[ 金沢便り2011.12月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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12月31日(土) ライブカメラ
 年末の恒例行事の一つが、Webサイトの情報のチェックです。リンク集などは、アドレスが変わっていたり、なくなっていたりするサイトを確認して、修正する作業が手間です。その作業の中で見つけたのが、ライブカメラの一つです。福島第二原発の一部がある富岡町のライブカメラは現状をリアルに伝えてくれています。Live配信富岡でご覧いただけます。点滅する信号のある交差点をリアルタイムで映していますが、ほとんど車が通りません。珍しく通るのは原発関係者の車両でしょうか。頻繁に動くのはカラスたちです。遠くにいながら、地域の状況を知るための方法の一つがライブカメラですね。


昼は日赤前の天一屋でそばをいただく

12月30日(金) 正月準備
 毎年恒例のことであるが、正月準備のために伯母さんを自宅に連れていく。まずは、営業していた近くの信金で手続きを行なう。その後、美川の店で必要なものを買い求め、神棚と仏壇に飾り付け、最低限のことを行なう。昼を一緒に食べ、しばらくしてからお世話になっている川北の施設に送り届ける。家に戻ってからは、自分の年賀状を作成し、郵便局に出しに行く。足りなかったので、追加で買い求め、書いたものを再び郵便局へ。最後に、本屋に行き、役に立ちそうな本を探す。これからの時間を考えるとあまり多くを買えないと思うが、仕事上、役立ちそうなものを優先して買い求める。資料として活用することを念頭に置くと、全部を読む訳ではないので、ついつい増えるというのが現状である。年末に本が増えるというのが、いつものことになっている。買うだけでは意味がないので、読み始めるが、いつのまにか夢の中になっていました。今日買い求めた本の中で、『だしとスープがあれば』(有元葉子著 文化出版局)は、かつおぶしや昆布、煮干しなどの基本となるだしだけでなく、野菜や魚、肉、貝などからとるだしのことが分かりやすく紹介されていますので、おすすめです。


12月29日(木) 小規模分散開放型社会へ
 大都市から小規模都市へ、分散して住まう事を目標設定して取り組むべきである。人口も、産業も、食糧、エネルギーも地域分散で育成・創成し、自立した地域のネットワークとして地域社会が支え合う関係を構築していく。これが東日本大震災以後に提案している基本にあること。大都市からの人口移転を具体的な施策として地域から進めるべきである。震災以後に東北から、東京やその近隣に移転している方々も多いかもしれないが、それはあくまでも避難であって、それが固定されてはいけない。北陸においても、大都市からの人財移転促進施策を独自に立案実施すべきである。東日本大震災以降、太平洋側で大規模な地震と津波が発生することが予想されており、国策として人口移転を進めるべきであるが、自治体レベルでモデルを作る意義は高い。地域の自立を促進し、独自の路線を示すような地域が出現すべきであろう。平成17年にまとめた定住促進調査を発展させて、新たな提案をしていければと思う。


12月28日(水) 移住者
 今日も珠洲でした。朝は横山地区に移住してこられた小林さんにお話をうかがいました。卒論のテーマにエコツーリズムが含まれていたので、気になっていました。「復業」という発想が面白いと思います。その実現のためには、個々の業に関わる技能を高めることと、相乗効果が発揮できるような業の作り方がよいのだと思います。ご夫婦でそれぞれ、得意なことを連動させて行なうというアプローチもあるでしょう。若い二人の今後の活躍を期待したいし、彼らを応援できる仕組みづくりを考えたいものです。その帰りに皆口さんにもお話をうかがう。専業農家として40年の実績を有する方のもとで農業を実践的に学べる場を設けることがよいのではと、相談してみました。ご子息に良好な刺激を与えるためにも面白いとのこと。農業後継者づくりを地域全体で取り組むべきとの発想は素晴らしい。午後はビーチホテルでエステ事業についての打ち合わせ。海を眼下に眺められる空間自体に価値があります。いくつかのオーシャンビューのホテルに泊まったことがありますが、ここには独特の雰囲気があります。それが何かを極めておきたい。


