[ 金沢便り2010.9月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
2010.8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2009.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2008.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2007.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2006.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2005.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2004.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ .5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2003.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2002.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2001.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2000.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月

9月30日(木) 引っ越し
 25年勤めたグルーヴィを退職することになりました。公私にわたり御世話になった多くの皆様に心からお礼を申し上げます。このサイトは2000年4月に作り始めて10年以上が経ちますが、本日で終了とさせていただきます。長い間ご覧いただきありがとうございました。今後は、新たに設立しました(株)ぶなの森として、これまで続けてきた仕事やエコツーリズムの発想をベースにした地域振興事業に継続的に取り組んでいければと考えています。グルーヴィともども、よろしくお願いいたします。なお、これまでサイトに蓄積してきた情報は次に移してありますし、今後も継続的に発信を続けていければと考えています。新たなサイトのURLはhttp://bunanomori.comです。メールも変わりますので、よろしくお願いいたします。


9月29日(水) 鉢伏山
 秋の気配が漂う鉢伏山に久しぶりに登りました。埼玉県からお越しいただいたお客様にご一緒いたしました。自然解説指導員ということで活動されている皆さんです。埼玉とは植生が異なる面も多く、能登の森を興味深くご覧いただいたようで、何よりでした。メインで案内した山崎さんも埼玉の大宮の出身ですから、近所話で最初から親近感を持って見ていただけたのも良かったです。生態系の話、生き物がどのように関係しているか、森が果たしている役割など、エコツアーらしい内容にも興味を持っていただきました。最後は森の中がお昼を食べ、寝っころがっていただきました。十分楽しんでいただいたようです。反省点も多々ありますので、さらに改良を加えていき、再度おこしいただければと思います。今回のツアーを企画いただいたのは、治郎堂さんで、志賀町でころ柿を作っている治郎堂一夫さんの弟さんだそうです。


興味津々で観察

9月28日(火) 城端
 TMO構想づくりのお手伝いをした地域の一つが城端です。2000年8月1日から城端にお邪魔するようになっていますね。メインでまとめていたのは、東京のコンサルタントであったが、議論が盛り上がらなかったようだ。委員会活動を通じて、商工会女性部の人たちと出会ったことに意義があった。彼女たちの意欲が高く、彼女たちと共に活動(善徳寺に一緒に泊まったり、しだれ桜まつりを実施したり)したことから、数年後には、「じょうはな織館」が出来ました。織物関係の方々も交えた議論を重ね、難産の末に誕生した感じです。一方で、グリーンツーリズムの推進事業にも関わらせていただいたので、「北陸ツーリズム学校」を2回開催させていただきました。継続的に実施したかったが、担当課長が退職されたので、中断してしまいましたね。それでも、体験交流型のプログラムをたくさん開発し、町内一円で継続的に実施していただいており、その窓口を専従スタッフがいる城端観光協会が果たしているところが、他の町とは違います。城端の方々とは、何度も由布院に視察研修に行きました。隣りの安心院の中山さんの農家民宿・舟板昔ばなしの家にも泊まりましたね。最初に由布院へ視察研修に行った際に、山形の上山市の方々とお会いし、その後、継続的におつきあいをさせていただくようになりました。人間関係が広がる契機をいろいろ作っていただいた城端です。


9月27日(月) 福岡
 小矢部の隣りが2005年に高岡市に合併した福岡町です。中心市街地活性化のためのTMO構想のとりまとめのお手伝いをいたしました。その際に、まちづくりのシンポジウムがあり、映画「おくりびと」の監督をされた滝田洋二郎さんとご一緒しました。TMO構想をとりまとめた後も、まちづくり会社「ウエルカム福岡」の設立、町家を活かした雅楽の館のオープンのお手伝いと引き続き関わらせていただきました。福岡は菅笠の産地であり、つくりもん祭りが有名です。菅笠は全国シェア90%を占め、製造技術が国の重要無形民俗文化財に指定されています。鯉の養殖も盛んで、町内には鯉料理店もあるくらいです。中心部には、カメラの個人コレクションを集めた「ミュゼふくおかカメラ館」があり、建築設計は安藤忠雄氏です。街並としていい雰囲気のところが残っているので、それらを活かした活動を続けていただきたいものです。


