[ 金沢便り2010.8月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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8月31日(火) 生涯学習と公民館
 今日は一日、中能登地区の公民館と市町の生涯学習担当者を対象にした企画講座の講師を務めさせていただきました。地域で公民館が果たしている役割は大きいように思うのですが、その体制は館長さんがいて、職員が一人いる程度ということろが多いようです。そのような状況で、個々の公民館で新たな事業を独自に企画して実行までもっていくのは大変です。そこで提案させていただいたのは、地域の人を応援団にして、企画づくりに参画いただくことや、近くの公民館のスタッフ同士が集まり、アイデアを出し合って企画開発することです。それぞれの公民館によっていろいろ事情が異なることもあるでしょうから、それぞれが行っている事業について知る意義もあります。いずれにしろ、生涯学習は、自ら学ぶことが事業の主眼に置かれないといけません。そのためには個人の興味関心を触発するような場を設けることが期待されます。基本的なことを解説するガイドの役割だけでなく、問いかけを行うインタープリターのような役割が期待されているように思う。さらに学んだことを発表する場を設けることも重要ですね。帰りに、いまい農場に寄り、グルーヴィの米づくりの田んぼを拝見してきましたが、稲穂が頭を垂れていました。それでも稲刈りは9月20日以降になりそうです。


グルーヴィの米づくりの稲の様子

8月30日(月) 森で過ごす
 森で過ごす時間を増やしたい。そのためには、明るい森が欲しい。多様な植物や鳥たちがいるとさらによいです。そして、途中には休憩しやすいなだらかな空間があるとよい。歩くだけでなく、寝っ転がったり、木にもたれたり、座って静かにしている時間も持ちたいからです。歩くことが目的ではなく、森の中で過ごすことが大切なのです。鳥の鳴き声が聞こえ、遠くから水音も。そして、森の生き物たちが発する微妙な香りが刺激してくれます。長い年月を一つの場所で生きてきた木に触れることで感じることもあることでしょう。今年のような暑い夏でも、森の中は、日光がさえぎられ、風が涼しく心地よいものです。そんな森で多くの時間を過ごしたい。


森で過ごした記憶が残るとよいですね

8月29日(日) グリーンとエコ
 今日も暑い日だったが、八尾の山奥でのグリーンツーリズムの体験プログラムにおつきあいしました。体験プログラムはグリーンツーリズムらしいものでしたが、その後の食事はぜいたくなものでした。体験を受入れていただいた今村さんのご自宅の2階は古い家を改装されたもので、大きな柱がむき出しになっていて、歴史を感じされてくれる空間でした。目の前に広がる田んぼの眺めも良かったです。そんな素晴らしい空間で、旬の素材をふんだんに使った料理をお出しいただきました。その後、さらに奥の庵谷で打ち合わせ。エコツーリズムの発想でのプログラムづくりを相談させていただきました。地域の自然や素材、伝統文化を活かし、それを次代に伝えるためにも、エコツーリズムの浸透を図るべきですね。少ない人数のお客様を対象に、有料でインタープリテーションサービスを提供する仕事です。いただいた対価の一部を環境保全や文化伝承に活かし、事業そのものが自然環境の保全に配慮し、地域の伝統文化の伝承につながり、ひいてはトータルな地域振興につながることです。そのためには地域の人々の参加協力も不可欠な要素です。面倒くさい事業かもしれないが、そのようなフレームづくりができないと、新たな地域社会の形成も観光振興も難しいのではないか。


山裾にある今村さんの家

8月28日(土) インタープリター
 午後は八尾で行われたグリーンツーリズムのツアーに同行し、街中でのガイドツアーの可能性について研究させていただきました。水上芳一商店からスタートし、西新町、東新町、諏訪町と回り、諏訪社のところでUターンし、上新町の休憩ポイントでお茶をしながら休憩。さらに上新町を下り、東町、西町と歩き、鏡町におり、杉風荘を見学。桂樹舍をのぞいて終了でした。暑い中、かなりの距離を歩いた印象です。立寄りポイントは水上芳一商店、若宮八幡宮、利一工房、観光協会の案内所、杉崎邸、風のたより、杉風荘、桂樹舍と盛り沢山でした。それぞれで語る内容やお店の方々との対話を充実していくと十分楽しめる内容になると思われます。各ポイントでのインタープリテーションの深化が課題と感じました。ガイドからインタープリターへ、ここにガイドツアーの魅力向上のコアがありそうです。夜は上新町の前夜祭だったので、それを拝見して帰りましたが、すごく多くのお客様でごったがえしていました。その前に、上新町の蕎麦屋少兵衛(観光会館斜前、営業は土日祝日・イベント日 TEL076-421-5214)でもりそばをいただきましたが、きれいなそばでした。少兵衛では、ドイツから毎年富山に仕事で来ているという方と一緒になりましたが、面白い出会いでした。