洲崎漁港のそばに設けられた間垣

昼食はビーチホテルで大浜大豆の豆腐丼

ビーチホテル8階からの眺め

12月27日(火) 珠洲ビーチホテル
 一日、珠洲にいました。朝から金沢大学能登学舎で里山マイスター育成事業の先生方からヒアリング。昼は一番近くの食事処である珠洲ビーチホテルのレストランでいただき、午後も能登学舎に行き、全国の学生に能登にお越しいただき、能登での体験交流を通じて学ぶ「里山里海アクティビティ」についても話をうかがう。その後、場所を移し里山マイスターの受講生にも話をうかがう。明日も、ヒアリングとミーティングを行う予定なので、今日も珠洲ビーチホテルに泊まりました。夕方、飯田まで行った程度で、移動距離の短い一日でした。そして、3食をビーチホテルでいただくことになりました。これも初めてのことですね。


ビーチホテルの朝食

ランチでいただいた香箱蟹パスタ

夕食にいただいたいしり陶板焼き

12月26日(月) SHO-TATSU
 久しぶりに珠洲に泊まりました。雪が激しくふったりやんだりの変化の激しい天気で、能登有料も珠洲道路もがたがたで帰るのがいやになりました。夜はSHO-TATSUさんでいただきました。里山マイスターの受講生でもある日野さんと意見交換。彼女は発想が前向きで良いです。マイスターの受講生になられた目的も単純明快で、そのことに具体的に取り組まれています。難題は卒論のようです。大学ではないのだから、どこまで必要なのかよく分からないが、学んだ成果がいかに活きるかが重要です。論文にまとめることは、学んだことを形にする、表現することで確認することと、今後に向けてのプランを明確にすることになればよいのではないか。開発に取り組まれている新しいお菓子の食材は魅力的です。具体的栽培実験は、野菜や葉ものを栽培されている農家に委託してみるのが良いですね。


SHO-TATSUのパスタ

12月25日(日) 終わりなき復興の道
 仙台の志賀さんから時々電話をいただいています。南三陸町の状況は変わっていないこと、何度かお世話になっている南三陸ホテル観洋さんにお客さんがきていないので、大変そうであること、そして、新たな活動が不可欠であることなどが伝わってきます。遠方にいる我々にできることは、お客として行くことと、新たな魅力づくり、観光の柱を作るお手伝いをすることなのだと思う。能登での取り組みもうまくいっていないので、自信はないが、可能なことをお手伝いできればと思う。必要性は遥かに大きい。エコツーリズムだけでなく、ヘルスツーリズム、産業観光や伝統文化を活かしたプログラムなど、多様なことに取り組んでいただきたいですね。被災地見学ツアーも、遠慮なく行なっていただければと思う。復興への道のりは長いが、繰り返しお訪ねすることで関わり続けたい。


12月24日(土) 連休
 久しぶりの連休です。仕事をしないということで、何冊かの本を読みました。その一つが『森田療法』(岩井寛著 講談社現代新書)です。昨日、居酒屋に歩いて行く途中に古本屋で見つけた。買った理由は単純で、巻頭に書かれていた松岡正剛氏の文章に惹かれたためです。岩井氏がガンに冒されてからまとめられた本が3冊あるのだが、その最後の著書がこれであると書かれていた。口述筆記によりまとめられた著書です。最後に書かれているのは「あるがまま」の思想についてです。「人生はたかだか70年か80年であり、そのなかで窒息するような生き方をするよりも、自由に空気を吸うことが許され、自由に行動することが許されると考えた方が、人間の本質にそっているはずである」(198頁)。最後に残される自由は、ものごとを考えることではないか、最後まで人間として意味を求めながら生きたいと考え、表現を続けられたようです。あとがきを書かれた翌月にお亡くなりになっています。


12月23日(金) ほっぺ
 夕方から市民プールに行き、1時間歩く。その後、高校の同期会が野々市の「ほっぺ」という居酒屋であったので、歩いて出かける。40分ほどでたどり着き、雪が舞う寒い夜であったが、程よい運動で身体が温かくなりました。運動することが体内の脂肪等を燃焼させ、身体の体温維持を図る働きが機能することを実感できました。ほっぺでは大きな刺身の桶盛りやかきの昆布焼、自家製さつまあげ、あさりの酒蒸し、白子天ぷらなど、いろいろなものを適当に注文して楽しませていただきました。最後に氷見うどんをいただき満足しました。その後は、近所の参加メンバーの家に行き、コーヒーをいただきながら、こたつ談議。家に帰り着いた時はクリスマスイブになっていましたね。


