[ 金沢便り2012.6月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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6月30日(土) 松田佑興氏
 富来で松田佑興氏の通夜があったので出かけた。氏と出会ったのは、古い木造校舎を役場にされている時代、旧富来町の町長としての氏を訪ねた時が最初でしょうか。今の富来病院の場所にありました。最初に町の基本構想をまとめるお手伝いをしましたので、全住民アンケート、出身者アンケート、各地区懇談会、全議員ヒアリング、関係者ヒアリングなども踏まえ、まとめさせていただきました。出身者から要望の多かった住宅地の分譲を後年していただき、実際に町外からの取得が多かったと直接うかがったことがあります。基本構想の翌年には、商業地域活性化ビジョンを作り、3年目に、ショッピングセンター・アスクを作るお手伝いをいたしました。その間、地域づくり塾のような活動もお手伝いしましたが、懇談会に出席いただき、いろいろお話もしていただきましたね。享年70歳は現代では若いですが、ご当人は70歳迄は死ねないと言われていたそうです。ご冥福をお祈り申し上げます。


6月29日(金) 鉢伏山
 能登事務所に泊まっていたので、5時に起きて鉢伏山へ。久しぶりに森林50選に選ばれているブナ林を歩いてみました。今年はブナの新しい芽が沢山出て、ブナらしい葉を付けるところまで育っているものが見られます。ブナの根元には、小さな白い花も咲いています。ブナの枝に覆われた空を見上げると、緑が気持ちよいです。1時間程森の中で過ごし、下界に戻りました。朝一番に穴水の漁協の事務所に行き、委員長にお話をうかがう。さらに、新崎地区にお邪魔しました。真和園の横を通り抜け、まっすぐ行ったところにあります。小さな半島になった先端部に新崎地区はあります。漁港があり、夫婦舟でナマコ漁などを行ってこられた半農半漁の地区です。昔は石積みの岸壁があったとのこと。防波堤の外で、石積みの復元を試みたり、ボラ待ち櫓の設置も行っておられます。地域活動で頑張ってこられた岩田さんの家は昔は民宿をされていたようで、雰囲気のよい建物です。燻製工房も建設中で、いろいろなことに自ら取り組む率先垂範のリーダーですね。昼は新たに作られたボラ待ち櫓が見える風傍でいただきました。海を見ながらの食事は良いですね。午後は役場に寄った後、奥能登総合事務所を訪ね相談。その後、門前に移動し、星野さんと相談。早めに輪島の高州園に向かう。能登ネットワークの例会に久しぶりに参加させていただき、東洋大学さんの能登ゼミについて説明させていただきました。懇親会までおつきあいし、星野さんを門前までお送りし、金沢に戻るが、途中、昨日夜観に行った穴水の四村地区にお邪魔し、ホタルの撮影を試みるが、昨日より多いように感じました。まだしばらくは楽しめそうです。


鉢伏山のブナ林

新崎地区からの眺め

風傍の刺身

6月28日(木) 穴水町の里山里海
 昨日に引き続き、穴水町にやってきました。昨日の委員会でご一緒していた委員の方々に順番にお話をうかがってまいります。最初にお邪魔したのは、有機栽培でトマトを作られている勝井さん。中居の海の近くの畑にビニールハウスが3棟。化学肥料も農薬も使わず、堆肥を入れて作られています。水もやられないとか。ハウスの屋根にはつばめがたくさん集まっていました。エサになる虫とかが多いのかも。一度、生き物調査をさせていただきたいポイントです。トマトは金沢のAコープやエムザで販売されているとのこと。トマトにクラシックを聞かせているとも言われていましたが、自ら合唱クラブに入り、チェロも演奏されます。午後は森林組合に久しぶりにお邪魔して、参事の尻田(しりでん)さんにお話をうかがう。ぞんべらまつりを伝承されている飛岡さんもおられました。最後に上中ふるさとづくり地域協議会(四村地区)の白坂さんを訪ねる。峨山キリシマの里としてキリシマつつじを沢山栽培し、販売されてきています。集落をあちこちご案内いただきましたが、確かに畑の多くに栽培されています。ホタルも多いとのことでしたので、夜再度見学に参りました。確かに教えていただいたポイントにはホタルが舞っていましたね。貴重な空間です。


