[ 金沢便り2010.7月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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7月31日(土) 「生物多様性」再考
 近年、ミツバチが減少し、果樹やトマト、イチゴ、かぼちゃ、すいかなどの受粉がうまく行なえず、生産量に影響が出ているという話があります。日本在来のミツバチではなく、輸入ミツバチを多用してきたが、それがうまく機能しなくなっているという。東北地方で冷害のために米の生産量が極端に落ちた際に、それほど大きな被害を被っていない農家や地域の話が報道されたことがあります。その理由は、コシヒカリだけでなく、数種類の米の栽培を行なっていたので、受粉や成長のタイミングがずれており、日照不足や雨の被害を免れたとのことであった。同じ米でもいろいろな種類を植えておくことは重要だ。リンゴ農家やぶどう農家は台風の時が一番困るのだが、それでも、多くの種類を植えていると実が大きくなり熟す時期が異なるので、助かる種類もあったりする。これも米と同じ事が言えそうだ。魚でも、昔はイワシやハタハタなどを毎日のようにいただいたものであるが、今では貴重な存在になっています。石川県では、アジやタイ、サヨリ、カレイ、ハチメ、アマダイ、ノドグロ、サバ、イカ、アマエビ、ズワイガニ、ブリ、アンコウ、タラなど、いろいろな魚がいるおかげで、年間を通じて地元の新鮮な魚がいただけていますね。多様な生物がいてくれるおかげで、我々は美味しい食を楽しめている面があることをしっかり認識しておく必要がありますね。


7月30日(金) 生物多様性
 今年10月に名古屋でCOP10の会合が開かれ、石川でも12月にエンディングイベントが行われます。そのこともあり、生物多様性が語られることが多いが、生物多様性という概念で語られることの内容は分かりづらい。多様な生物が地球上で共存していることは確かで、その種が徐々に減少しているが故に、生物多様性が問題にされています。しかし、その種の数は推計されているだけで誰も確かめようがない。発見されていない種が相当数になるというか、人間が見つけ、名付けられている種は一部に過ぎないと考えた方が良さそうだ。そのような状況の中で、生物多様性に取り組もうとしても、よく分からない状況の中で、あいまいな目標設定に対して、活動を行うことになりそうだ。分かりやすいのはトキやコウノトリ、パンダのように絶滅危惧種の保護、繁殖をいかに進めるか、その対策を実行することだ。しかし、もっと重要なことは、地球全体での森林や水の問題、砂漠化の問題、そして二酸化炭素濃度の上昇と温暖化など、それらにともなう環境悪化をどのようにとらえ、人間の活動の将来を描くかということではないか。生物多様性を糸口に、環境問題、人間の生活や生産活動と環境との関わりを考え、具体的な姿を描き、実践に向けて動くことでないと、スローガンで終わってしまいそうだ。


7月29日(木) 能登半島を北上
 いつものように能登半島を北上したが、途中いくつかのところに立ち寄りました。まずは、高松の竹森正伸ぶどう園。デラウエアが終わりになり、大粒のぶどうが出始めていました。天気が良すぎて、熟すのが早まっており、発送作業に追われる毎日のようです。次に、宝達志水町の金曽農園へ。桃の収穫がピークを迎えていました。たわわに実った桃の重さで太い枝が折れることもあるようです。3分の1ぐらいは枝に残っている感じです。桃園を楽しむのは今週末までかも。次に中能登での会合に参加する予定でしたので、いまい農場に立寄り、グルーヴィの米づくりとしてお世話になっている有機栽培の田んぼの様子を撮影。草がかなり生えていますので、草取りが再度必要です。中能登での会合では、飲食店の皆さんに冬の能登ふるさと博について説明させていただき、参加をお願いしました。再度、会合をもっていただければと思います。最後は、穴水まで行き、旭ヶ丘のVioBellを訪ね、漬け物加工の今後について相談、ピザも試食させていただきましたが、これは美味でした。生地が薄くて、細かく切ったねぎとじゃこがのっていて食べやすかったです。帰りに、もりそばに寄って、ご主人と意見交換。後継者の育成をいかにすすめるか、どこの地域も組織も、最優先課題かもしれませんね。