ほっぺの大きな桶盛り

かき昆布焼

しめの氷見うどん

12月22日(木) 美しく健康に生きる
 大学を出た後の人生は曲折はありましたが、面白い人生でした。これまで関わりのあった全国のいろいろな方々のおかげでここまでこれたことを感謝しつつ、これから最後の活動としてどのようなことを行なっていくか。個人としての優先順位を明確につけて取り組んでいきたい。多くのことはできないと思うので、冷たいようだが、選択と集中が必要だ。もちろん、それは一定期間生きられるという前提での話だが、その途中で倒れることはあるかもしれないが、それは致し方ない。そのリスクを下げる努力を一方でしつつ、確実に成果を出せるような活動を行なうことだ。関わる地域と取り組むテーマを絞り、深める取り組みということになろうか。地域としてはメインフィールドは能登であるが、観光やツーリズムをテーマにするならば、北陸3県に岐阜を含めたエリアをカバーすべきです。一次産業をベースにした地域内産業連携を提案しているが、地域の持続可能性を高めると同時に、全国、全世界的な危険分散のためには、森林、農地、海洋資源の保全と、産業としての農林水産業の担い手育成が不可欠です。そのことができていてこそ、魅力的な観光やツーリズムも可能になります。新たな産業育成は他の方々にお任せするとして、森林、環境、生態系をコア概念にした取り組みを進めたいし、美と健康を増進するプログラム開発、事業の担い手育成を進めるべきだと考えています。そのことに最も熱心に取り組んでいただけそうな地域に集中的に関わりたいものです。自らの晩年の人生を美しく健康に生きる為にも、そのようなところにシフトしていきたい。やっと、能登ふるさと博のスタンプラリーのパンフレットを入稿できました。午後は事務所のミーティングも行ない、来年の展開を検討、正念場ですね。


12月21日(水) 八尾のとんかつ屋・ぐりる高野
 朝から八尾に参りました。飲食店さんを回り、食の研究会及び食談議について相談。スケジュールを決めさせていただきました。食の研究会については、由布院の新江さんに再度お越しいただきます。昼は、おわらポークを出しておられるというとんかつ屋さん・ぐりる高野(富山市八尾町大杉1-3 076-455-2625 水曜定休)でご馳走になりました。あいにくおわらポークは明日が定休日ということで、品切れでしたが、人気のお店です。12時前に店に入りましたが、12時とともにお客様が次々と入って来られました。中心部からは少し離れていますが、駐車スペースは十分ありますので、入りやすいという面もあるかもしれません。ハンバーグととんかつの定食1000円をいただきましたが、どちらも肉がやわらかく、食べやすかったです。カウンター、テーブル、小上がりとあり、家族でも一人でも利用しやすい構造です。富山の外食の典型的な造りですね。夕方からは金沢大学でミーティングがありましたので、高速を使って移動しましたが、八尾からちょうど1時間でした。


ぐりる高野の定食

12月20日(火) 由布院からのお誘い
 先月末に珠洲にお越しいただいた由布院の森山さんから案内が届きました。第2回温泉クアオルト研究会が1月に由布院で行なわれるとのこと。1月25日午後から27日昼まで、山形県の上山市、和歌山県田辺市の方々も来られるとのことです。当方も参加させていただくつもりですし、珠洲の方もお誘いしています。健康増進のための活動を地域住民が継続するとともに、滞在しながら健康増進の活動を続けることができる地域を目指すことです。それは全国の多くの温泉地が目指すべきことであり、温泉がない自治体は無いとも言われている石川県においては全県的に取り組むべきことです。今年5月のクアオルト研究会の設立の際にもご案内いただいていましたが、参加できませんでした。今回は参加できそうです。そう言えば、上山の方々と最初に出会ったのも由布院でした。あれ以来、何度も上山にもお邪魔してきましたが、由布院でお会いするのは随分久しぶりのことになりそうです。