少兵衛のそば

8月27日(金) ネットの活用
 午前中は珠洲で会議、午後は富来でミーティングでした。富来には先週の金曜日にもお邪魔していますからちょうど1週間ぶりです。そのおかげで、おからドーナツを販売しているたかはし豆冨店(サンライズ。ドーナツ)の高橋さんにお会いすることができました。元気そうなお母さんです。先週もドーナツを作っていたお嬢さんはお仕事が別にあって夏休みなので手伝っておられるそうです。普段はお母さんが移動販売を担当されています。リピーターも徐々についているようですし、頑張っていただきたいですね。アスクにとっても人気の店が内外に増えることで多くのお客様に足を運んでいただくきっかけになることが大事です。今日のミーティングの主題はネットを活用した情報発信でした。ショッピングセンターとしてもホームページを立ち上げて、各お店の特徴を紹介し、総合力で遠方からのお客様も獲得できるようにすべきです。リゾートエリアの近くにあり、すぐそばには道の駅とぎ海街道や世界一長いベンチ、増穂浦海岸、リゾートホテルのシーサイドヴィラ渤海、日帰り入浴可能な温泉、温水プール、さらにてらおか風舍満升など人気のお食事処など、観光客が訪れるポイントが目白押しです。そのような立地を活かすためには、旅の人が利用できるお店であることを積極的にアピールすることが不可欠です。その一歩として、ネットでの発信が有効ですね。


高橋さん

アスク内トミクルの地酒コーナー

アスク内さもんの塩辛コーナー

8月26日(木) 政策形成研修
 今日は一日、自治研修センターで行われた政策形成研修の講師をつとめさせていただきました。最初に基本になるお話をさせていただき、昼前にはブレーンライティング法で課題についてのアイデア出しを行ってもらい、グループごとのテーマ設定を試みてもらう。午後は、午前に絞り込んだテーマにそって、フレームを作るグループ活動を行ってもらいました。似たようなテーマになっているグループも多いが、微妙に異なっていて面白い。コミュニケーションスキルを鍛える面もあるので、長い時間かけて活動することで徐々にリーダー的なメンバーが変わっていく面白さもありますね。研修会終了後は懇親会がありました。昨年に引き続いての開催で、ここは、ネットワークづくりの場としてそれなりに機能している面があります。


政策形成研修の様子

8月25日(水) 皆口スイカ
 午後は穴水でミーティングと打ち合わせ。夜は珠洲の飯田町商店街で会議がありました。その際にいただいたのが、皆口さんのスイカです。皆口さんのお祖父さんが8月に入ってから亡くなられたので、スイカをいただきに行くタイミングを逃していて、今日が今年初めての皆口さんのスイカでした。やはり、甘くて美味しい。飯田彩り市場で販売していて、1日に20個ほど持ち込まれるそうですが、すぐ売り切れてしまうそうです。美味しいことをご存知の方が多いということですね。金沢では東京ストアーで販売していただいていますが、今年はどうでしょうか。


皆口さんのスイカ

8月24日(火) 八尾
 午後からのミーティングのために、昼には八尾に着き、乃木坂を見学に行く。城ケ山の入口そばから斜めに上がっている坂が乃木坂であるが、そこは墓場です。いつから墓場だったのかは分かりませんが、乃木さんは墓場を通ったのか、それとも、乃木大将が通られたところが墓場になったのか。大きなケヤキが何本かあり、相当古い墓場であると想像されますが、それがいつからのことか確認しておきたいものです。乃木坂を登って行くと、途中から下降し、諏訪町の諏訪社の近くに出ます。諏訪社の裏にある湧き水を飲ませていただいた後、久しぶりに風庵でざるそばをいただきました。商工会でのミーティングの後、夜は東町の前夜祭を拝見しました。週末に比べると格段に少ないお客様でした。もちろん二手に分かれておわらをされていたので、1ケ所にいるお客様の数が少なかったのかも知れません。最後は、駅前のステージで福島町保存会の練習を拝見いたしました。福島町保存会は毎日、ここで練習をされるようです。