金曽農園の桃

いまい農場の田んぼ

VioBellのピザ

7月28日(水) トータルサービス業としての行政
 政治の役割として、国民(住民)から預かったお金をいかに国民(住民)の幸福のために使うか、そこに最大の使命があると言われています。民間事業者の事業でカバー出来ないことを行うことも含め、トータルに暮らしを支え、この国・地域で暮らしていて良かったと思えるような仕組みを構築することが期待されています。外部から行政の仕事に関わるものとして心すべきことは、お預かりするお金で行う事業の成果をどこまで追求できるか。国民や住民の皆さんの喜びや生活の充実に貢献できるようにすべきだし、我々の関わりが無くなった後も、継続されるような事業を企画提案し、一緒に行ってみることで、その成果を確認できるようにしたいものです。一方で、行政や政治の世界で仕事をされている人々も、そのような意識を強くもって仕事に取り組んでほしいものです。税金や国債、地方債のあり方も含め、財政のこともしっかり考えないといけません。トータルサービス業としての行政と政治の存在意義を考え続けていただきたい。


7月27日(火) 神楽
 久しぶりに昼は神楽で中華そばをいただきました。ご主人自ら手打ちした中華麺を使い、だしは自然素材を10数種類も組み合わせて作られています。最初はタウンターと1つだけテーブルがありましたが、途中で改装され、テーブル席が2つ増えています。それでも、昼時は順番待ちになることもあります。12時過ぎに出掛けたら、すぐにカウンターにすわることができたが、しばらくしたら、順番待ちのお客様が出来ていました。それでも、調理が素早いので、お客様が次々と入れ替わっていきますから、長時間待つということはない。食べ慣れると、他のラーメン屋さんに行く気がしなくなっています。おすすめの一店ですね。


味玉入り中華そば

7月26日(月) 藤林晃司さん
 由布院の藤林晃司さんが昨日亡くなられた。先々週、中谷健太郎さんからの電話で容態がよろしくないというお話はうかがっていたが、こんなに早くお亡くなりになるとは、・・・。まだ57歳です。山荘無量塔をはじめ、美術館アルテジオ、手打ちそば処不生庵、ロールケーキのB−speakなど、事業展開を次々と進めておられました。何度か、直接お話をうかがう機会もいただきましたし、富山の八尾にもお越しいただいています。2002年2月、「アートなまちづくり談議」に由布院から桑野和泉さんたちと一緒にお越しいただき、その記録は『八尾風便り四』に盛り込まれています。その中で次のように語られています。「由布院が他の観光地と違う魅力の一つは、「観光の町を作る」のではなく、「その町に文化そして芸術があり、中で暮らす人達が非常に豊かな町になることが、町の発展につながるんだ」という、当時としては他の町とは非常に違ったコンセプトを掲げたことです」。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


7月25日(日) 町内バーベキュー大会
 唯一参加している町内会活動がバーベキュー大会かもしれない。運動会や盆踊りなども行われているが、参加したことがない。バーベキュー大会は、会場が金沢工大と近くて、参加者も多く、近所の方々と話す貴重な機会です。子どもからお年寄りまで、参加者の幅も広い。食べ物、飲物も豊富で、夕方5時からスタートして7時半までの間に、バーベキュー素材を一通り焼いていただきました。定番のビンゴゲームやじゃんけんゲームなどもあり、それなりに盛り上がりました。来年も是非参加したいものです。


バーベキュー会場

7月24日(土) 先行完全地デジ化
 本日12時に能登半島の先端・珠洲市と能登町の一部が完全地デジ化されました。不在にされている家ではかわっていない所も有りそうですが、常時お住まいの家はほぼ地デジ化されており、スムーズに移行が済んでいるようです。先行実験地域に名乗りをあげた意義は大きかったですね。公のお金を使って、導入が促進できたことと、全国に珠洲の名が何度も発信されています。ネット上でも、例えば、市長の泉谷さんが紹介されています。このようなタイミングで他のことでも珠洲の名前を全国に発信する活動を強化して行うべきです。今でも「珠洲」という名前は簡単に読んでいただけず、「すず」とふりがなをつけたり、最初からひらがな表記にしたりしています。地域名称はどこもそうでしょうが、定着させるためには常に発信しつづけないといけませんね。