12月19日(月) まちの将来を描く
 午後は珠洲で打ち合わせ。能登有料や珠洲道路は途中、雪が積もっていました。追い越し車線の一部に積雪が残り、スピードが出せません。いよいよ能登も冬ですね。午後の打ち合わせを通じて感じたことは、このまちの将来を具体的に描く必要性です。例えば、集落や地域全体の人口を描き、新たな産業や仕事も含め、産業構成を描く、それは人々の仕事と暮らしを描くことでもあります。そのような活動がそれぞれの地域に必要なのだと思う。それを描くのはトップリーダーや行政の役割です。現状を維持できるなら、新たな産業創出を考えなくてもよいかもしれないが、人口減少が進み、環境劣化が進んでいる状況では、新たな手を打たざるを得ない。私どもの存在意義は、そのような未来を描いた上で、具体化に向けての施策の提案を続けることだ。そのことがよく理解できたミーティングでした。提案することに遠慮はいらない。


12月18日(日) 食を語る
 現代ほど、食について語るべき時はない。食は常に生存のための基本となる関心事のはず。ところが生活が安定するとともに、後ろにおいやられています。しかし、東日本大震災のような事態が発生すると、最優先課題になるのが、食糧と水です。近い将来、予想されている東南海、東海、関東エリアの地震が発生したら、東日本大震災よりはるかに危機的な状況が起こるでしょう。そのような状況にいかに対処するか、そのことを真剣に考え、対策を全国で考え実行していくべきです。危険分散のためには、人口の集中を避けるべきですし、農林水産業の振興にもっと取り組むべきです。そして、多くの人が自ら食糧を確保できるような仕組みを構築していくべきではないか。東日本大震災が見せてくれたことは、根本的な政策転換の必要性です。これまでないがしろにしてきたことを振り返って考えてみるべきだと思う。それは、誰かがリードしてくれことを待つのではなく、自らが考え実践することで具体化する気概が求められています。


12月17日(土) 暮らしを支える
 地域をリードする行政の最も重要な役割は住民の暮らしを支えること。その地域で生活を続けるための施策を打ち続けることです。住民を激励し、暮らすための糧となる産業を育成し、まず食えるようにすることが最優先課題だ。いざという時の医療、福祉や防災のための対策を打つ、住民を育てるための教育や上下水道、電気やガスなどのエネルギー、移動の為の道路や橋、港湾等の整備も含め、地域で暮らし続けるための基本施策を立案し実行するなど、地域行政の役割は多岐にわたる。さらに必要なことは、地域での暮らしを楽しむための場や楽しみそのものを住民が自ら作り出すことを支援することも必要なのかもしれない。結果として、住民の流出、人口減少が止められない地域政府はその最も重要な役割を果たせていないということではないか。自らの存在基盤を失い続けているということだ。そのような自覚のもとに、将来世代が暮らし続けられるような、地域の産業バランスを促進することも含め、新たな施策を発想し実行することを期待したいし、そのようなことを地域から作り出せるようにすべきではないか。


12月16日(金) タカンボースキー場
 午前は能登ふるさと博のスタンプラリーの情報確認のために参加市町や商工会の担当者に電話して、情報確認と追加の写真提供をお願いする。なんとか納期に間に合わせたいところです。昼食の後は、五箇山のタカンボースキー場に行き、打ち合わせ。1月13日(金)〜15日(日)に五箇山で行なう「エコツアーガイド養成講習会in五箇山」について確認。タカンボースキー場のホームページの最低限の更新も行なう。スキー場は朝から雪が積もり始めたようで、打ち合わせの後、車に戻ったら、10cmほど積もっていました。五箇山に向かう途中、福光で車の雪を落とす道具を買って行って正解でした。


雪が積もり始めたスキー場

12月15日(木) 奥能登を東奔西走
 朝一番に輪島市に行き、ヒアリング。その後、能登事務所に移り、能登事務所の今後についてミーティング。午後は珠洲市に行き、ビーチホテルで、エステのための空間づくりについて打ち合わせ。最後は宇出津の興能信用金庫にお邪魔して、数馬理事長と面談。長い道のりで、移動だけで疲れた感じです。それでも、輪島市での意見交換は有意義でしたし、ビーチホテルの改装については、お客様とスタッフの動きを前提にした動線が描けて、具体化に向けて動きだした感じです。久しぶりにお会いした数馬さんは相変わらず忙しそうでしたが、お元気です。一度ゆっくりと話ができるとよいのですが、・・・。


