコア以上で当選したことの意味は大きい。詳しくは 小林かおるを勝手に応援する会のFBを。


11月17日(日) 鵜鷺地区
 午前は鵜鷺地区の鷺浦をぶらぶら歩く。車の通らないような細い小路をうろうろすると、運が良ければ住民の方々と交流できます。鵜鷺げんきな会の藤井会長と安部事務局長とご一緒しましたから、あちこちで立ち止まることに。初めて言葉を交わしたおばあさんとは長い時間お話をさせていただきました。長男が戦死した家の次男のところに嫁いできたが、若くしてご主人が亡くなり、それ以来ずっと家を守って来られたそうです。藤井さんのご実家だそうで、良い出会いでした。紹介いただく前に声を掛けていただきました。この地区の美しさは墓地から眺めると皆さん感嘆してくださいます。今日は雨降りでしたが、石州瓦の屋根が光り輝いていました。最後に、しわく屋でぜんざいとコーヒーを御馳走になりました。帰りは出雲市駅まで、車で送っていただきましたが、出雲大社の参道は大勢の人であふれていました。出雲市駅では、大学の先輩である森山氏とお会いすることができました。よい神在月でした。


泊まった輪島屋と鷺浦の家並み

11月16日(土) 出雲の街歩き
 神在月サミットの活動で、大社の街を歩く。午前は絵地図づくりのポイントについて、ゲストの高橋美江さんに話していただき、弁当を食べた後、街へ。1時間歩いて回り、発見した魅力ポイントを絵地図にします。意外な存在に気づいたり、教えていただいたことが役に立ったり、1時間の活動でしたが、絵にしてみると分かりやすくなります。夜は兎鷺地区に移動し、輪島屋で懇親会。地元の素材を活かした美味しい料理を存分にいただき楽しい時間でした。そばやぜんざいも。最後に句会を催しお開きとなり、輪島屋に泊まりました。輪島屋は輪島の方々が北前船の航行の途中に立ち寄った時に定宿にしていた家です。


お墓とブランコ、鉄棒、シーソー(願立寺)

11月15日(金) 出雲へ
 毎年恒例の神在月サミットのために出雲にやってまいりました。神様が集まる時期にあわせて、地域に関わる人にも集まってもらい、今後の地域の在り方を議論しようという企画です。提案者として、毎年参加しています。午後には出雲市駅に到着、出雲大社周辺の古い街並みの通りを歩いて回りました。裏通りを歩いて見つけたお店が「小望月」(出雲市大社町杵築東620 TEL 0853-53-0257)。古い建物を活かしたエコロジカルな空間で、健康に良さそうなたべものや飲み物が楽しめそうです。夜は「だんだん家」という居酒屋でいただきました。お宿は、いつもお世話になっている「すたに旅館」。玄関前に小さな砂利が敷かれていて、雰囲気のあるお宿です。


小望月のカウンター席

11月14日(木) 宝達山
 午後、宝達山に上がりました。車で頂上まで行き、雪の積もったブナ林の中で写真を撮影。雪の上に紅葉が点々と広がり、ブナの実の殻斗も落ちています。落葉する前に雪が積もったので、珍しい風景を拝見できました。林道の途中も雪が積もっているところがあり、恐る恐るゆっくりと走りました。宝達山のエリアにはブナが500本ほど生えていると押水町時代の町の本に書いてありました。大切に守り育てて欲しい森です。夕食は「粉もんやもりまる」でいただき、夜はアステラスで「地域づくりリーダー育成プログラム」に講師として参加。11名の若手が参加してくださり、女性も3名でした。これだけの人に集まっていただき、今回の試みは成功ですね。若者人口を増やすためには何を優先的に行うべきか。アイデア出しの後は、その中から絞り込むことに取り組んでいただきました。企画立案のプロセスの一端をつかんでいただければ幸いです。多くのアイデアの中から一つに企画に絞ることができないといけません。


雪の宝達山のブナ林

11月13日(水) 組織横断
 移住・定住を促進するためには、仕事、住宅、生活、教育、医療、福祉など、多様な側面でのサポートが必要です。そのためには、行政組織でいうと、一つの部課だけで対応は不可能です。どこかが主導されるとしても、全体で取り組むことが必要です。そのような役割を担うセクションとして企画関係の部や課があるのではないでしょうか。政策をトータルに構築する主体とならないといけない。そのためには、他のセクションとの普段からの関係づくりが必要だし、テーマによって、いろいろな部や課と連携することを習慣化することが大切ではないか。