勝井さんのトマト

のとキリシマツツジの古木

キリシマツツジの畑

6月27日(水) 穴水町里山里海活用実行委員会
 午後は穴水町役場で穴水町里山里海活用実行委員会の設立総会がありました。久しぶりに穴水町のお手伝いをすることになります。里山里海に関する地域資源は少ないとの認識が多くの方が持っておられるようですが、ぼらまち櫓、いさざ漁、かきの養殖棚など、能登の風物詩としての独特の景観資源を有していますし、沖波の大漁祭をはじめとしたキリコ祭、獅子舞、あえのこと、虫送り、鯖踊りなど貴重な民俗文化も受け継がれています。農業、林業、水産業も特徴的な産物を有しています。里山里海の基幹産業である一次産業がしっかり受け継がれること、それが生物多様性に配慮した形で実践されていくことが、世界農業遺産としては重要ですから、そのことをしっかり追求していただきたい。地域資源の洗い出しから、活用方策を地域の皆さんとまとめられれば思う。昼は久しぶりに幸寿しでいただきました。いろいろ握っていただいて1300円は安いように思う。穴水から門前に移動し、手仕事屋で星野さんと東洋大学の能登ゼミについて打ち合せ。門前薬局で商店街の事業についても相談。金沢に戻る途中に富来に寄り、アスクのポルポで寺岡さんと相談。長い道のりですが、かつて、仕事で何度も往復した懐かしい空間の連続です。


幸寿しのにぎり寿司

魚介だけのにぎりです

手仕事屋でそばもいただく

6月26日(火) 団藤重光さん
 大学で刑法を学んだのは団藤重光さんの著書でした。担当の先生の教科書もありましたが、受験用のテキストは「刑法綱要総論」「各論」にして、何度も繰り返し読みました。後年、先生は「死刑廃止論」も著されています。当時の学会の中では、必ずしも主流でないところもありましたが、考え方や発想が一貫していたように記憶しています。最高裁判所判事も務められましたが、その先生が25日に亡くなられました。享年98歳、自宅で老衰で亡くなられたとのこと、先生らしい最後のように思う。先生のような気骨のある生き方ができればと思う。


6月25日(月) 辺境
 かつて何度もお話をうかがった文化人類学者の山口昌男さん。氏の語るキーワードの一つが「辺境」。新たな文化は辺境から生まれ、辺境には新たな文化創造の素地があるとの発想です。辺境は中心部からは一番遠い存在かもしれなが、その先には、別の世界がある境界でもあります。その接点として辺境には大きな可能性があります。そのような視点で能登を評価した時、辺境の典型として、次代のために、新たな文化創造に向かうエリアとして機能することも可能なのではと思う。精神文化、生活文化が連綿と受け継がれてきた地域として、連続性、継続性をベースにした新たな文化創造の舞台となりえるはず。民俗文化の伝承のための研究をしっかり行うべきだし、多面的な評価を今こそしっかり行うべきではないかと思う。未来価値を有するものを明確にすることで、伝承のフレームと新たな担い手の誘致を計画的に行いたい。ところで、山口昌男さんが多用した概念は「辺境」ではなく「周縁」でしたかね。個人的は、周縁より辺境がしっくりくる概念です。


6月24日(日) 異人
 先日の東洋大学でのお話で、用意していてお話できなかったことの一つが「異人」論。地域振興のためには、異なる視点や価値観を有した人を受け入れることが重要だ。閉塞し、停滞している地域を変革するために、積極的に異人を誘致したい。当方が地域に関わる基本的な立場も異人です。私はそこの住民にはならない方がよいと考えています。事務所を構えるところまでは行っても、住むつもりはない。学生の皆さんに期待することも、よそ者として地域に関わることで、地域を多面的に評価し、今後の可能性を提案すること。その実践の主体は地域住民であり、新たに移り住む人が担うかもしれない。限られた時間、その地域に関わり続けることはありえるでしょうが、・・・。異人は時間スケールのとり方によっては、すべての人に言える概念であり、逆に地球という世界の中では動き回っている一住民に過ぎないのかもしれない。狭いエリアにおいては、短い時間の中では異人は多いのだ。新たに生まれてくる人も、遊びに来る人もそうだ。異人を受け入れる事業の育成が地域を開くために重要です。いわゆる「交流産業」の育成を図ることです。その端緒を開く活動として、大学のゼミ活動の舞台になることは意義深い。