12月14日(水) ヘルスツーリズム研究会
 午後は県庁でヘルスツーリズム研究会でした。今日は七尾市さんが欠席されたので、加賀市、能美市、内灘町、能登町、珠洲市の5つのチームに分かれて企画案をまとめていただきました。途中は議論が積んだり崩したりのようでしたが、最後はそれらしくまとまっていたりします。どうしても盛り沢山な印象が拭えない面もありますが、具体的に販売する際は、しぼり込んだ内容にして、メインが何か分かりやすくすべきです。単価設定も安かったり高かったり、玉石混淆といった様子ですが、同じテーマの中に価格も含め3つ異なるツアーがあると選びやすい。そのようなことも含めて次回で最終案をまとめていただく予定です。今日は冒頭にこれまでに石川県内で取り組んできたヘルスツーリズム関連の事業について紹介いたしました。改めて振り返ってみると、あちこちで提案し、具体化に向けて動き始めています。今後が楽しみですね。


12月13日(火) 楼外楼
 昼は野々市の楼外楼でランチをいただきました。前回お邪魔した時に教えていただいたのだが、店の左側が禁煙席で、右が喫煙席になっています。真中に入口とレジがあるので、きれいに分かれていて心地よい。味付けは漬け物以外は程よい感じです。天気も良くて、心地よい外食でした。今日は事務所にいたので、窓の外の朝顔をはわせていたネットを外し、きれいにしました。これですっきりしました。雪が降っても大丈夫です。


楼外楼の中華飯

12月12日(月) 門前町の若手
 今日も夕方から門前町の手仕事屋で若手の勉強会でした。商店街リーダー養成塾の2回目です。少数精鋭3名でのミーティングですが、それぞれ個性があって面白いメンバーです。2月には若者をメイン対象とした語りの会を行なうことになりました。星野さんの父上・正光氏を囲んでいろいろ話をうかがう予定です。総持寺とたかおかんのん道のことを中心にうかがってもよいかもしれません。いずれにしろ、知の伝授と人脈の継承は重要な課題です。若い彼らの発案で行なうところに意義があります。軽い乗りで、試みとしていろんなことをやってみることが大切です。午後は県庁で打ち合わせ、それから能登に向かう。風が強く、雨が降ったりやんだりの冬らしい天気模様でした。


総持寺祖院の門

12月11日(日) 石川県立図書館
 午後から石川県立図書館に久しぶりに参りました。この前に図書館を訪ねたのは随分前です。目的は資料収集でしたので、最初に資料探しの相談コーナーに立ち寄る。目的を伝えると書庫で探して下さるとのこと。その間、当方は棚の本を拝見。関連がありそうな本を開いてみて、役立ちそうな部分はないか探しました。結局、奥能登での塩田や御塩蔵の配置を示す適当な資料は見つかりませんでしたが、海運業の歴史を研究した資料には、運搬したモノとして塩のことを紹介した記事を発見。江戸時代の農政や林制のことを研究した書物にも触れられています。江戸時代、富山には瀬戸内の塩が相当量入っていました。能登の塩は、神通川ルート、庄川ルートで飛騨まで運ばれていたとのこと。面白い記事なので、コピーさせていただきました。県内の図書館の資料はネットから探すこともできます。石川県内図書館横断検索 です、参考に!


12月10日(土) 250250
 車の走行距離が昨日、能登に向かう途中に25万キロを超えました。いかに長距離を走っているか。もっぱら能登に行き続けているためですが、年間4万キロ以上を走っている計算です。走り過ぎです。移動距離を少なくした仕事の仕方を考えないといけません。何度も運転中に寝そうになっているし、ガードレールにぶつかりそうになったこともたびたびあります。当方が死ぬとすれば、交通事故でしょう。そのようなことを避けるためには、本当に価値のある仕事をしていないといけないし、今後の人生を考えるべきだと最近つくづく感じています。生き方を変えるよい機会かもしれません。今日はすでに250250kmです。


車の走行距離250250km

12月9日(金) しん馬、数馬酒造、穴水町商店街
 昼は久しぶりにしん馬さんでいただきました。もりそばにむぎとろごはんをつけていただくのが当方の定番です。お庭にはピラカンサの実がすずなりについていて見事です。午後から能登に向かい、まずは数馬酒造にお邪魔。若社長と前年度からの仕事の確認をお願いする。雪見酒という季節にぴったりのお酒を購入。新商品の「能登の梅しゅわー」「能登の柚子しゅわー」を頂戴する。前回いただいた時は、まだまだデザインが試作段階でしたが、今回は完成品です。ギフト展開もされます。能登の素材を活かした新たな商品として、積極的な販売が期待されます。その後、穴水に移り、町役場で用事を済ませた後は、商店街へ。前回の商店街リーダー養成塾に参加されていた滝川商店さんを探すが見つけられず、吉村さんに教えていただき、たどり着けました。商店街を歩いたおかげで商店街を楽しむためのアイデアが閃きました。穴水のように古い店と新しい店が混在する商店街では、ガイドツアーがおすすめです。由布院でも提案していたことですが、「こだわりの店めぐり」がよいですね。夜は商工会で塾の続きがあり、ガイドツアーを提案、ネットを活用して、より深く人が見える情報発信も行なって欲しいものだ。