9月26日(日) 小矢部
 商工会の事業で特産品開発のお手伝いにお邪魔した地域は多いが、その一つが小矢部です。桜町遺跡という縄文時代の遺跡が発掘され、注目されていました。その遺跡からはこごみの化石が出土していたこともあり、こごみちゃんがキャラクターになっていました。そこで、縄文をテーマにした商品開発に取り組みました。縄文カレーや縄文焼、こごみちゃんをアレンジした小物など、盛り沢山でした。遺跡の近くに道の駅を作ろうという計画もありましたが、まずは関連商品を販売する拠点として「土っ器り屋」(2000年10月12日オープン、2008年10月26日閉店)を開店させるところまでお手伝いしました。その後、りっぱな道の駅メルヘンおやべ(2009年10月24日オープン)が国道8号線沿いにでき上がっています。最初に、小矢部にお邪魔したのは、福町という小さな町のまちづくりの勉強会だったように記憶しています。招き猫を町内に増やし、縁起の良いまちにしようということで張り切っておられました。尾道での活動をヒントに、石に招き猫を描く活動も始められていましたし、その招き猫は、「土っ器り屋」でも販売されていましたね。


道の駅メルヘンおやべ

9月25日(土) あおぞら組
 中能登のいまい農場での稲刈りの後、早めに昼食をご馳走になりました。本日はお母さんの姉妹の方々がお手伝いにお越しいただいていました。先日亡くなられたおじいちゃんが指導されて作っておられた煮物の技は受け継がれているようで、素晴らしいことです。その後、お先に失礼して、珠洲に向かいました。青森県下北半島の先端、大間町でまちおこしゲリラあおぞら組の島康子組長、バクダンデザイナー古川美香さんがお越しになり、地元の女性たちも参加してミニシンポジウムが行われました。あおぞら組のことは、以前から話をうかがっていましたので、気になっていました。鳥羽でエコツアーも行っている海月の江崎貴久さんを紹介して、「女性自身」のシリーズ人間コーナーで記事になった時、一緒に紹介されていたのが、島康子さんでした。取材した叔父に「元気がよくて魅力的な人が半島の先端にいる。おまけにリクルートの出身だ」と教えられていました。その彼女を県の表課長が呼んで下さったのでした。たしかに元気がよくて、柔軟な感じでした。無理のないしなやかさが大切なのだと思います。古川美香さんのお話で印象に残ったのは、形を真似するのではなく、背景にある哲学や思想、考え方のようなものを学び活かすことが重要であるということ。畦地さんの四万十ドラマが作っている新聞を使ったバッグをヒントに、大漁旗を活かしたバッグを作られていました。よいデザインで素晴らしい。昨年は、下北半島の首長さんたちの視察研修でも、能登、珠洲にお越しいただき、当方がアテンドさせていただいています。次は、下北に、大間にいくしかないですね。


大きな機械で一気に刈り取った稲刈り


あおぞら組の島さんや地元のパネリストたち

9月24日(金) 呉羽
 商工会の事業でお邪魔した一つが富山市の西部に位置する呉羽です。特産品の開発と販路開拓事業でしたので、エリア内の事業者さんに参加いただいた委員会を設置し、地域資源を活かした商品開発に取り組んでいただきました。呉羽は梨の産地ですから、梨を活かした商品開発や三茶屋という地名も残っているので、お茶の商品開発も行いました。変わったところでは、ガラス工房がありますので、梨をモチーフにしたガラス作品も作っていただきました。土産物的な商品を作ることに抵抗感もありましたが、複数の作家さんに取り組んでいただきました。新たなイベントづくもお手伝いしましたが、そのコンセプトが「花街道・呉羽」でした。この事業は現在も「花街道くれは祭り」として続けていただいています。花街道をコンセプトに掲げたのは、呉羽山は桜の名所として有名で、その山裾には梨園が広がり、春には白い花が一面に咲き、それはきれいです。そのような花の名所を活かし、花に満ちあふれた地域づくりを進め、いろいろな花を咲かせるための事業としてイベントを展開していきましょうということで、提案させていただきました。そう言えば、呉羽商工会の委員会の席には、地元選出県会議員ということで森雅志氏も何度か出席いただきました。その後、森氏は平成14年から富山市長になられています。