東町の街流し

8月23日(月) 展望
 将来への見通しがあること、それによって、意欲が喚起され、積極的な動きが導き出されます。展望することの重要性はそのようなところにあるのでしょうが、不透明な時代には、自ら展望を描くことが重要です。誰かに示してもらうのではなく、自分で描き、関係する人を巻き込んで動かしていくことです。ライフスタイルや仕事のあり方、地域社会との関わり、いろいろな人々や環境との関わりなどもトータルに描くことが大切です。そのような関わりの総体を描いて、一つ一つ実現、実行していくことで、自らの存在を確認しやすくなるのではないか。それがアイデンティティということでしょうし、自らの存在基盤を明らかにするためにも、独自の展望を描き、それを回りの人々に説明していくのがよいアプローチです。基本は一人との関わりであり、環境との関わりでは保全と活用の積み重ねがベースになることを肝に銘じつつ、全体を描きたいものです。日々の仕事や目先のことに流されやすいが故に、将来を見通す展望が重要なのです。


8月22日(日) 完全休養日
 夜半過ぎから体調がいまいちだったので、一日の半分以上を寝ていました。あとは少しだけ本を読んだ程度で、家から出ることもなく、どこにも出掛けず、家の中でごろごろしていました。たまにはこんな日も良いかと思います。おかげで、体調は回復したようです。調子が悪い時は無理をしないことですね。


8月21日(土) 風の盆前夜祭
 昨日から始まった風の盆前夜祭を観に出掛けました。5時半には八尾に到着。諏訪町通りから、城ケ山に登り、どのように地域の人々が山を利用しているかを調べましたが、階段状になった横長のスペースの畑が沢山ありました。今でも山裾に暮らす人々が活用されています。一角にはお墓もありますが、その周囲にも畑が設けられています。眼下に街を見下ろすことができる地点から眺めると、対岸にも小高い台地があり、その間に井田川が流れており、水と緑が豊富な街なので風通りも良いのではないかと思います。気になるのは、街の近くに植えられている杉や竹、落葉樹など、斜面の森の保全があまりされていないことです。災害防止のためにも、もう少し保全をしっかりすべきでしょうね。若宮八幡宮のところから街におり、そこからさらに街はずれまで山裾を歩きました。一番奥に地蔵さんがあり、そばに湧き水が出ています。冷たくて美味しい水でした。西新町、上新町通りを下って来て、ブティック「サロンドつどい」に併設されている「オカメ」で休憩。冷やし中華というメニューを見つけ注文。さらに下って、東町の「おおつか茶舗」でお茶をいただきながら、女将さんやご主人としばしお話を楽しませていただきました。8時過ぎから、鏡町、西町と様子を観にいきましたが、大勢のお客様でした。その後、おおつか茶舗のご主人から教えていただいた信用金庫裏での東町のおわらの練習の様子を拝見させていただきました。そこから、再度諏訪町通りを歩いて若宮八幡宮まで行く。諏訪町の公民館や隣りの寺院でも練習をされていましたし、若宮八幡宮の境内で地方の練習をされていました。踊りの練習は終了していました。前夜祭の楽しみ方の一つは、街流しをされている町だけを観るのではなく、他の町内の練習も拝見したり、聞いたりすることです。だいたい8時過ぎから、公民館や、お宮、お寺の前などで練習をされています。八尾の人々は年間を通じて練習をされていますが、前夜祭が始まる頃には毎日のように練習されていますね。最後に鏡町に再度行ったら、多くのお客様が参加しての輪踊りをされていました。これもいい風景です。