7月23日(金) 八尾でのエコツアー
 風の盆おわらで有名な八尾地区でエコツアーを推進したい。八尾の中山間地域には、ブナ林が残る白木峰や人が関わってきた里山が展開しています。隣りの山田地区にもブナ林を始め魅力的な舞台があります。それらを保全し、活用することを同時に追求するためにも、エコツーリズムの発想で事業化に取り組むべきです。もちろん、自然を楽しむことだけがエコツアーではなく、文化的なることも対象となります。八尾の街や背後にある城山や街をはさむように流れる川なども活かすことも可能でしょう。そのような地域資源をいかに活かしつつ、遠来のお客様に楽しんでいただけるようにするか。事業主体となりうる人材を発掘育成しないと、事業は成立しません。そのことに取り組むことから進めていきたいものです。すでに、八尾の街を舞台にしたツアーを実施しているエコロの森という旅行会社を営む森田さんという方もおられます。そのような方が地域内に増えることが理想ですね。


7月22日(木) 鍛冶秀雄さん
 昼前に鉢ケ崎のきれいな海岸のそばで塩づくりをされている鍛冶秀雄さん(鉢ケ崎製塩、商品名は「鉢ケ崎の塩」)を訪ねた。現在地で塩づくりを始められたのは5年前、地域での塩づくりの歴史が長く、自分でも作ってみたかったからとのことです。鉢ケ崎のよい点は川が海に流れ込んでいなくて、海水がきれいなので、今の場所を選ばれています。海水を濃縮するために、塩田を使うのでなく、平たい釜で炊いています。ふんだんにある建設廃材や間伐材などを活用していますので、いわゆるかんすいを作るのに時間はかかりますが、コストは抑えられています。塩分20%以上に濃縮した海水を貯めておいて、それを再度釜で炊いて、塩を作っておられます。塩を拝見させていただきましたが、粒が小さいようですが、それは炊き方によるとのこと。微妙な火加減で粒子が小さくなったり、大きくなったりするようです。シンプルなモノですが、奥深い技がありそうです。鍛冶さんの本業は建設業ですが、その延長で解体業も行っていますし、ハーブの栽培、果樹、珪藻土パネルなど、多岐にわたります。いろいろ経験を積まれていて、魅力的な人ですね。


鍛冶秀雄さん

7月21日(水) 飯田燈籠山祭り最終日
 朝6時過ぎから昨日のあかりの後片付けに時間をかけました。若山川の河原に並べた燈籠と中に入れたワンカップを回収。飯田町側のワンカップを箱に詰めるだけで2時間半ほどかかりました。せいぜい700個の燈籠でしたが、手間のかかる活動であることがよく分かりました。回収してからが本当は大変です。ボール紙で作った燈籠を一つずつたたみ、ワンカップは中のロウソクを出して、ろうがこびりついているものを洗うのにすごく手間がかかっていました。商工会議所の職員の皆さんに手伝っていただいていましたが、半日以上かかりそうでした。次年度行うとすれば、やり方を考え直さないといけませんね。そんな中を祭りは盛り上がっていました。最後、商店街の真ん中の交差点で締めの挨拶が行われた時には、」すっかり夜があけており、最後の山車が交差点を離れたのが5時20分でした。祭り好きが多い町ですね。


南濱町の舞台とその裏を通る各町の山車

空が明るくなってきた中を動く山車

最後の山車が引き上げる

7月20日(火) 飯田燈籠山祭り
 飯田燈籠山祭りが始まりました。午後2時から春日神社で出発式があり、燈籠山や山車が燈籠山通りを皮切りに、町内をめぐります。出発式から燈籠山通りに山車や燈籠山が入るところまで拝見した後、午後3時からは、若山川で燈籠を並べる作業を夕方まで続けました。吾妻橋と板谷橋の間に燈籠を並べ、ワンカップにろうそくを入れたものを2個ずつ入れました。昨日の町内で灯した灯籠が暗かったというご意見が多かったので、若山川では最初から2個にしてみました。並べ終えたのは5時過ぎでしたので、一旦休憩ということにして、銭湯で汗を流してきました。午後6時半から、ろうそくに点灯してまわり、7時過ぎには終了。花火が上がる8時には、よい具合に光の流れができていました。9時半ごろから、一軒だけよばれにお邪魔して、楽しませていただきました。