9月23日(木) 本の整理
 夕方から、事務所の本の整理を始めたら、夜中までかかりました。当方が自宅から事務所に持ち込んだ書籍や、自分のお金で買った本を抽出し、とりあえず記録しました。本の後ろに、日付やサインがしてあるものだけを抜き出してみましたが、膨大な数になります。25年間もグルーヴィで仕事をしてきていますので、仕方がありません。能登事務所に本棚を作って以来、相当な数の本を移動しましたが、まだまだありました。入社当初は会社の経費で買っていましたが、途中から自費で買うことが多くなっていました。本の整理をすると、時間がかかるのは、懐かしい本を読み始めたりすることですね。それと、こんな本も買っていたのかというものがあったりします。買っただけで、読んでいないものは記憶に残っていません。積んであっただけの本を読まないと!という動機づけを得る良い機会にもなりますね。


9月22日(水) 石川エコツーリズムセミナー2010
 午後から「しいのき迎賓館」で「石川エコツーリズムセミナー2010」が行われました。日本エコツーリズム協会副会長でJTB社長の田川博己氏と京都嵯峨芸術大学観光デザイン学科 観光デザイン研究センター所長の真板昭夫氏にゲストでおこしいただきました。田川さんからは、観光動向とエコツーリズムについてお話しいただきました。エコツーリズムの基本的な概念やエコツーリズム推進法にについても、ご説明いただきました。真板さんからは、岩手県の二戸や滋賀県の高島で取り組まれている宝探しからスタートし、宝を活かした事業展開を進めておられる事例を報告いただきました。ツーリズム産業の振興=地域振興のためには、エコツーリズムの発想での新たな楽しみづくりが不可欠であること、エコツーリズムの推進のためには、地域内における観光関係者や自治体、住民、エコツアーを実施する事業者の連携と地域全体での取り組みの必要性、主体となる人材育成が重要であることがご理解いただけたのではないか。宝探しに取り組む場合も、最大の宝は人であるとの発想で取り組んでいければと感じました。今回のセミナーを契機に、地域でのエコツーリズムの取組が進むことを期待したいし、強力に推進していきたいものです。


9月21日(火) 入善
 仕事で継続的にお邪魔した中で、最も東に位置するのが入善です。北陸自動車道を黒部インターで下り、黒部市内に向かって行き、8号線を右折し東に向かい、黒部川も越えてしばらくで入善です。商工会の特産品開発の事業のために年間を通してお邪魔していました。ジャンボスイカやチューリップが特産品でそれを活かしたお菓子等の開発に取り組んでいました。観光面では、海のそばに、沢スギ林があり、林内にはきれいな水がたたえられています。すぐそばの漁港ではワカメが特産です。周辺部には発電所美術館があり、赤レンガの外観が特徴的で、現代アートの作品展示をされています。椚山いろり館で懇談会を開いていただいたこともありましたね。最近は海洋深層水の取水地として有名です。再び訪ねてみたい町の一つです。


9月20日(月) 三十三観音のたび3
 7時半には七尾に着き、最初に椿林寺への道を確認に行く。小雨が降る中、鎌と太枝切り鋏を持参していたので、駐車場からの道の草を刈り、邪魔な枝を切り、歩きやすくしておきました。9時過ぎには食祭市場の駐車場に行き、皆さんを待つ。9時半には雨もあがり、総勢7人が揃い、第一の訪問場所、鹿渡島観音に行く。地元の奥様方が4人もお話に参加いただき、貴重な機会となりました。次に椿林寺の鍵を保管されている法広寺に寄り、少しだけお話をうかがう。椿林寺では、貴重な仏像を拝見いたしました。ここまで鹿渡島の奥様方にもご一緒いただきました。すでに12時を過ぎており、急ぎ佐々波に行き、港の前の「とくの」で魚尽くしの昼食をいただく。昼食後は、近くの八幡神社を拝見、その後、黒崎町の宿那彦神像石神社下地蔵、関の薬師、氷見市中田にある道神社拝殿などを拝見しました。最後は花園町から山に入り、熊渕町を通り、七尾に戻りました。七尾の富山湾沿いを氷見市まで南下してめぐりましたが、魅力的な存在がいろいろあることを知ることができました。西山郷史先生とめぐると面白い出会いもあって、より充実した内容になりますね。来年も三十三観音のたびを是非企画したいものです。