11月12日(火) 酔仙
 今日は、能登定住・交流機構の事業を手伝ってくれているお二人の歓迎会を兼ねた飲み会を穴水で開催。駅近くの酔仙さんでお世話になりました。お店もきれいですし、おでんやお刺身も美味でした。女将さんが1人で切り盛りされているのですが、よいタイミングで料理が出てきます。ぶなの森で制作している「能登お楽しみガイド」もカウンターの上に置いてありました。おすすめのお店の一つですね。


酔仙さんでいただいたおでん

11月11日(月) 地域の未来
 いかに地域の未来を描くか、その主体は誰か。地域に暮らす人々が自ら、自分たちの未来について展望を見出すことが基本であろう。どうすれば、そのような地域になるのだろうか。普段から、地域でのいろいろな活動を通じて、地域のことを住民一人ひとりが考え、意見を発表するような機会が設けられて、慣れることがまず必要ではないか。うまく表現できなくても、気持ちを出すことができるようになることがまず第一ステップ。その次に必要なことは、他の人の意見を聞いて、自らがひらめくことが大事だ。相互触発効果が発揮されるようになるとよい。地域の未来は地域に住まう人々が構築することが基本で、自分たちだけでは難しいとなれば、よそからでも人を誘致すべきだ。出身者やゆかりのある人々に積極的に呼び掛けることもすべきではないか。


11月10日(日) 意見交換
 午前は、志賀町鵜野屋の研修センターで意見交換会。東洋大の国際地域学部の藤井学部長、高橋教授、1年生4名と地元の方々11名、県の地域振興課長にもご参加いただきました。高橋教授に進行いただき、学生諸君からも感想を語っていただく。住民の方々からも全員に発言いただき、有意義な会合になりました。それぞれの想いの一端が分かって良かったです。学生諸君の感想も率直で、地元の人にとっても刺激になったのではないでしょうか。地元の方々も今回初めて女性が3名参加してくださいました。26戸の集落ですので、徐々に裾野を広げ、地区全体で、地区の将来について議論できるようにできればと思う。森林問題は最上流にある課題ですが、山裾にある里山集落をいかにするか、他の里山地域にも共通すること。人口減少と高齢化が進み、空き家が増えている地区をいかにするか。


意見交換会

11月9日(土) 大学の森
 能登空港で東洋大学の教授を出迎え、学生諸君と合流。門前の手仕事屋で昼を御馳走になり、午後は志賀町鵜野屋の森に向かう。間伐してもらった人工林部分から斜面をあがり、稜線部の一番高い部分にたどり着く。前回見学に来た時に想定したルートとは異なる斜面を学生諸君が自ら上がってくれました。それも広場に早くたどり着ける道になります。広場はかなりの面積があり、活動するには十分のスペースです。今後は、学生諸君に活用に仕方を考えてもらい、具体化したいものです。


稜線上の広場で

11月8日(金) 「いしかわ暮らし」検討会議
 正確には、北陸新幹線による「いしかわ暮らし」検討会議。午後、KKRホテル金沢で行われたので、委員の1人として出席しました。午前は産業政策課や農政課、森林管理課を回り、産業人材事業や担い手事業の実績をうかがって回る。移住定住を促進するためには、仕事をどうするかが問題になります。もちろん、リタイアした人にとっては必要ないことかもしれませんが、そのような方々でも経験をいかに活かせるか、生きがいや地域社会になじむための契機として、役割を担える場面が想定できる方が移転しやすいはず。若い人には、自ら起業する人や自営業の人以外は、仕事が無いと移転できません。そのことに徹底して取り組むことが最優先課題だと思う。住居の確保も同時に追求すべきであるが、仕事が無いと、家がいくらあっても始まらない。住む所は、最初はアパートや公営住宅でとりあえずスタートしてもよい。施策としては一通りのことをまとめていただきたいが、優先順位を明確につけておくべきではないか。


11月7日(木) 古本市
 門前の「やすん場」で古本市を行うために、準備を行う。能登事務所にあった本なども持ち込み展示。宗教拠点の街には、古本屋が似合うと思うのだが、常設でどなたかされませんかね。そのようなことの実験としても面白い試みです。今は古本屋さんも、ネットでの販売が主になっているようですが、リアル店舗で古本に出会う楽しみは魅力的です。本にも歴史がありますから、新たな本に出会う楽しみのコアは、新本屋の店頭には並んでいない古い本にあるかもしれません。古本市は8日から10日まで、会場は輪島市門前町の総持寺通りの下手にある「やすん場」(シモグチの前)です。