6月23日(土) 東京街歩き
 午前中はホテルで寝ていて、昼過ぎにようやく出かける。まずは神田の古本屋街へ行く。目当ての本はみつけられるずでした。次に早稲田に移動、そこから目白台まで歩いて、叔父の家に行く。あちこち歩いてきづいたことは、東京の歴史のある空間には大きな樹木がさりげなく立っています。古本屋街からの帰りにかつての中大学のそばを通りましたが、かつての生協があった向かいに、大きなクスノキがあり、小さなお宮がありました。目白台では、田中邸の横の目白台運動公園にも大きな木が林立しています。頼りがいのありそうな木です。区が伐採するとの方針だったのを、住民が運動して守られたとのことです。歴史のある木は大きな価値があります。大切に活かして欲しいですね。夜は、のとだらぼちでのITOKOの日の集まりに顔を出しました。さざえをメインにした贅沢な食事会でした。


旧中大生協前のクスノキ

目白台運動公園の大木

のとだらぼちでいただいたさざえご飯

6月22日(金) とげぬき地蔵
 朝の便で東京にやってきました。2週続けての東京です。門前の星野さんと東京駅で待ち合わせ、駅の中の喫茶コーナーで打ち合わせを。時間があったので、巣鴨に行き、とげぬき地蔵を見学にいく。あいにくの雨模様で商店街を歩いているお客様は少なかったが、とげぬき地蔵さんの前には行列ができていました。その近くの食事処・加瀬政で天丼をご馳走になる。食事の後は、東洋大学に行く。早めに会場に入り、プレゼンの準備を行う。9月に能登にお越しいただくための事前学習会ということで、20数名の学生諸君にお話をさせていただきました。当方が最初に30分ほど、基本となるデータをお示ししながら話し、その後、星野さんにお話しいただきました。質疑応答も交えて2時間の話でした。その後、研究室に移動し、打合せを行う。地域に関わる仕事をしたいという学生さんの相談も受ける。大学を出たのは6時半過ぎで、それから一旦ホテルに戻り、その後、のとだらぼちへ。ITOKO会のメンバーの方もお越しいただき、楽しい懇談会でした。


とげぬき地蔵と星野さん

加瀬政の天丼

大学生に話す星野さん

6月21日(木) データ把握
 明日のプレゼンの為の資料を作成するために、データを集めています。いろいろおつきあいのある方から情報を提供いただきました。データをグラフ化してみると、現状が了解しやすくなります。能登の現状がよくわかりますね。基本情報はしっかり把握する必要がありますが、それは数値をしっかりとらえることからはじめないといけません。人口だけでなく、産業の状況も従事者や売上金額が分かると、よりリアルに理解できます。しかし、統計や資料の数字は、自治体や業界団体が把握している数字であって、そこからもれている数字もありそうですから、そのようなことも把握に努める必要がありそうです。


6月20日(水) 人口の現実
 能登の現状把握のためのデータを集めているが、一番厳しいデータは人口減少の激しさです。先般いただいた2012年5月の推計値によると、輪島市28,786人(2010年29,858人)、珠洲市15,699人(2010年16,300人)、能登町18,824人(2010年19,565人)、穴水町9,317人(2010年9,735人)。1年間に4つの市町で1,416人の人口減少しています。1年間の間に、輪島市で536人、珠洲市で300人、能登町で370人、穴水町で209人の減少です。地域住民を対象にしたサービス業や商店街振興が難しいわけです。民間事業としての活路は、事業領域を拡大して地域の人々の暮らしを支えることと、地域外の人々をお客にする事業に挑戦することです。ネットなどの通信販売があり、観光客等を対象にするアプローチが想定されます。そのような事業に積極的に人財を誘致すべきではないでしょうか。高齢者をはじめとした地域住民の方々の暮らしを支えるサービス業には公の資金を投入しないと継続運営は難しいでしょう。