手前に畑があり、眼下に街が

若宮八幡宮での練習

鏡町での輪踊り

8月20日(金) サンライズ。ドーナツ
 志賀町役場での打合せの後、富来まで足を伸ばし、アスクに立ち寄りました。アスクの入口の前に移動販売車があり、地頭町の豆腐屋さんとのこと。おからっ娘・たかはし豆冨店(ホームページのメインはサンライズ。ドーナツ)と書かれたオレンジの車体が目立ちます。車のデサインも手作り感を出しています。お嬢さんが車の中で製造販売をされていましたが、暑い中、後ろのドアを開けて頑張っておられます。暑そうな雰囲気を感じさせないところがすごいと感心してしまいました。おからドーナツが1個60円、かりんとうまんじゅうが1個90円です。いずれも美味しかったです。アスクには火曜日と金曜日の13:00〜16:30ごろまでいらっしゃるそうです(TEL 0767-42-0158で要確認)。タイミングが合われたらお立ち寄り下さい。アスクの中でもトミクルで地魚や地野菜、地酒、予約制で能登牛も買うことができます。さもんさんでは人気の塩辛があります。休憩がてら軽食や喫茶を楽しみたい方には、ポルポがおすすめです。増穂浦界隈にお越し際は、隣の道の駅と同時にのぞいてみて下さい。


たかはし豆冨店の移動販売車

おからドーナツとかりんとうまんじゅう

アスク・トミクルの地魚コーナー

8月19日(木) 城ケ山
 八尾の諏訪町、東新町の後ろに聳えるのが城ケ山です。今日は、まち歩きのツアーを考えるために、地元の長谷川さん、小原さんと一緒に歩きました。商工会近くの乃木坂の看板のあるところから車道として整備されている坂道を登りました。乃木坂は日露戦争の旅順攻略の際、八尾出身者が部下におり、八尾の人々も物資を送っていたことから、富山県に来県された明治39年6月24日に八尾に来られ、城ケ山に登られた。その下山の際に歩かれた坂道を乃木坂と命名されたそうです。城ケ山には登るルートがいくつかあって、諏訪町の途中から石段を登るルート、若宮八幡宮の横からのルートを利用されている方が多いのではないでしょうか。朝夕に散歩をされている町民もいらっしゃいますね。上部の平たいエリアには池や広場、休憩用の建物もあります。昔はスキー場としても利用されていましたし、料亭も3つあり(今はすべて無くなりましたが)、憩いの場として町民から親しまれてきました。春は桜の名所として多くの人々が花見に訪れます。その一方で、昔から貴重な畑として利用されていたのではないかと思われます。今でも途中で畑をされている方がいらっしゃいます。斜面にはクリやクルミなどの大木が残っており、非常時の食糧として保護されてきたのかもしれません。頂上付近の秋葉神社からさらに奥に下って行くと、広々とした畑がありました。多くの人が利用されているようです。裏山に家庭菜園があるまち暮らしを楽しんでおられる方も多いのでしょう。そのエリアには、桑の大木もありました。養蚕が盛んだった名残ですかね。城ケ山は八尾の住民の皆さんの暮らしに密接に結びついた山として重要な存在です。八尾に行かれた際には、是非足を運んでいただき、眼下に街を見下ろしてみてはいかがでしょうか。


城ケ山からの眺め


頑丈に作られた秋葉神社

8月18日(水) リフレッシュ
 心身ともにリフレッシュするために何が必要か、何が有効か。身の回りの整理をしてみること、買ったままになっていた本を読んでみること、たまった資料を処分してみること、運動をすること、森を歩くこと、など多岐にわたるでしょうが、自分にとって有効な方法を組み合わせて、心身の健康を維持することですね。とりあえず、身の回りにたまったものを整理したいものです。森歩きは仕事として行っているので、自分自身がゆっくりするためのプログラムを自ら構築して楽しみたい。このサイトの情報も一度整理したいと思います。古い情報から削除していきますね。


8月17日(火) 竹森正伸ぶどう園
 宝達志水町に打ち合わせに行ったので、その帰りに高松の竹森正伸ぶどう園にお邪魔しました。先日お邪魔した時は、店の前のシャッターも閉めておられましたが、今日は全開で、ゆとりがあります。お盆過ぎはぶどうの種類もいろいろあって楽しめるのですが、今年はなりが早いようで、後1週間程度で終了とのことです。詰め合わせたぶどうの写真を撮らせていただき、おまけにルビーロマンとして出荷を認められなかったぶどうも。ルビーロマンは一粒の大きさが規程されており、それに満たなかったようです。正伸さんの息子さんに受け継がれてから、すでに数年がたち、確実にこだわりは伝わっているようですが、新たなことにも挑戦していっていただきたいものです。なお、能登有料道路の看護大インターを下りたすぐのところには、正伸さんのお兄さんの竹森ぶどう園があり、竹森正伸ぶどう園は一つ目の信号を左折してすぐにあります。