南濱町の山車と燈籠山

春日神社の前に揃った山車

吾妻橋に揃った山車・燈籠山と花火、あかり

7月19日(月) 珠洲あかりまつり
 飯田燈籠山祭り宵祭として、珠洲あかりまつりを行っていただきました。春日神社の境内を燈籠で演出し、町内にも燈籠を設置していただきました。春日神社でのあかりは、石川高専の学生諸君に昨日の午後から設置してもらい、夕方には完成しました。大勢のお客様に見にきていただき、夜の10時近くでも見学に来られるお客様がいらっしゃいました。連休で帰省している人や観光で珠洲に泊まっている方々など、それぞれにお楽しみいただけたのではないでしょうか。町内でも浴衣がけで山車の町内周りをご覧になっている方もいらっしゃり、宵祭が定着していけばと思います。あかりまつりの名前は無くなっても、宵祭が定着することが良いです。反省点は、車の通りの多い太い道路沿いでは燈籠を設置しても目立たないこと、大勢のスタッフをお願いして火の番をしていただきましたが、これも避けたいことです。住民の方々が自分の家や店の前に燈籠を設置して、あかりを楽しむ活動として続けていただくことが基本ですね。


石川高専の学生諸君の作品

燈籠山も描いてもらいました

町内での燈籠

7月18日(日) 燈籠山立つ
 飯田わくわく広場で朝から組み立て作業が続いて、夕方には燈籠山ができあがりました。まず、人形を組み合わせ、小台、大台を乗せ、最後に人形を乗せます。その後に小台の下に枠障子を入れて、上の部分が完成。その上で、下の曳山の装飾物をつけて、全体のできあがりです。わくわく広場にできあがった燈籠山は青空に映えてひときわ立派に見えます。地元の人も、観光のお客様も足を止めてご覧になって行かれます。記念写真を撮られる方も多かった。春日神社の境内からも人形が見え、これまででも最も大きいのではないかと宮司さんが言われていました。できあがった燈籠山の横で、バーベキューを楽しませていただきましたが、贅沢な楽しみ方でした。明日は宵祭としてのあかりまつりも行っていただきますが、今日は宵宵祭です。そうやって徐々に会期が延びている祭りも多いのではないでしょうか。


燈籠山

7月17日(土) サルビアロード
 珠洲道路沿いのサルビアロード(能登空港を過ぎ、珠洲に向かって行き、道の駅桜峠あたりからスタート)が今年もきれいです。昨年度工事がされて伸びた部分にも、後からサルビアが植えられています。地元の中谷喜久(なかたによしひさ)さんが、お世話を続けられています。苗作り、花を植える部分の土おこし、畝作り、そして小さな苗を植えてからは、水やり等もかかせません。さらに草取り、枯れてきた花の摘み取りなど、花のある間だけでなく、その前後も含め、相当な時間と手間がかかって維持されています。一人の人の頑張りとそれを応援する人々もいて成立している空間なのでしょうが、継続する意志に敬服するばかりです。心して眺め、走っていただければと思う。くれぐれも空き缶やペットボトルなどを捨てたりしないようにお願いしますね。もちろん、他の道路などでも一緒ですが、・・・。


サルビアロード

7月16日(金) 流れ星
 全国各地で大雨の被害が発生していますが、能登は梅雨空から夏らしい空が見られるようになっています。夕焼けも夏らしく、夜には梅雨の名残か、雷が繰り返し光っています。雲の動きは速く、空が覆われたり、満天の星が見えたりとせわしない。能登事務所で泊まる楽しみの一つは、空を見上げながら横になって いることですが、今日も大きな流れ星をみることができました。大きな光の玉が尾を引くようにして流れました。何度も流れ星を見ていますが、これまでで最も大きな流れ星だったように思います。来週前半( 飯田燈籠山祭りと宵祭りとしての あかりまつりがあります)が晴れますようになどと祈っている暇はありませんでしたが、願いが届くことを期待しています。