しん馬さんのおそばとむぎとろごはん

数馬さんの新商品

滝川商店の昆布巻き

12月8日(木) ホットハウス
 相変わらずの風邪の状態でしたので、昼はホットハウスでカレーをいただきました。身体が活性化し、温まる食事がよいのではという発想です。注文したターリーセットは何種類かのカレーとナンとライスもついていますので、ボリューム満点です。おかげで、午後の県庁での打ち合わせの際は咳も出ず、大丈夫でした。3時から6時までいてしまいました。新たな企画を考えるよい機会になりました。


ホットハウスのカレー

12月7日(水) 再び珠洲へ
 風邪の調子は相変わらずだが、朝7時前に金沢を出て能登に向かう。午前は能登事務所でミーティング、今後の能登での活動について議論。午後は珠洲ビーチホテルで、ヘルスツーリズムの中のエステのついて打ち合わせ。専用ルームにする8階のラウンジで行なうが、ホテルの中で一番高い位置にあり、眼下に程よい高さから海を見下ろすことができます。高すぎず、低すぎずです。海に向かいながら、サービスを受けられるのはたしかに面白いかもしれません。ジャグジーにつかっているだけで、気持ちよさそうです。次は設計の方を交えて打ち合わせを行なうことに。珠洲市役所に寄ってから、金沢に戻るが、そのまま家に直行し、早めに寝る。


12月6日(火) 風邪
 朝から金沢を出て珠洲に向かう。長山直治先生を金沢国際ホテルの近くで車にお乗せし、ご一緒いただく。塩の歴史をしっかり調べ、そのことを活かす事業にとってのキーパーソンです。途中、夢一輪館で久しぶりにそばをいただきました。午後は珠洲商工会議所で、「揚浜式製塩普及啓発プロジェクト調査研究会」。西山郷史先生にも参加いただき、いろいろ提案と情報提供をいただきました。座長は塩田村の横道社長でしたが、能登の製塩の歴史については、曖昧な点が多い現状がよく分かりました。その意味では今回の事業の意義は大きいですね。帰りも長山先生をご自宅の近くまでお送りしたが、道中うかがったお話も勉強になりました。長山先生は「寺島蔵人と加賀藩政―化政天保期の百万石群像」(2003.9刊 桂書房)という本も書かれています。お静かですが、知的好奇心を触発していただける方です。当方にとって今回の仕事の最大の成果は、長山先生を知ったことではないかと思う。ご紹介いただいた西山先生に感謝しないといけませんね。


夢一輪館のそば

12月5日(月) 生産のための里山
 今日も一日事務所にいました。午前は昼前に打ち合わせ。そのための資料づくりを午前中行ない。午後は夕方からの打ち合わせのための資料作成を続ける。夕方の来客の前に、知人が突然の来訪。そんなこんなで、一日事務所に居続けました。昼は歩いて食べに行き、近所で済ませました。こんな日もあってよいものです。ここのところ、能登での塩生産に関する資料を読み続けているが、先日東京で買ってきた『加賀藩林野制度の研究』(山口隆治著 法政大学出版局)によると、森林政策の面からも重要な産業であったようだ。塩づくりに多くの薪を使うので、勝手に伐採されないように、加賀藩は山廻りの役人を多数能登に配置しています。一方で山がなだらかで、木材の供給基地として重要な場であったという面もあるでしょうが、活用され続けてきた森であることはたしかです。生活のための里山であるだけでなく、生産のための里山であったということをもっと明確にしていくべきです。