11月6日(水) 介護
 介護は人ぞれぞれで、異なるサポートが必要です。久しぶりに、特別養護老人ホームにお世話になっている叔母さんを自宅に連れて帰る。主に着替えを取りに帰るようなことですが、支払い等の手続きがいろいろあって、郵便局や農協、銀行等を一緒に回る。と言っても、腰が痛く車椅子の生活になっているので、車の中で待っていてもらいましたが。郵便局で年金を下す際は、当人がいないといけないようなので、同行している旨を告げて、お願いしました。最初は一緒に局内に入ったが、車の乗り降りが大変だったので、2回目以降は、車に乗ったままにしています。自宅の庭の木の剪定を一気にしたので、すっきりしました。自宅滞在5時間ほどですが、最後に仏壇の前でお経をあげて、滞在終了です。体力は落ち、視力も弱まっていますが、耳も頭もしっかりしているので、助かっています。


11月5日(火) 異人を受け入れる
 それぞれの地域に、歴史あり。先人たちが培ってきたことやモノが歴史として、過去に積み重なっている。その上に、今を生きる人々は生きている。今から未来に向けて何を、その地で行うかは、現在その地に生きる人々の力にかかっている。自分たちだけで出来ないとなれば、よそからでも人を集めてきて新たなことに取り組むべきではないか。それが、地域の新たな力ともなる。異なる人財を受け入れることができるか、そのことに地域の未来がかかっているならば、徹底して異人を招くことが大事だ。そして、歴史を活かしつつ、地域の新たな側面を形成していければよいのではないか。その地に定住していると思っている人も、長い歴史の中では、ほんの一瞬だけこの世に登場した存在にすぎない。あらゆる人が異人であるということを念頭に、他の人と関わるべきではないか。そのような発想に立てる人が、地域の中に増えることを期待したい。


11月4日(月) ビジョン
 行政に関わることの多い立場として心すべきは、地域ビジョンを明確に示すこと。小さな集落から自治体にいたるまで、どのような地域を目指すのか、どのような方々が、どのように暮らす場となるのか。地域を構成する人々のイメージも具体的に示したい。地域の自然や土地利用の蓄積を活かして、どのような仕事で暮らしをたてうるのか、地域によってその姿は様々でありうるが、その中に地域の人々の想いがしっかり位置づけできるとよい。そのためには、その地に暮らす人々との対話が不可欠です。一人ひとりとの対話を通じて浮かび上がってくることや、グループで意見交換することで触発されて生まれることも多いでしょう。男性が主体となった地域運営が行われていることが多いでしょうが、女性たちの参画を促進することも大切ですね。地域人の中にあるビジョンを目に見えるようにすることを心がけたい。


11月3日(日) 上高地
 毎年のように訪れている上高地。今年は少し遅かったようで、紅葉が進んでいました。それでも多くのお客様がお越しでした。久しぶりに大正池から河童橋まで歩きました。カラマツの葉が黄色くなり、遊歩道に多く散っていました。田代橋から河童橋の間で、サルの群れに出会う。マユミの木の上で、木の実を食べ集めているようでした。子ザルたちも多く、冬をいかの越すのであろうか。


焼岳を背景にした大正池(梓川)

11月2日(土) 大学の森
 朝から志賀町鵜野屋の森に行く。東洋大学の森として、学生諸君が保全活動の舞台にできればと考えています。森林環境税を活かして間伐作業は行っていただきました。今後、学生諸君に毎年来ていただき、さらに間伐を進め、根元に草や低木が育つようになればと思う。保水力が高まり、倒木や土壌の流出も防げるはずです。斜面の部分には杉が植わっていますが、上の方から斜面を登ると、稜線には落葉樹が植わっています。平たい部分で休憩しましたが、明るくて心地よい。森の構造を理解するにはちょうどよいフィールドかもしれません。谷底には水がわき出し、水源を確認することもできます。大きい森には、隣接する森を所有されている方と一緒に見学にいったので、境界を明確に確認できて良かったです。一体的な活用のためには、周辺の森を所有されている方々の協力もいただくことが不可欠ですね。


鵜野屋の森

11月1日(金) 新しい人財
 能登で新しい人に会う。一人はすでにUターンしてきていた人、もう一人はIターンになる人である。それぞれ、役割は異なるが、ぶなの森が一番力を注いで推進している能登定住・交流機構の活動を手伝っていただく予定である。異なる視点を導入することで、新たな境地を開く。若い人から、地域へ移転し始めているのではないかと思うが、そのことを加速し、地域の可能性を広げたい。一方で、大都市集中、太平洋エリアに集中している人口を分散させることが、日本国の安全のためにも良いことだと思うのだが、そのようなことを真剣に考え実践しようとする人が増えることを期待したい。いずれにしろ、仕事の仕方も新しいアプローチを考えていきたい。新たなモデルを作ることが、我々の役割ととらえ、常に創造を重ね、挑戦し続けることが大切だ。


以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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