鹿渡島観音

椿林寺

道神社拝殿

9月19日(日) 白木峰再訪
 正午に八尾山田商工会に集合し、白木峰に登りました。1時過ぎに駐車場に着きましたが、駐車場には多くの車が駐車してあり、人気の程がうかがえます。林道を登る際、中高年の方よりも若いグループやカップル、赤ん坊を背負った夫婦など、若者が多いことに驚きました。よい傾向ですね。途中で花や蝶などの観察を繰り返していたので、避難小屋に着いたのが2時過ぎでした。浮き島についたのが3時過ぎ、さらに白木峰の頂上が3時40分過ぎでした。石のテーブルを囲み休憩し、急な斜面を下って、駐車場に戻ったのは4時半過ぎでした。十分な行程でした。下のブナ林で楽しむのは別のプログラムとして構築すべきでしょうね。白木峰は頂上エリアの眺望の良さが魅力の柱にありますから、それをメインにしたプログラムをまず実施し、地元の人にもまず知っていただきたいものです。


見晴らしの良い浮き島周辺

背の低いブナ

大木のブナもあります

9月18日(土) 神楽の餃子
 昨日の昼をいただきに行った神楽(金沢市寺町1-20-10 076-280-5010 月曜定休)で初めて餃子を食べました。いつものように味玉入り中華を注文したところ、「餃子も始めましたからいかがですか」と誘われたので、試しにお願いしました。自家製の無添加餃子ということで、あっさりしていて食べやすかったです。POPによると、「旨味調味料、保存料、添加物を使っていない為、あっさりしています。ラードや背脂を使っていない為、胃もたれがありません。生ニンニク、生ニラを使っていない為、食後のイヤな匂いが残りません。」とのことです。たしかに大盛りの中華と餃子をいただきましたが、夕方にはお腹が空いてきました。一度お試し下さい。


神楽の無添加餃子

9月17日(金) 上市
 富山地方鉄道で立山に向かう途中に上市はあります。上市町商工会の事業のお手伝いで、何年も通いました。まちづくり会社の設立、地酒トラストの実施、商店街を紹介するマップの制作、市姫さんどという商店街イベントの立ち上げ(現在も継続いただいています)、こだわり事典の制作、それのホームページ化、個別のお店の開店サポートやベーシックデザインの開発など、多岐にわたっていました。残念だったのは、主に私どもの窓口になっていたスタッフの異動にともないおつきあいが少なくなったことですね。商工会のホームページには私どもで作成した初期段階のサイト「上市こだわり事典」が健在です。各店を回り、お話をうかがい、写真を撮影して、記事を作成しました。当時から出張カットをしてくださっていた美容院・アトリエ1、アトリエ2やオリジナルアクセサリーを手づくりされているフジタ宝飾など魅力的な店がいっぱいでした。たまにはお邪魔しないといけませんね。


9月16日(木) 養蚕と製糸のまち・八尾
 今日は一日、八尾でツーリズムプログラムについて打ち合わせ。午後は、養蚕や製糸にまつわるポイントを見て回りました。街を歩き、よく観察してみると気付くことが多くあります。養蚕については若宮八幡宮が蚕宮とも言われ、全国から参拝に来られる人もいるとうかがっていましたので、いの一番に見学すべき場所になっています。それと同時に、諏訪社にも貴重な史料が残されていました。これまで真剣に拝見したことがないということかもしれませんが、道路との間の石柱には、製糸場の名前が彫り込まれた物が何本もありました。「越中男工女工一同」の文字が刻まれたものもあります。女工は有名な概念ですが、「男工」は初めて拝見しました。八尾の製糸工場でどれくらい男性が働いていたか調べてみる必要がありますね。境内にある燈籠もよく見ると、かいこをモチーフにしたデザインではないかと思えるものもありました。個人名の石柱もよく調べると、製糸工場関係者だったりしそうです。若宮八幡宮は養蚕で、諏訪社は製糸に関してということで、微妙に分けられていたのかも、・・・。八尾の産業史をひもとくとより詳しいことが分かりそうです。若宮八幡社の奥山には今でも大きな桑の木が点在していますから、そのような光景をご覧いただくことでも、養蚕が盛んであったことをお伝えできるかもしれませんね。