12月4日(日) 株祭り
 昨日買ってきた『山と木と日本人』(市川健夫著)は教えられることの多い本です。木曽の人々の山や森を舞台にした暮らしを紹介されています。木を伐採する際は、「山の神をまつり、山の仕事の安全を祈った。まず老大樹の根元に、常磐木をたてて注連縄を張り、お神酒を奉納して、山の神をまつってから仕事に着手した。これを「口開(くちあけ)」と呼んでいた。その後「御日待(おひまち)」といって、毎月日を定めて、仕事を休み、お通夜をして、山の神をまつった。作業中の事故や自然災害の被災を恐れる山人たちにとって、山神祭は単なる形式的な儀礼ではなかった。」「木を切り倒すと、木の梢を株にさして、山の神をまつった。これを株祭りといい、その木の中間を山の神より賜るという儀礼である。」山の仕事は自然相手で、同じ様な仕事を繰り返しているようでも実は常に異なる要素が含まれているはずです。木の生えている土地の状態も種々で微妙に違っています。天候の変化や自然災害で苦労することも多かったでしょうし、そのような災禍をおそれると同時に、山の恵みに感謝する気持ちの表れでもあると思う。必要なものをほどほどに切り出すと同時に、持続的に恵みをいただけるような利用の仕方をしていたと考えられます。何事においても、そのような自然との関わりが必要なのではないかと思う。


12月3日(土) 古本屋めぐり
 朝、品川駅のコインロッカーに荷物を預け、早稲田に向かう。午後まで、古本屋をめぐりました。あいにくの雨降りで、小さな折りたたみ傘をしまうのに手間取りましたが、何軒も回り、今取り組んでいる仕事の役に立ちそうな本を何冊も見つけました。早稲田の古本屋街は東京に住んでいた時に近かったので、都電や自転車でもよく行っていました。大学時代は、神田の古本屋街や中央線沿線の古本屋をぶらぶらしていましたが、卒業後は早稲田が多かったような気がします。現在でも年に1、2度出かけます。欲しい本を探すための時もありますが、意外な本に出会うことが魅力でしょうか。最近は全国チェーンの古本屋もありますが、昔からの古本屋さんには、専門書があることが強みですね。今後も時々は出かけたいものです。


12月2日(金) 中央大学の森
 朝の便で東京に行き、川崎、登戸、多摩センター経由で中央大学に行く。大学を卒業してから30数年、初めて多摩キャンパスにお邪魔しました。これも、2人の学生諸君と谷下先生にエコツーリズムに興味を持っていただいたおかげです。教職員食堂で昼食をいただきながら、今後の活動についてお話をしました。多摩キャンパスがオープンした年の春に卒業していますので、一度も学んでいない学舎ですが、大学の敷地内には多摩丘陵の里山が残っています。教職員食堂の横の小高い丘の上にはお宮があるとのことでした。帰りは多摩動物公園まで歩きましたが、途中の歩道の両側に里山の森が広がっていました。カツラの葉が落ちており、甘い香りがしましたし、クロモジも何本もありました。片側は保全されていないので、細い竹が茂っていましたが、これらを除伐し、森の中に歩くルートを作れば、十分楽しめそうです。学生諸君がそのような活動をしてくれるとよいですね。そしてかつてそこを生活の場にされていた地元の人たちに、森を歩いていただけるようにすればよい。学生たちも無機的な校舎の中にいるだけでなく、周囲の森を歩きリフレッシュし、思索を深めるようにすれば、環境が生きるのではないかと思う。夕方からは目黒で日本エコツーリズム協会の理事会でした。


中央大学の森

12月1日(木) 知の蓄積
 午前は国際ホテルで能登の塩づくりの歴史について長年研究されてきた長山直治先生にお話をうかがいました。「珠洲市史」の中で膨大な資料について解説をされています。さらに輪島市史、内浦町史、能都町史でも、製塩に関する部分を担当して執筆されています。それも、同じ内容では面白くないとのことで、異なる視点や表現を心掛けて書かれています。先生の頭脳の中に蓄積されている知識は膨大なものがありますので、可能な限り、お話をうかがい、今後のために活用させていただければと思う。浜で塩づくりをされていた人々は、山からも手伝いに行っていた人も相当数含まれますし、塩を炊く薪や柴も、山間地から供給されています。塩釜は穴水の中居から供給されていましたが、江戸時代の後半には、高岡や金沢からも提供されるようになっています。そのような広域的な関係の中で塩づくりが成立していたことをしっかりおさえて、今後の情報発信や解説を考えるべきですね。


以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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