6月19日(火) 能登人と過ごす能登時間
 『能登人』制作の最終段階で能登半島地震がありました。おかがで作業が遅れ(もともと遅れていましたが)、震災後3ケ月で仕上がりました。門前、輪島の方々は一段落した段階で、被災した建物の前で撮影させていただいた方が何名かいらっしゃいます。この冊子の制作は、能登空港が開港する以前から提案してきたことで、能登ネットワークの皆さんと温めてきた企画でした。その後、震災復興のための「能登ふるさと博」がスタートし、その一角に「能登人と過ごす能登時間」が位置づけられ、毎年継続してきています。今年も新たな方も加え、最終の制作作業を進めています。いつもぎりぎりで恐縮なのですが、なんとか、ふるさと博がスタートする7月6日に間に合いそうです。今回は、能登の祭、お食事処、直売所も一冊にまとめたパンフレットを制作していますので、情報量が膨大になっています。取材作業にも手間がかかっていますが、確認作業も大変です。最終段階に入っていますので、できるだけ、間違いの少ないモノを作りたいと頑張っています。自治体の皆さんにも協力いただき、情報の確認作業を進めています。もう少しですね。


6月18日(月) 人財誘致
 繰り返し書き、多くの機会に語っていることが、人財誘致です。人口減少が続く地域にとって、最優先課題は人財誘致。それもこれから子どもを育てる世代の若者が必要です。新たな地域の価値を見出し、それを活かした事業を構築できるような人こそ、人財です。価値創造の主体を人財と位置づけたい。もちろん、経験豊富な人が地域に企業を立地させ、若者を雇用して仕事を作って下さることも大歓迎すべきです。そのような人財誘致に、お金と時間を投入することを自治体は行わないといけません。自治体の存亡に関わることです。優先順位を付けて事業に取り組むべきであり、そのことをトップをはじめ政策担当者にも理解いただきたい。


6月17日(日) 水中運動
 電器屋、家具屋、ショッピングセンターと回り、買物につきあう。随分、久しぶりのような気がします。週末にイベントがあるか、出かけていることが続いていました。そのために疲れていて寝ているか。体力に限界を感じているので、無理はできません。一方で体力維持のために、身体を使わないといけません。森の保全活動もよい運動ですし、プールで歩くことも続けたい習慣です。昨日に続いて今日も1時間歩いてきました。前進、後ろ歩き、左右と繰り返しているだけですが、5分間に3往復できます。1時間に36往復することになります。距離にして1800m。陸上を歩くより、身体全体に負荷がかかりますし、エネルギー消費も多く、かつ足腰には負担が少ないので、程よい運動ですね。


6月16日(土) 門前へ
 昼を目がけて門前に行く。手仕事屋で星野さんと来週金曜日の東洋大学での学習会の内容について相談。最初に当方が能登の現状と課題について話をさせていただき、その後に星野さんから能登の魅力と大学に期待することを語っていただきます。学生諸君との質疑応答をしっかりとることで、ツーウエイでのコミュニケーションを図りたいですね。昼をいただき、豆腐を土産に金沢に戻りました。夕方から久しぶりにプールに参りました。


6月15日(金) 森の整備
 5時前に森に行き、整備活動を行う。歩くルートは徐々に通り易くなっています。目の位置にある枝を切り落とし、足下の切り株をノコギリできれいにしています。頂上エリアの眺望を開く為の作業を行いましたが、徐々に島が見えるようになっています。繰り返し作業を行うことで、過ごし易い、憩える森にしていければと思う。8月に中央大宇の学生諸君が来てくれる時には、海を見下ろせるようにしたい。6時半までにホテルに戻り、お風呂に入り、7時過ぎには朝食をいただき、チェックアウト。女将さんと少しお話をして、南三陸から仙台に向かう。仙台では志賀さんと打ち合せ。午後の飛行機で小松に戻って参りました。


椿島が見えるようになりました

荒島も見えます、奥に見えるは野島?