越中男工女工一同の石柱

9月15日(水) 利賀
 富山県内で最初に仕事をさせていただいたのは利賀村商工会(現在の南砺市商工会利賀村事務所)でした。若くして亡くなられた宮崎さんという商工会連合会の事務局におられた方に連れていかれたのを覚えています。最初の打ち合わせにお邪魔した時に、一緒に民宿に泊まり、岩魚料理をご馳走になり、いろりろなお話をしました。特産品開発と販路開拓が課題でしたので、森林組合さんが作られたいた山菜加工品のパッケージをデザインしたり、アメセラの体験をされているペンション・ジョリーパーティーさんのリーフレットをデザインしたりと、頻繁にお邪魔して委員会を開き、個々に打ち合わせを重ねました。さらにペンションには雪の多い時にも泊めていただき、手づくりのパンをメインにした美味しい朝食をご馳走になったことが印象的でした。その際に作成したアメセラは今でも我が家の玄関にかかげられています。その後も宿泊施設の勉強会に呼んでいただいたり、飲食店の販売促進策のアドバイスにお邪魔したりしています。今後も注目していきたい地域の一つですね。


9月14日(火) 輪島
 県内の地域の中で、最初にお仕事をさせていただいたのは輪島でした。1988年の「第2回うるし文化フォーラム」のお手伝いをしたのが最初です。ゲストとして、筑紫哲也さんやモレシャンさん、大分県大山町の八幡欽治さんなどにもお越しいただいていました。その後、輪島あえの風冬まつりの前身となっていたイベントのお手伝いもしました。最初は食談議を市内各所で行うことがメインでした。はっきり記憶しているのは、その後、数年にわたって実施した「寒ぶりまつり」。輪島漁港の荷捌き場で、新鮮な海産物の即売コーナーや飲食コーナーを設け、太鼓のイベントなども組み込んでいました。当日資料やのぼり旗のデザインも担当しました。全国朝市サミットの際は、企画のとりまとめから、当日の分科会や全体会議のコーディネーターまで務めました。そんなこんなで、輪島市内には知った方が多い。今後も末永くおつきあいいただきたいものだ。


9月13日(月) 能登空港発
 能登事務所での打ち合わせの後、能登空港から東京へ。能登空港から飛び立つのは初めてのことです。あいにくの曇り空で、地上の様子は見えませんでした。東京では夕方から日本エコツーリズム協会の企画委員会がありました。東京で行われるエコツーリズムフォーラム、第2回目の全国エコツーリズム学生シンポジウム、エコツーリズム検定等について議論が行われました。会議の最後に石川で行われるエコツーリズムセミナーについても紹介いただき、引き続きゲストの田川氏、真板氏と打ち合わせを行わせていただきました。自治体での取り組みのモデルとして一定の評価をいただいているようです。国の政策としてはエコツーリズム推進施策は次年度も強化されるようですが、地域レベルでも、強化していただけるようにしたい。会議の後はいつものように近くのイタリアンレストランで懇親会でした。世界的な動向の中での日本のエコツーリズムの現状と今後の展開を考えるという、貴重なお話をうかがうことができ有意義でした。日本のエコツーリズムは世界遺産地域や沖縄は知られてきているかもしれませんが、他の地域での取り組みは一般生活者にはまだまだ知られていなくて、課題は山積している感じです。


9月12日(日) 崎山半島
 濱さんの家で遅い朝食をご馳走になった後、能登事務所に向かいました。途中、七尾市の富山湾側にある崎山半島を巡りました。20日に予定しているぶらり三十三観音のたびBの事前リサーチも兼ねて車で走りました。集合場所の鵜浦漁港を確認した後、先端にある鹿渡島観音堂の近くまで行きましたが、あいにくの雨降りでしたので、車の中から眺めて帰りました。さらに、三十三観音の椿林寺を探しに行きましたが見つけることができませんでした。七尾火電の近くにある海門寺は見つけることができました。曹洞宗のお寺さんで、庭には巨樹が聳え、よい雰囲気でした。西山先生と回ると素晴らしいお話を伺える予感がする場ですね。