能登事務所からの朝の眺め

7月15日(木) トップリーダー
 午後は志賀町にお邪魔して、町長さんに初めてお会いしました。率直な感じで、若くて意欲的です。観光に力を入れていこうという明確な方針がおありのようでした。地域の若者たちの意志を尊重した施策を展開されようということで、プロジェクトチームを組織して、頻繁に会合をもたれ、自ら座長を務めておられます。率直な意見交換の場を内外の人々と持たれることで、ネットワークも広がり、多様な視点からの政策発想や評価も可能になります。今後の活躍に期待が持てますね。夕方には、珠洲の飯田わくわく広場で市長と立ち話。2期目に入っての課題について、意見交換。一期目とは異なる新たな展開が期待されていますので、当方からも政策提案をさせていただければと思う。


7月14日(水) ソウキそば
 午前から珠洲にいたので、昼食はだんだんで北川さんのソウキそばをいただきました。ソウキ(骨付きの豚のあばら肉を煮込んだもの)を作ることができなくて、これまではメニューに入らなかったが、最近、福田家さんが特別に用意して下さるようになったので、ソウキを作ることが可能になったとのこと。麺も天ぷら(薩摩揚げの元祖は沖縄の天ぷらです)も手作りされている魅力的なメニューです。珠洲でいただく、沖縄料理は本格的ですから、絶対おすすめです。北川さんは、2と7がつく日(朝市の日は商店街のおかみさん3人が頑張っています)以外の平日に昼食を出しています。


北川さんのソウキソバ

7月13日(火) 八尾
 久しぶりに八尾にお邪魔して、会議に参加しました。街並が徐々にきれいになっていく町は魅力的です。商売とは関係なしに、一般住宅も木造の在来工法で造られる家が増えています。街並をきれいにしようとか、伝統的な空間づくりを目指そうというような意志をもった住民が多いことがこの町の力なのかもしれない。おわら風の盆を継承し、新たな創作も加えながら楽しんでいる人々が集っているのでしょうね。地域に対する愛着、誇り、受け継ぐ文化を楽しむ風土、これらが美しい街を形成する重要なバックボーンなのかと思う。一面において保守的な側面も強くありますが、八尾はたしかに住むに値する街です。


7月12日(月) だんだん
 久しぶりにだんだんで昼食をいただきました。黒御膳に朱塗りの器で料理が出てきていました。太胡瓜のあんかけなどは絶品でしたね。旬の飛魚のフライやつみれ汁も程よいお味でした。料理は器も大切であることを実感できました。せっかく頑張って料理を作られているので、もっと発信していかないといけません。その意味では、テレビの取材も有り難い限りです。祭りが一段落したら、中心市街地の活性化の方策の推進に再び取り組みたいですね。地域の力は結局そこにいる人や関わる人の力です。主体が見えることを優先して事業化を図りましょう。


だんだんのランチ

7月11日(日) 竹切り2日目
 今日も朝から、竹切りを行いました。午後3時ぐらいに、チェーンカッターのチェーンが切れてしまい、そこで中断せざるを得なくなりました。作れたのは、昨日の分も合わせて、360個でした。目標の900個までには、あと2日もあれば、すべて用意ができると思います。今日はわくわく広場で燈籠山づくりが行われ、台車に四本柱がつけられ、周りの屋根も設置されていました。今後、小台、大台が四本柱につけられ、最後に燈籠山人形がその上に、設置されます。それは18日の予定です。着々と準備が進められており、昼は中田亭で作業に参加されていたメンバーと一緒に昼食をご馳走になりました。祭り気分は確実に盛り上がってきていますね。