森の中にはきのこも出ています

6月14日(木) 南三陸町をめぐる
 朝一番に町役場で打ち合わせ。その後、平成の森にあるすばらしい歌津をつくる協議会の事務所を訪ね、小野寺寛会長と相談。田束山でのプログラムを行っていただくことに。戻る途中に、ヤマウチさんにより、海鮮丼をいただく。午後はタコの会、ひころの里、さんさん館、宮城県志津川自然の家を回りました。体験交流型のプログラムをどこまで、揃えられるか。現段階でも、10以上のプログラムは可能です。震災前から行っておられたことをエコツーリズムの発想で実施いただけるようにしたいものです。まずは、情報をまとめ、被災地復興支援ツアーでお越しいただいているお客様に提供していければと思う。再訪いただくためにも、そのような情報が必要です。最後に神割崎も見学に参りました。海のそばの斜面にニッコウキスゲが咲いていました。山の花というイメージでしたが、海沿いに多く咲いていて、地域によって異なるのですね。


ひころの里

ヤマウチの海鮮丼

神割崎のニッコウキスゲ

6月13日(水) 南三陸町
 再び南三陸町にやってきました。朝早くに起きて、上野駅から東北新幹線で仙台へ。仙台駅でレンタカーを借り、南三陸に向かう。カーナビを設定したら、いつも通る道とは異なるルートをナビゲーションしてくれました。機械に従ってみるのも面白い。南三陸には11時前には着いたので、気になっていたさんさん館を訪ねる。スタッフの方と立ち話をしていたら、程よく組合長が見えられたので、少しお話をうかがわせていただく。連携して活動いただけそうです。その後、以前行ったことがある漁民の森づくりをされた森を見に行く。ブナは元気に育っています。奥の部分を整備すれば、十分歩ける森になりそうです。次に田束山へ。頂上近くまで車でいくことができます。頂上エリアは歩きやすいように整備されています。その後は、山を下り、伊里前福幸商店街に行く。お食事処が無かったので、たこ焼きを買い求めいただくことに。観光協会のお店に立ち寄りお話をうかがう。近くの三島神社が面白いと紹介いただいたので、上がってみました。本殿の横に杉の大木がそびえています。その後、ようやく宿泊の観洋に行く。チェックインの後、語り部ガイドの後藤さん、観洋の鈴木さんと一緒に、裏山に上がりました。途中、道を広げつつ頂上エリアにたどり着き、眺望を開くための作業を行う。見通しがたってきましたね。


漁民の森づくりのブナ

田束山

伊里前福幸商店街

6月12日(火) 日本エコツーリズム協会理事会・総会
 朝早くに起きてペンションの周辺を散策してみました。上の方のペンションが集まっているゾーンに歩いて行くと、黒々とした畑と色々な種類の草花が咲いており、森は大木が林立しています。ミズナラ、コナラ、クリ、クルミなどが目立ちます。根元にはクロモジなども生えており、石川と似たような植生ですね。朝食の後、黒姫駅まで送っていただき、信越線、長野新幹線を利用して東京までやってきました。目黒で日本エコツーリズム協会の理事会・総会がありました。午後には事務局に入り、仕事をさせていただく。いつでも利用できるオフィスがあるというのは便利ですね。


日本エコツーリズム協会総会の様子

6月11日(月) 信濃町へ
 珠洲市のヘルスツーリズムの視察研修として、信濃町にやってきました。金沢駅で拾っていただき、北陸道を利用して上越から長野道に入り、妙高高原で高速をおり、信濃町を目指す。結局、信濃町ICのそばの道の駅で昼をいただく。午後一に信濃町役場に行き、「癒しの森・企業誘致係」の荒井氏、小池氏より、「癒しの森」事業について詳しいお話をうかがう。その後、宿泊するペンションに移動し、森林メディカルトレーナーの間瀬理江さんと翌日の活動の打合せを行う。夜は楽しく洋食をいただきました。


昼にいただいた変わりそば

泊めていただいたペンション

夕食の一品

6月10日(日) 叔母さんのフォロー
 珠洲から能登事務所経由で、昼前に金沢に戻りました。午後は叔母さんを家までお連れし、庭木を少し剪定しました。ここのところ忙しくなっているので、今日しか難しいと思い、すぐに連絡し急遽参りました。時々自宅で暮らしたいと言われるのだが、動きを拝見していると家での暮らしは難しそうです。施設のお世話になるしかないのではないかと思う。施設に期待することは運動能力の維持を進めていただくことと、認知症の進行を阻止するような方策ですね。叔母さんはまだまだ頭ははっきりしているのですが、運動能力が落ちてきているので、水中運動のようなことを施設でも行っていただけるとありがたいのですが、・・・。