竹森さんのぶどう

8月16日(月) 牛岳再訪
 雨があがりそうだったので、朝のうちに牛岳再訪を決める。今日は、スキー場側の登山口から入り、鍋谷ブナ林を通り、頂上を目指す。登山口からしばらくは切り通しの歩道ができており、そこは程よい温湿度のようで、両側に苔が生えています。その途中に、枝打ち間伐されて見晴らしの良くなった杉林があります。砺波平野が見えました。そして、杉林を過ぎるとすぐにブナ林がスタートし、しばらく行くと、鍋谷のブナ林の看板が設置された広いブナ林エリアに到着です。平たいブナの森がありますので、白木峰と同じく、少しだけ笹を刈ることで、寝転がってブナ林を見上げることができるようになりそうです。さらに細くなった稜線をブナの下を歩いていくと、明るく開けた場所に着きます。牛嶽大明神牛嶽社が立っており、砺波平野と富山平野が見下ろせます。さらに森の中を歩いていくと、ついに牛岳頂上(987m、二等三角点)に到着です。眺望が開けていますので、気持ちよい空間です。ここから先は歩いていくルートはできていないので、来た道を歩いて戻るというコースになります。登山口まで戻り、さらに三段の滝を見に行きましたが、道が急で険しかったです。行きも大変でしたが、帰りは登りが続くので、何度も休憩を入れながら、やっと帰ってきました。滝だけを観るのであれば、その後行った通行止めになっている牛岳トンネルを抜けたところにある橋のたもとから遊歩道がありましたので、そちらから回ることがおすすめですね。


最初に出会った大きなブナ

ゆがんだ顔に見えるブナ

鍋谷のブナ林

三段の滝

8月15日(日) 大三元
 今日は富山に墓参りに行く。墓参りの後、昼食は立山町の 大三元(富山県立山町草野158 TEL:076-463-3873 木曜定休)という中華料理屋へ。順番待ちのお客様が10名以上いたが、少し待つと席が空き、注文後は5分とかからずに料理が出てきて、結局1時間も店にいませんでした。食事が終わった後、料理を作られる様子を拝見していたが、料理を作るスピードがすごく早いことがよく分かりました。スタッフの連携プレーもよくできていました。たとえばラーメン、カウンターに器が10個以上並べられ、まずスープを作り、ラーメンが入れられ、その後は他のスタッフがチャーシュー、かまぼこ、ねぎなどを盛りつけていきます。大勢のお客様に対応することに慣れた仕組みが構築されています。大勢のお客様が待っていても、平気で待つお客が多いのは、このようなこの店の特技を理解した常連が多いということでしょうね。


大三元の五目ラーメン

8月14日(土) 墓参り
 今日は七尾まで墓参りに行く。しかし、途中から雨が激しくなり、墓場に着いた時はざあざあ降りでした。お花だけを飾り、線香、ろうそくはあきらめ、お寺さんにご挨拶をして帰る。毎年、墓参りにお邪魔しているが、こんなにひどいのは初めてのこと。8月の前半は晴天が続いていましたが、その反動でしょうか、台風の通過もあり、気象が不安定になっているようだ。帰る途中に、高松の竹森正伸ぶどう園にお邪魔して、予約しておいたぶどうをいただいて帰る。金沢に戻ると、それほどの雨ではなくなっていました。最近の雨は点で激しく降るので、油断は禁物ですね。