あかり用の竹

7月10日(土) 竹切り
 午前から、ノコギリで春日神社で竹を切りましたが、午後はおらっちゃの里山里海のメンバーがチェーンソーを持って手伝いに来て下さったので、一気に切ることができました。切った竹はわくわく広場に運んでいただき、あかりまつりのために、小さく切りました。夕方まで行いましたが、作れたのはせいぜい100個程度でした。夜はわくわく広場で、珠洲まつり飯田町実行委員会があり、飯田燈籠山祭り宵祭・あかりまつりについて検討を行う。制作中のチラシについても意見をいただきましたので、内容的にはほぼ確定です。デザインを修正して、来週早々には印刷会社にまわせそうです。会議の後は、とんきで懇親会でした。お風呂に入ってから、出かけたので、食べたりない感じだったので、やぶ椿に行きました。いずれも久しぶりです。それぞれお客様がいらっしゃり何よりでした。


7月9日(金) ツチアケビ
 先日、小松の山を観に行った際に見つけた珍しい植物が気になっていた。本日になって野草図鑑で見つけました。ツチアケビという名前の植物でした。葉っぱがなくて、赤茶けた茎が伸び、その枝の先に黄色の花が着いていました。いわゆる腐生植物で、菌類と共生して栄養を得て生活しています。ツチアケビはナラタケ菌と共生しているようです。秋にはバナナの形に似た6〜10cmの赤い実を着けます。秋にまた様子を見にいくことができればと思う。


ツチアケビ2010.7.1

7月8日(木) 潮撒き
 午前は珠洲商工会議所で珠洲の元気創造まつり実行委員会があり、あかりまつり等について協議いただきました。午後から塩街道に出掛け、製塩事業者さんを順番に回りました。天気も良くて、塩田では作業がそれぞれ行われていました。国指定の無形民俗文化財になっている角花豊さんの塩田でも、潮撒きが行われていました。塩田にまんべんなく海水を撒く作業は技がいりそうです。その後に、砂を撒かれます。角花さんのところでは、砂蒔きは奥様のお仕事でした。息子さんは釜場にいらっしゃいました。単純なようで、品質と効率を上げるための工夫がそれぞれにあるようです。その奥深さを今年は徹底して取材していきたい。と言っても、塩田作業は10月前半ぐらいまでですし、天候にも左右されますから、雨が多いと月に2回しか釜を炊くことができないこともあると言われていました。機会は限られていますが、空の様子をみながら、塩街道に通いたい。


潮撒き

7月7日(水) ブルーベリー
 能登での今の時期の楽しみの一つがブルーベリーです。数十年前から、旧柳田村で栽培が始まり、今ではすっかり定着した感があります。ワインやジャムに加工されていますが、生食用にも出荷されていますし、直売所などでも販売されています。いくつかの農場ではブルーベリー狩りも可能です。例年に比べると遅いようですが、すでにブルーベリー狩りが出来る農場もあります。フレッシュなブルーベリーをブルーベリー園でいただくのは楽しいですよ。おすすめです。今日は直売所に売っていたブルベリーを買い求め、さっそくいただきました。独特の酸味もありますが、何となく身体に良さそうな感じがしますね。


今年初めてのブルーベリー

7月6日(火) あかりを楽しむ
 夜は珠洲市飯田の町内会連合会会議に出席し、珠洲あかりまつりについて説明させていただきました。各戸に燈籠をお配りし、自ら絵を描くなり、文字を書くなりして、燈籠を仕上げていただき、各家々の前に出して楽しんでいただくことが基本です。近所の方と相談してまとめて置いてみていただいてもよいと思います。公民館のある栄町の方々には、公民館前の広場等を活かして、あかりを楽しんでいただけそうです。次年度はまとまった空間を活かしたあかりの事業にすることも良いねというのが、終わった後の話でした。いいアイデアです。今年は燈籠山祭り宵祭として、燈籠山や各町内の山車をあかりでつなぐことにこだわってみましたが、持続するためには、住民の皆さんが楽しむことが基本ですから、柔軟に発想いただき、面白くしていただければと思います。