6月9日(土) 能登で味わう
 朝5時半には起きて、シャワーを浴び、羽田に行く。7時50分の飛行機で小松に飛び、一旦家に寄り、能登に向かう。今日は先端での打合せ・撮影です。おすすめの珠洲で紹介させていただいている飲食店を回り相談。夜は撮影させていただく店を回りました。途中、曽々木にも行き、藤平さんにお会いし、今新さんで撮影させていただく。さすがに金沢に戻るのがしんどかったので、谷野旅館さんに泊めていただきました。今日だけで、新たな店も含め15軒訪問したことになります。のどが痛くなってきました。


浜寿司のにぎり

寿司吉のにぎり

のんべの馬刺

6月8日(金) 中央大学
 午後は中央大学の多摩キャンパスで学部横断の谷下ゼミでエコツーリズムについてお話をさせていただきました。その前に、敷地内の森を歩いてみました。小さな里山があり、大きなミズナラ、コナラ、クヌギ、クリなども生えています。頂上部分には小さなお宮が建っており、地域の人々から信仰されてきたことがうかがえます。その里山の裾に、かつて駿河台にあった白門もありました。ゼミの後は、お茶の水に移動し、駿河台の中央大学学員会本部で事務局長と出雲の森山氏と懇談。そこから中央線、京浜東北線、埼京線を乗り継いで、与野に参りました。与野では、森山さんの知り合いの方々との懇親会でした。楽しいスポーツ仲間でした。帰りは埼京線で大崎まで戻り、大崎で山手線に乗り換えてようやくホテルに戻ることができました。ホテルに戻りついたのは12時近かったです。


中央大学の里山

白門

学員会本部がある中央大学駿河台記念館

6月7日(木) 能登で食事
 能登ふるさと博のお楽しみを紹介するパンフに盛り込むお食事処の撮影を続けました。まずは、夢一輪館で相談の後、竹次郎にお邪魔して写真のデータをいただく。宇出津に移動し、あさひ、紅寿し、あたかを30分刻みでお邪魔して、料理を作っていただきました。次に珠洲に回り、市役所を訪問、中田亭さんでご主人と相談の後、E'cafeで撮影させていただく。次に、日本海倶楽部に行き、相談。そこから、門前に移動し、そば禅で撮影し、最後に手仕事屋で打ち合せを行いました。長い移動距離で、さすがに門前で給油して帰ってきました。


紅寿しの海鮮丼

あたかのわがまま丼

E'cafeの能登牛DONBURI

6月6日(水) 能登お店の物語
 随分久しぶりに、「能登お店の物語」で紹介させていただいている飲食店を回りました。能都町商工会時代からスタートし、合併後は能登町全域に広げて、いろいろな事業を通じて、新たな店を紹介してきました。ネットに蓄積し、まとまった段階ではカードも作成し、能登空港に設置してあります。お店のご主人や女将さんからは好意的に対応いただきました。今回は能登ふるさと博のお楽しみパンフで紹介させていただきますが、HPの情報も更新していければと思う。


古海魯肴の魚介つけ麺

6月5日(火) 久しぶりの桂湖
 久しぶりに桂湖に参りました。今年初めてですが、周囲の森は緑いっぱいです。道路沿いには、カタクリが咲き、ホオノキやウワミズザクラが白い花を開いていました。今日はホオ葉飯を作ってから、カヤックで湖にこぎ出し、一番上流まで行き、上陸しました。そこで、山菜を探し、収穫した山菜を料理していただきました。五箇山豆腐も持参し、味噌汁にしたり、てんぷらでいただいたり、サラダにしたりと、山菜を存分に楽しませていただきました。ウド、コゴミ、タラノメなどがありました。大きなブナの根元には、ブナが沢山芽生えています。どれだけが成長してくれるか?ですが。ブナの根元にはイカリソウやナルコユリなどが群生していました。いくらか雪渓が残り、まだまだ新緑といった雰囲気の上流域でした。