8月13日(金) 順毛久次郎さん
 七尾で行われたお通夜に列席させていただきました。当社のスタッフのお祖父さんであった順毛久次郎さんがお亡くなりになられました。グルーヴィの米づくりということで一昨年から中能登のいまい農場で田植え、稲刈りなどを体験させていただいています。その際に、お手伝いにきていただき、昼食の料理を用意していただき、給仕もされ、お茶をいれて下さったりと大いに御世話になっていました。お寺のご住職のお話では、報恩講などお寺の行事の際は、いつも料理の責任者として御世話をされておられたそうです。今井家でいただいた煮物が美味しい訳です。一昨年は脱穀の際も駆けつけてくださっていました。昨年の稲刈りの時は、古い小さな稲刈り機を駆使していただいていました。いつもにこやかで人柄の良さが全体から感じられる人でした。昨夜のお通夜には、多くの人が参列されていましたが、大工をされていた故人に御世話になったという記憶をお持ちの方も多かったのではないでしょうか。ご冥福をお祈り申し上げます。


順毛久次郎さん

脱穀の際にもお手伝いに

稲刈り機を操る久次郎さん

8月12日(木) おおつか茶舗
 昨日に引き続き八尾にお邪魔しました。打ち合わせの後、おおつか茶舗を久しぶりに訪ねた。中国茶をいただきながら、のんびりゆったりできることがこのお店の魅力です。昔は普通のお茶っ葉屋さんだったが、お母様が商売をやめたいと言われた時に、それまでされていた仕事を辞めて、ティーサロンを始めた大塚さんです。最近ではあちこちで行われるお茶の勉強会等で講師をされることも多いようです。時々、お店が閉まっていますので、確実に大塚さんのところで、お茶を楽しみたい時は、事前にお電話をしてご確認下さい。風の盆の時は午前1時まで営業されると言われていました。歩き疲れたら、休憩をかねてご利用下さい。


おおつか茶舗でいただいたお茶

8月11日(水) 白木峰
 朝早く八尾に行き、白木峰に登る。地元の大長谷村づくり協議会の村上さんにご案内いただき、頂上まで参りました。車で駐車場まで行き、そこから林道を歩く。沿道にはソバナがたくさん咲いていました。避難小屋まで行き、休憩。周りは霧に覆われ、眺望は遮られていましたが、涼しく気持ち良かったです。霧の中、遊歩道を頂上まで行きましたが、あいかわらずで、遠くは見えずじまいでした。35度以上になると予報が出ていた下界とは違って清々しかったです。八尾の中心部からこんな近くに涼しい場所があるなんて発見です。下りは山道を歩き、最後に、駐車場の上から下に広がるブナ林を歩きました。若いブナが多く、広々とした場所もあって、笹類を少し整備すれば、ゆっくりできる空間も確保できそうです。駐車場から10時に登り始め、ブナ林から出てきたのが12時半過ぎでした。森の中でゆっくりし、昼食もいただくと4時間から5時間コースですね。


たくさん咲いていたソバナ

霧の中、頂上を目指す

若いブナが広がる

8月10日(火) 創造力の源泉
 創造力の源泉は、精神的な自由です。不安も含め、当人に認められた自由が創造を触発するのです。自らの意志で動くことができるということは、自らに責任があるということ。そのようなことも含めて自由を引き受けた人間こそが創造力を発揮しやすくなるのではないか。不安感や緊張感の中で、人はひらめくものです。アーチストとは自らの創造力で生きることを選択した人々であり、その成果・評価は当人だけのものとなるのです。勤め人とは異なるところであるが、企業内にあっても、メンバーの創造力を発揮してもらおうと考えるならば、一定の自由を認めないといけない。付加価値を生むのは創造力ですから、そこにどれだけウエイトをおいた経営ができるか、中小企業も大企業も、行政も問われていることです。未来を想像し創造力を発揮することで、新たな可能性を追求していきたいものです。


8月9日(月) 何が資源か
 地域資源の最たる存在は人である。先日、珠洲の「やぶ椿」で夕食をいただいた際に、女将さんから聞かれたのは、「珠洲の魅力はどこにあると思われますか」ということ。その時とっさに「珠洲で活躍する人ではないか」と答えました。最近、何度もお会いしている塩づくりに取り組む角花さんをはじめとした人々だけでも面白い。その魅力を実感するためには、それなりの時間を共有する必要があるでしょう。少しだけお話した程度では難しくて、人柄や考えの核にあることなどを感じるためには、突っ込んだ対話も必要です。その意味では、まだまだ分かっていないですが、魅力的な存在であることだけは感じています。仕事ぶりを拝見していても、その蓄積された技に美しさがあります。角花さんの潮撒きは何度か拝見したが、海水の飛び方が美しい。一見の価値は十分あります。奥様の砂撒きの技も30数年の蓄積があり、素晴らしい。その仕事ぶりを拝見し、休憩時間に少しお話をうかがわせていただくだけで十分価値があります。機会をみつけて、何度もお訪ねしたい人たちです。私が由布院に繰り返し行くのも、そこに魅力を感じる人がいるからですね。