7月5日(月) 特別養護老人ホーム
 叔母さんの特別養護老人ホーム見学につきあう。現在御世話になっている施設は病院から自宅や次の施設での暮らしに移るためのつなぎの場でしかないので、自宅生活が無理であれば、永続的にいられる施設を探さないといけません。そこで利用可能なのが、特別養護老人ホームです。見学したところは、全室個室で8畳ほどの広さで、ベッドにチェスト、押入れ、洗面台がついていました。他の生活道具は自前で用意することになっているようです。食事はもちろん全食用意いただけます。お風呂も各フロアにありました。動けなくなった方のためには、寝たまま入れる風呂も用意されています。隣りには病院もありますので、いざという時も素早く対応いただけそうです。そんな施設を利用するためには、月10数万円かかるとのことです。老後のために、一定の資産がないとこんな施設の利用も難しいということでしょうかね。


特別養護老人ホームの個室

7月4日(日) 広報のと
 能登町の広報「広報のと」の7月号(7月1日発行)で鉢伏山が特集されています。鉢伏山のブナ林が伐採されそうになった時に、当時の柳田村が買収して守った歴史や、貴重なムカシトンボが生息していること、鉢伏山の頂上エリアを所有されている坂下さんの昔語り、森林療法の可能性、そして、当社が進めている竹取物語について紹介していただいています。能登町の広報は毎号特集を組んでいますが、見応えのある内容が盛り沢山です。ネット上にも蓄積されていますから、是非ご覧下さい。「広報のと7月号」のサイト。


広報のと7月号の表紙

7月3日(土) 梅雨空
 能登事務所の裏側に広がる風景はいつ見てもよい眺めです。これがあるからここに事務所を構えたところもあります。今朝は霧雨に覆われているのか、全体が靄っていました。そんな眺めを楽しむのも、雨の日の過ごし方としておすすめです。そんなカフェがあってもよいですね。雨の日に魅力的な景色を楽しむ方法を提案したい。雨の日が多い地域ならではの、逆手にとっての楽しみ方として、知恵を出していきたい。森の中でも、雨の日だからこそ楽しめることもありますから、あえて雨に濡れることを覚悟して参加いただくプログラムを作りましょう。


事務所からの眺め

7月2日(金) 能登ふるさと博
 能登ふるさと博のオープニングイベントがあったので宇出津に出かけた。あばれまつりの開始にあわせて、能登ふるさと博を開くということでこの日がオープニングになっています。これから能登各地でキリコ祭りが行われていきます。特別のパビリオンはありませんので、分かりづらいですが、能登全体をステージにして行われる交流を促進し、能登の魅力を発信するための活動です。当方が事務局役をしている「能登人と過ごす能登時間」も能登ふるさと博の事業の一つです。能登ふるさと博の詳しい情報は専用サイトでご確認下さい。夜は、珠洲で飯田燈籠山祭り宵祭・珠洲あかりまつりの実験を春日神社で行いました。社務所の前の広場と階段にあかりを灯してみました。よい雰囲気でした。境内全体をあかりで演出するときっと魅力的な空間に見えることでしょう。本番が楽しみです。


春日神社でのあかりの実験

7月1日(木) 本質的に何が必要か
 地域の将来を考えた時、一体何が必要なのか。限られた財源や人財でどのようなことに取り組むか。優先すべきはどのような活動、事業かを明確にしないといけない。人口減少、高齢化が進む地域にとって、当面する最大の課題は何か。そのことをはっきりさせた上で、取り組むべきことを絞るべきではないか。もちろん、一つの事業だけ、一つの政策だけで現状を打開することは難しいが、突破口を開き、周辺での新たな動き、活動を導き出すことは可能であろう。そのような契機となる事業を提案し、実行することに注力したいものです。それが、私どもの存在意義ではないかと思う。そのためには、現場にいることと、現場を離れて観ることと、両方の活動も必要なのだと感じています。若い人の仕事を作ること、活躍の舞台を用意すること、バランスのとれた人口構成の地域社会を作るためには、若者が定着することが不可欠ですね。新たな人材が新たなコンセプトや価値を生み出す根源です。最優先で取り組むべき課題ではないか。


以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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