海門寺

9月11日(土) 稲刈り
 心地よい秋空のもと、稲刈りの手伝いに七尾市の濱さんのところに出かけました。富山湾に面した東浜漁港から山側に入ったところに田んぼはあります。春には田植えの手伝いにお邪魔しています。コンバインで刈るため、まず四隅を手刈りし、依頼してある農家さんが、コンバインを持って来られるを待ちます。稲刈りの途中から、刈り取った籾をライスセンターに持ち込み乾燥です。一枚が終わると、次は少し離れた別の谷にある田んぼに移動です。ここの田んぼは小さいのですが、稲の倒れ方が激しくて、刈り取りに苦労されていました。それでも、1時前には終了しました。濱さんの家に戻りシャワーを浴びた後、盛り沢山な昼食をいただき、昼寝です。夕方からは、2月に仕込んだという巻ブリを開いて、ご馳走になりました。稲刈りの手伝いというのは口実で、メインは巻ブリの試食会のようでした。本当に贅沢な時間でしたね。


稲刈りの様子

9月10日(金) 門前
 富来の前にお手伝いにお邪魔していたのは、お隣の門前町でした。「総持寺周辺整備計画書」としてまとめた調査計画のお仕事が最初でした。総持寺周辺の商店や住宅を回り,ご意見をうかがい、とりまとめを行いました。委員会も設けられていたと思いますが、地域についての歴史や文化を学ぶ勉強会にも参加していました。その後、1988年の「ふるさと創成事業」を活かした「日本海文化交流会議」の企画立案から実施までお手伝いしました。同じ頃に、「ふるさと創成塾」がスタートし、毎回のように参加し、地域の皆さんと議論を重ねていました。一方で、観光パンフレット、ポスター、ドライブマップなどを毎年のように作成(メインは他のスタッフでしたが)。さらに、別荘村「まんだら村構想」を紹介するパンフを作成し、そのための現地見学会にも参加していました。そして、最初の一棟ができるまではお手伝いしました。その後、状況が変わり、一切仕事としてお手伝いすることはなくなりましたが、豆腐店と手打ちそば屋・手仕事屋を営む星野さんをはじめ、地域の皆様との関わりは続いています。曹洞宗大本山総持寺祖院を擁する町として、文化的なることを核にした地域振興を目指していただきたいものです。


9月9日(木) 富来
 これまでに関わってきた地域の中で、富来はとりわけ想い出深い場所です。最初にお手伝いしたのは、町の基本構想の策定でした。全町民アンケートや出身者アンケートを実施。地区懇談会は8つの地区で女性の参加を必須条件にして行い、いろいろなご意見を聞かせていただきました。策定委員会とは別にワーキング部会を設置し、今後につながる議論をしました。翌年には、商業地域活性化ビジョンのとりまとめのお手伝いを!。中心市街地の将来展望を描くと同時に、新たな商業集積を作ることを提案しました。同時進行でまちづくり塾のような場も設けていただき、若手の方々と議論を重ね、町長も交えての懇談会も行わせていただきました。そして、その翌年には、増穂浦ショッピングモール・アスクを作るお手伝いと、立て続けに関わらせていただきました。その間には、玉村豊男さんを招いての地域づくり談議のような事業もしましたね。地頭町にある湖月館に何度泊まったことか。富来町は志賀町に合併されましたが、アスクは健在です。中心市街地の地頭町も道路拡幅され、街並もきれいになっています。今後も関わり続けたい町の一つです。


9月8日(水) 秋のブナ林でキノコ“撮り”
 地元新聞の記事で紹介いただいたおかげで、エコツアーキノコ「撮り」の予約をいただいています。きのこを穫るのではなく、撮影することをメインとしたプログラムです。赤く美しい毒キノコなども撮れますね。ブナ林は栄養豊富で湿度も程よくて、年間を通じてキノコが観られます。そんなフィールドの特性を活かしたプログラムとして新たに企画したものです。お客様にお楽しみいただけるとうれしいですね。


9月7日(火) 牛岳のブナ林を歩く
 雨の中、富山市山田の牛岳のブナ林を歩きました。二本杉の駐車場に着いた時にはすでに雨が降り出し、霧に覆われていましたが、気にせず森に入って行きました。最初の切り通しのところでは、コケが良い具合に茂っていました。さらに、進むとなだらかなブナ林にたどり着き、幹の表面に水が流れるようになっていました。徐々に雨の降り方がひどくなったので、牛嶽大明神のそばに着く頃には、ブナの表面全体に水が流れるようになっていました。全身ずぶぬれになりましたが、雨のブナ林の魅力を存分に体感できた森歩きでした。覚悟がいりますが、お客様の希望に応じてプログラム化してもよいと思います。水が溜まり流れる歩く道と水が流れない落ち葉が堆積した森との違いを実感できたり、珍しいカエルとも遭遇でき、雨の日のブナ林も十分たのしめるはずです。