朝日を浴びながら潮を撒く角花さん

8月8日(日) 観光の深化
 能登に観光に来られた人の感想で多いのは、能登の人の人情に触れられて良かったということ。昨年、輪島の朝市や狼煙で行った聞き取り調査の際にも、多く聞かれました。温泉や食、自然と並んで多いのではないか。そのようなお客様が喜びとされることをいかに促進できるか。そのことに今後の観光を考えるポイントがありそうです。ゆっくりされたい人は、何度もスタッフと話すことを好まれない方もいらっしゃることでしょうし、人情に触れるということは、マニュアル化されているサービスのことを言わない。何気ないお客様との関わり、言葉のやりとり、心づくしの料理や空間の演出、マニュアルを超えた(基本を踏まえつつ、臨機応変の対応が可能な)接客のあり方や、温泉や食、自然についても、さりげなく歴史や文化を伝えられるような語りを工夫していくべきなのだと思う。接客サービスほど、基礎知識と想像力と創造力が問われる仕事はないのではないか。お客様のことを想像し、一人ひとりに柔軟に対応することが必要です。付加価値の高い仕事(観光地の評価を高め、お客様の満足度に貢献している仕事)と位置づけ、それに見合う対価が支払われるような仕組みを構築していくべきでしょうね。


曽々木・窓岩の夕景

8月7日(土) 釜焚き
 今日は夜明け前から、中前賢一さんのところにお邪魔して、釜焚きの様子を撮影させていただきました。夜のうちに釜焚きを始め、朝方3時過ぎから、本格的に釜焚きを行われるようです。その朝からの部分を撮影させていただきました。空が白くなり、建物が浮かびあがるようになった4時過ぎに現場に到着。それから昼まで撮影を続けました。朝食としていただいた塩むすびも美味しかったです。徐々に結晶ができ始め、おっぱいのような形がいっぱいできていくところが圧巻です。まんべんなく塩ができるように、撹拌して一度崩してしまうのですが、すぐに形ができていきます。それも一度崩したほうがきれいな形になっているようにも感じました。それから徐々に、塩の山が高くなっていきます。そして、かんすい(塩分濃度の高い液体)がほとんど見えなくなって、釜焚き作業の終わりです。それから、塩車にできあがった塩を移して、ゆっくりにがりを抜きます。一釜で多い時は100kg以上になるそうですが、今日はせいぜい100kg未満とのこと。シンプルなものですが、やはり奥行きは深そうですね。


規則正しく薪を積む

おっぱい型の山がいっぱい

塩の山ができ上がる

8月6日(金) 塩づくりの現場
 晴天続きで、塩田での作業が連日行われています。今日は午後2時から、中前賢一さん(大谷塩)のところで取材と撮影をさせていただきました。中前さんが塩づくりを始められて10年。それまでは建設業をされていました。兼業ではなくすっかり製塩一本で仕事をされています。小さいころに味わった塩の味が忘れられなくて、塩田での塩づくりを始めたそうです。塩田にこだわっているのも、その味を出したいがためですね。お手伝いいただいているのは、地元の人たちで、午後からの作業のみです。事務所で塩を袋に詰める仕事をされているのは、弟さんのお嬢さんとのこと。一緒に塩づくりをされていた弟さんはつい最近、56歳で亡くなられています。飄々としていて、しなやかな感じのする中前さんは、角花さんとは異なる魅力のある方ですね。その後、角花さんのところの夕方の砂撒きの様子を撮影させていただき、最後に中前才一さんのお話をうかがわせていただきました。塩づくりに取り組まれている人は個性的な人が多いですね。