朴葉飯を作る

ボートで漕ぎ出す

山菜を調理

6月4日(月) のとだらぼちITOKO会ツアー3日目
 今日は のとだらぼちITOKO会のツアー最終日です。午前9時に、渤海を出発。まずは門前の手仕事屋へ。豆乳をご馳走になり、輪島に向かう。輪島では、中島酒造さんを訪問。久しぶりに中島ご夫妻と会う。蔵の中では新たな空間づくりをご主人が自ら進めておられます。その後、朝市近くの漆器屋さんに行かれたいという参加メンバーをご案内。穴水に移動し、もりそばでランチ。昼食後は能登ワインに行き、見学。テラスのところでは女性グループがワインを楽しんでおられました。Vio Bellに移動し、ソフトクリームとピザをいただく。木陰がある前庭が過ごし易かったですね。最後は穴水大仏がある親和園を北川さんの案内で見学。大仏さんは真新しくて、ありがたみが弱いが園地は整備されていて楽しめそうです。能登空港までお送りして、無事終了でした。能登の人と都会の人との交流の場として面白い活動であることはたしかです。新たな楽しみ、交流の提案をしていきたいものです。


中島酒造で

もりそばでいただいたざるそば

Vio Bellでいただいたソフト

6月3日(日) のとだらぼちITOKO会ツアー2日目
 今日も のとだらぼちITOKO会のツアーです。午前7時半には、まんだら村を出発、富来経由で、能登カントリー倶楽部へ。ゴルフから参加される方がも合流し、合計15名でゴルフのスタートです。スタートの様子を拝見した後、 熊野工芸工房に向かう。草木染の体験を4名でさせていただきました。工房の周辺にも植えられている車輪梅を使って染めるため、まずは枝から葉を外す作業からスタート。次に枝を小さく切って、煮たてます。それを3度繰り返し、染色液の出来上がりです。それだけで2時間はかかります。その一方で、風呂敷とストールを染めることにして、デザインを考えてラインを引きます。それにそって糸で縫い、絞ります。それの度合いによって、色の染まり具合が異なります。その作業が続き、昼食をはさみ午後3時ぐらいまでかかりました。そこからようやく染の工程に入り、染色液につけて15分、よく揉み、その後媒染液につけます。これも15分間揉み続けます。その後、水で洗い、再度、染色液に漬けて、洗います。徐々に色が濃くなっていく感じです。最後は絞っていた糸をはずし、再度洗って仕上がりです。終了したのは、5時ぐらいでした。6時間以上作業をしていたことになります。緑に囲まれた環境のよい工房での、充実した体験です。その後、富来に戻り、 てらおか風舎で懇親会が行われました。


ゴルフスタート前の記念撮影

草木染体験のスタート

てらおか風舎でいただいた能登牛

6月2日(土) のとだらぼちITOKO会
 今日からはのとだらぼちITOKO会のツアーのフォローです。午前の便で着かれた皆さんを能登空港でお出迎え、まずは門前の手仕事屋へ。座敷でいきなり懇親会がスタートです。2時間以上楽しまれ、最後にそばを出していただきました。その後、まんだら村へ移動。桂文珍さんの別荘・屋外劇場TERAで独演会を楽しませていただきました。日本海を眼下に望む野外劇場での落語はユニークで楽しめますね。さすがに暗くなってくると、屋外は寒かったです。独演会終了後は、宿泊する別荘に歩いて戻り、懇親会でした。終了したのは12時過ぎでした。


手仕事屋での懇親会

手仕事屋でいただいた山菜

まんだら村屋外劇場での独演会

6月1日(金) いするぎ里山自然塾
 午前は先日に続き、新任課長補佐研修でした。少し内容を修正してお話をさせていただきました。最後に強調したのは、新たな政策(施策)提案を地域から進めて欲しい、そのリーダー役を担っていただきたいということです。午後は、中能登町の「いするぎ里山自然塾」を行っている澤一博さんを取材に参りました。石動山の中にある「石動山テント村」を活動拠点にされているとのことで、そこまで参りました。個人で30数年かけて整備されてきた森をテントができるように整備されてきています。昔は田んぼや畑があったところに木を植えて森にされました。一角には畑もありますが、素晴らしい環境です。周辺の人工林も間伐を進めていただいているようで、明るくなっています。木陰のテーブルの回りに腰掛けてお話をうかがいましたが、心地よい時間でしたね。いろいろな活動が展開できそうで、楽しみですね。能登人と過ごす能登時間でご紹介させていただきます。


澤一博さん

テント村の入口

明るい雰囲気の森

以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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