雨のブナ林

9月6日(月) 観光業界も変わる
 エコツーリズムセミナーへの参加要請のために、輪島と和倉の観光協会にお邪魔しました。和倉温泉のパンフレットの巻頭の特集記事は体験プログラムの紹介になっています。いいだこフィッシィングガイドや能登島の高農園での野菜収穫とピザ作りなどのプログラムを紹介するチラシも配布されています。バスでの奥能登めぐりのツアーもあります。和倉温泉を基点に周辺で楽しむことの提案を確実にされています。エコツーリズムの展開も十分可能だと感じました。業界の皆さんの発想は確実に変わっているので、今後の展開が楽しみですね。今回のセミナーのねらいは、観光業界の方々や観光に関係している行政関係者にエコツーリズムの取組がどのように進んでいるかを知っていただくことです。県内のエコツーリズム関係者にも参加いただきますので、そのような方々を紹介することができればと考えています。よい出会いの場になるのではないかと、期待しています。


9月5日(日) 長唄
 石川県立美術館で行われた長唄の気軽な練習発表会・ゆかた会に出掛けました。数年前に金沢におられた谷井さんが転勤で東京に戻られてからも練習に通っておられます。東で練習会があるようで、いろいろな方が舞台にあがっておられました。客席には、八尾に通い続け、三味線を習っておられる長井さんのお姿も。長唄は、複数の唄い手と複数の三味線奏者で演じられます。歌舞伎の伴奏音楽として発展した歴史から、曲も歌舞伎の演目にあるものが多いようです。本日演奏された曲も安宅の松や越後獅子、小鍛冶など代表的な曲でした。舞台の上に設けられた赤毛氈をひいた台の上で奏者が横一列に並び演奏される様は、背筋が伸びていると美しく見えます。初めての経験でしたが、日本の伝統芸能に触れるのも良いものですね。


舞台の様子

9月4日(土) 新しい知
 新しい知は関係の中で生まれる。最たるもとは会話であり、書く過程で紡ぎ出されることも多い。なんとなく、こうだろうとか、ぼんやりとしたイメージは表現することで、鍛えられ、明確になることも多いし、その過程で新たなイメージや概念も生まれやすい。繰り返しになるが、このコーナーで書く行為を10年以上にわたって続けてきた意図はそんなところにある。書き始める時に明確なことばや表現が定まっていることは少なく、書き始めてから広がるイメージやわき出す言葉を書き連ねてきた印象が強い。もっと望ましいのは対話を積み重ねることで、新たな概念やイメージ、具体的なディテールを描く協同創造活動を行うことなのだと思う。ミーティングとはそのような場であることが理想だ。一人の語り手が語り続けるだけでは、知は伝達されるかもしれないが、創造されることは少ないのではないか。


9月3日(金) 風の盆最終日
 風の盆の最終日でした。夕方にスポーツアリーナに車をとめ、シャトルバスで八尾に入りました。最初に西新町の水上の味噌屋さんまで行き、甘酒をご馳走になりました。その後、街を下ってきたが、どんどんお客様が多くなり、通りは人で溢れている感じでした。7時前には諏訪社に陣取り、街流しを待ちましたが、最初のおわらを拝見できたのは午後8時ぐらいでしたかね。諏訪社で一旦休憩し、再度諏訪社前からスタートし、長くそこで演舞をされたので、十分楽しむことができました。その後、鏡町を通り、合同の坂に出たら、個人の家の前でおわらをされており、それを遠くから聞かせていただきました。柳清水から蔵並通りに出て、観光会館前を通り過ぎると、国際電気の宿舎前で、おわらをされるのに遭遇。最初から最後まで聞かせていただきました。さらに登り、東新町に抜けると、公民館の下手ですでに輪踊りをされていました。多くの観光客が参加されていましたが、指先の使い方が上手な方も多かったですから、彼女たちは地元の方々かもしれません。西新町に下りて来ると、そこでも輪踊りがスタートしそうでした。上新町の通りには相変わらず多くの人でした。そうけじまさんや、今昔かたかごさん、おおつか茶舗を訪ね、少しだけ楽しませていただきました。どのように食を楽しむか、明確なプランニングは難しいですが、そこずつ楽しむためのガイドが必要ですね。最終日は本来、地元の人たちが楽しむ日のようですから、拝見に来る人は遠慮すべきなのかもしれませんね。反省です。