中前さんの塩田での砂を集める作業

8月5日(木) 角花さんの塩づくり
 夜は半島の先端・珠洲の角花さんのところの塩づくりのための釜たきの様子を撮影させていただきました。現場には7時半に到着。夕焼けに釜屋がシルエットできれいに浮かびあがっていました。暗くなると星空も美しく、絶好の環境でお仕事をされています。8時半から釜焚きがスタートし、翌朝7時過ぎに塩ができあがるとのこと。釜が煮えたぎってきたところまで、撮影させていただき、一旦おいとまし、近くの道の駅のパーキングで休息。明るくなってから、再度撮影にお邪魔しました。夜があけると角花さんは、釜の様子を見ながら、塩田で潮を撒き、筋目を立てる作業を黙々とされていました。朝方は屋外での仕事もしやすそうです。うかがっていた通り、7時過ぎには塩の掻き出し作業を撮影できました。暑い釜屋の中での作業はエネルギーを消耗されるお仕事だとつくづく感じました。ちなみに、釜焚きの前半は息子さんがされ、後半はお父様がされていました。真夜中にチェンジされるようです。家族でうまく役割分担されていますね。


夕焼け空に浮かぶ茅葺きの釜屋

おっぱい型の山ができる

できた塩をかき集める

8月4日(水) 気概
 物事を始めるにはタイミングがあるようです。時代状況や自分が置かれている状態、必要な資源や資本なども含め、総合的に見極めてスタートするべきなのでしょう。しかし、思い立った時に始めないと、いつまでたっても始められないということもあります。人生を変える選択はいつもそうなのかもしれない。それには覚悟も必要でしょうから、我慢しないといけないことも多い。そんな時こそ、積極的に動いて、新たな関係を築き、より本質的に必要な仕事を創造していかないといけない。それと、これまでの関係を固定的に考えているのではなく、柔軟に発想していく必要もありそうだ。時代を自ら変えるためには、自ら構想し実現するという気概を持ち続けることが大事ですね。


8月3日(火) 一夜物語
 一人ひとりには、それぞれの人生があり、独自の物語があります。そのことをまとめるだけで一冊の本が作れるはずです。そこから先の2冊目をいかに作れるか、創造力が問われるところです。記憶を頼りにしつつ、観察し蓄積してきたことをフル動員すれば、仮構の世界が描けるようになるのではないか。そうは言ってみても、普通の個人の人生にとって重要なことは当面する一つひとつの事象にどのように対処していくか、いかに新たな関係を結び、それを維持展開していくかです。一夜限りのお楽しみを全うするがごときものだと思えば、そこで遭遇する苦楽や事件は些細なことでしかないが、当人にとっては一大事。そして、他の人から見れば、速やかに退場していくがごとき存在でしかないことを肝に銘じて、重要な瞬間としての時を大切にしたものですね。さあて、どこにでかけようか。


8月2日(月) 将来展望を描く
 地域であれ、企業であれ、将来展望を描くためには、これまでの経緯や現状についてのしっかりとした認識が必要だ。その上で、どのような可能性があるかを描くことが可能になる。現状を離れて、夢だけを描いても難しい。もちろん、高い目標や理念先行型の事業を計画することも重要だ。そのような場合、現状からの距離があればあるほど、積み重ねるべきこと、努力すべきことも多い。現状が厳しいが故に、余計、高い目標を掲げて、日々努力しないと、新たな展望も見いだしづらくなっている感じが強い。このような時こそ、いろいろな現場を拝見し、深く考えるためにも、書物に親しみ、多くの議論を継続しないといけないのかもしれない。


8月1日(日) とんかつ蔵
 相変わらずの暑い日で、夕食をとんかつ蔵でいただきました。とんかつがメインではありますが、他の肉料理、魚料理、野菜料理など盛り沢山のメニューがあります。今日は和風ステーキと串揚げ、夏らしいトマトや茄子をいただきました。近所の人で頻繁に食事に来られている人は魚料理をいつも注文されていたりするようです。最近、小上がりを掘りごたつ式に改装されています。お客様の要望でしょうが、腰が楽ですからね。時代ととともに徐々に対応を変えていくのが商売のあり方です。このお店は、昔から禁煙になっています。昔は禁煙である旨がしっかり表示されていましたが、最近はみかけないような・・・。健康増進法(第25条で飲食店や事務所等の管理者が受動喫煙の防止に務めるよう規程されています)の制定もあり、社会全体が禁煙に向かっているので、必要がなくなってきたのかもしれません。世間の先を行っている店ということでもありますね。


蔵の和風ステーキ

以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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