諏訪社前でのおわら

9月2日(木) エコツーリズムの浸透を
 今日もエコツーリズムについて議論させていただきました。9月22日に予定している「石川エコツーリズムセミナー」の後の展開を県の交流政策課で相談しました。セミナーの中で、県内のエコツアープログラムや事業体を紹介し、次の段階では観光関係者に実際に体験いただく機会を設けます。それを踏まえて旅行商品化を図るのか、個々の事業体がお客様への提案を進めるのか。県内のエコツーリズムプログラムを詳しく紹介するサイトも構築できるとよいですね。まだまだ、緒についた段階ですから、インタープリターなどの担い手を育成すると同時に、具体的なプログラムを知っていただくことに注力していくことが期待されます。行政も民間も連携して、観光を通じた地域の振興のために、エコツーリズムを活かしましょう。


9月1日(水) 風の盆
 風の盆の初日に出掛けました。午後3時前に中心部に到着、商工会に立ち寄った後、まずは諏訪町通りから西新町へ、そこから東新町の水上の味噌店へ。冷たい甘酒をいただき、さらに西新町の一番奥へ。山裾で西新町のおわらが行われていました。井田川からの風が涼しかったです。今度は西新町の山裾を東新町まで行き、えんなかの水のトンネルを見学。そこから再度、西新町へ下り、上新町へ。おかめに立寄り、冷たい飲物をいただき、御主人が出演している地元放送局の「越中人譚」での川崎順二氏の紹介番組を拝見。斜め向かいの館では10年間、毎週のように八尾に通っておられる長井さんのお話をうかがう。そこからは上新町、西町を下り、東町の様子をながめた後、小学校の演舞場へ。はじめて、演舞会を拝見しました。最初から最後まで居て、終了後、東町、諏訪町、鏡町、西町と見て回り、坂道を下って、町民広場から街を眺め、タクシーで車をとめたスポーツアリーナまで戻りました。八尾滞在8時間近くでしたが、多くのおわらを拝見し、いろいろお話をうかがえた一日でした。新たな風の盆の楽しみ方を教えていただきましたので、来年もお邪魔したいと思います。


西新町でのおわら

演舞会

東町でのおわら

以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

MENU◆ 最初のページ/ 能登のエコツアー/ 鉢伏山に行こう!/ 能登でココロもどる旅!/ おすすめの珠洲/ 飯田彩り市場/ 能登お店の物語/ いしり/ 能登の案内人(携帯用]/ 和倉温泉商店連盟/ おすすめの加賀/ 「美味しい石川」/ 八尾風便り/ おすすめの出雲/ おすすめの由布院/ ◆美味しい食事/富山/石川/福井/ 泊まりたい宿/ 魅力的な人/ おすすめの地域/ ネットワーク/ 人ネットワーク/ 地方ことばのページ/ 金沢便り/ ご意見箱/
■テーマ別リンク集 ◆ツーリズム関連/ ◆首都圏で出会う北陸/ ◆UIターン/ ◆ライブカメラ/ ◆環境・自然体験/ ◆農家のページ/ ◆観光情報/ ◆観光施設/ ◆飲食店/ ◆宿泊施設/富山/石川/福井/ ◆博物館・美術館/ ◆交通・天気/ ◆自治体/ ◆地域づくり/ ◆マスコミ/ ◆検索エンジン/ ◆緊急情報・調べもの/ ◆岐阜県情報
(株)ぶなの森 担当:高峰博保 能登事務所:鳳珠郡能登町字当目60字41番地2 〒928-0334 地図 TEL 0768-76-0600
金沢事務所:金沢市泉1丁目3番12号プランドールT101 〒921-8041 TEL 076-287-5530 FAX 076-287-5531
takamine@bunanomori.com