[ 金沢便り2010.6月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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6月30日(水) 宝達山
 午後から宝達志水町で「オムライスの郷」に向けてのミーティングがあった。宝達志水町出身の北橋茂男氏が大阪に出て、北極星という洋食屋を始め、そこで「オムライス」をメニュー化し、人気を博してきました。そのことをヒントに、宝達志水町を「オムライスの郷」として売っていこうという計画です。地元にはナカヤマエッグさんのような卵を扱う会社もあり、米ももちろん生産しています。そのような地元の産物の有効活用でもあります。町内の飲食店さんにオリジナルのオムライスを開発してもらい、それをまとめて発信していく予定です。来年1月9日から行う「冬の能登ふるさと博」の中でも、オムライスの実験事業に取り組んでいただければと思い、そのことを提案させていただきました。ミーティングの前に、天気が良かったので、宝達山に登ってみました。頂上まで車で行くことが可能で、頂上エリアにはブナ林が広がっていました。森の中にはきれいに遊歩道が整備されており、歩きやすくなっています。気軽に訪ねることができるブナ林ですね。


宝達山のブナ林

6月29日(火) イメージを作る
 朝から珠洲で打ち合わせ。能登ふるさと博関連事業もあれば、商店街の活性化の事業、珠洲の塩事業、そして、あかりまつりと、関わっている事業がいくつかあるので、打ち合わせだけでもそれなりに時間が必要です。最後に、 あかりまつりのあかりをいかに配置するかを描くために、実測してまわりました。春日神社の境内を一通り測らせていただきました。春日通り、裏通り、さらに若山川の川原も拝見しました。2日間をかけて行う事業になっていますが、初日にどれだけ、インパクトを作れるか。重要なのは、途中にポイントを設けることですが、それをいかに描けるか、メインは春日神社の境内にならざるを得ないでしょうね。一方、あかりまつりは飯田燈籠山祭りの宵祭づくりでもありますから、住民参加で祭りを楽しむ仕掛けづくりとして、皆さんが関わることが重要です。


竹を使ったあかりは制作途中

6月28日(月) 風傍
 昼は石川県味噌工業協同組合さんの会議に参加。今年の活動の方向性について議論させていただきました。夕方から、久しぶりに風傍さんにお邪魔しました。その前に竹森正伸ぶどう園に立ち寄り、デラウエアを買い求め、風傍さんへのお土産とする。昨年、竹森さんは風傍さんを訪ねて下さっていましたので、・・・。風傍は海に面しており、穴水湾から富山湾へと広がる穏やかな海を眺めることが出来、今日はさらに立山連峰まで見えました。立山が見えると天気が悪くなるとの言い伝え通り、お店を出る時には、雨模様になっていました。


風傍からの眺め

6月27日(日) 雨には勝てず
 長野大学の環境ツーリズム学部の学生さんたちを鉢伏山に案内する予定でしたが、あいにくの雨模様で中止となりました。天気には勝てませんし、安全を優先することがツアーの基本ですから、懸命な判断だと思います。代わりに、輪島市三井にある茅葺きの福島邸で、少しだけお話をさせていただきましたが、再度能登に来たいと言ってくれた学生さんが何人もいたので、今後の交流に期待しましょう。長野大学がある上田市は軽井沢にも近く、ピッキオで学ぶことも可能でしょうし、飯山市の森の家の近くにある信越トレイルや、信濃町での森林セラピーなど先進的なモデルも多く、学ぶ環境ととしてはいいところにあります。そんな学生諸君の今後の活躍に期待したい。


三井の茅葺きの館・福島邸

6月26日(土) 時期尚早
 金曜日から梅雨時の立山の様子を眺めにやってきましたが、山野草を楽しむには時期尚早でした。例年なら、もっと花が咲いているのかもしれませんが、弥陀ケ原にもあちこちに雪が残っており、ショウジョウバカマやチングルマは見られましたが、イワカガミは道路沿いにある程度でした。やはり、7月中旬が一番よい時期なのででしょうか。室堂にも沢山の雪が残っており、雪の大谷を楽しんでおられるお客様も多く見られました。日程としては、平日はさすがにお客様が少ないので、おすすめです。ケーブルカーもバスもゆったりしていました。土曜日はいっぱいのお客様です。


ショウジョウバカマ

6月25日(金) 創造的対話
 サッカーのワールドカップで日本が決勝進出を決めました。前日の帰りが遅く、家に戻ったのが3時近くで、早朝3時半から見てしまいました。結果と同時に注目すべきは、戦術選択について監督と選手が相談し、選手同士も議論して決定していることです。強力な指揮官やリーダーがチームを動かすというよりも、監督も選手も、メンバーとして、当面している現状に対して何が必要か、攻撃についても防御についても、ともに議論していることだ。不透明な時代には、そのようなマネジメントが地域にも、企業にも必要なのではないかと思う。リーダーになる覚悟も一方には必要でしょうが、チームのメンバーの自主性や創造性を引き出すような関わりがより重要なことであると考えられます。指示待ち人間を作ってはいけません。自ら考え、他のメンバーと情報交換し議論して、よい結果を導き出す。そんな存在を目指したい。


6月24日(木) フィニッシュワーク
 印刷物を作成する上での最後の仕事は、原稿を確認し、間違いを正すことです。一文字違っていただけでも、いやになります。その意味で間違いを探す、校正作業は重要です。原稿を作った当事者が見ていても気付かないことが多いので、第三者が行うことが理想です。それも複数の目を通してみることがいいですね。そのような作業を積み上げて、ようやく納得のいく仕事になります。そんな仕事をするためには、落ち着いて仕事ができる環境が必要です。何よりも精神的に安定していることが大事なように思う。


6月23日(水) 素材を活かす
 朝は梅雨らしい空模様でしたが、徐々に晴れてきて暑くなりました。午後から志賀町で冬の能登ふるさと博についてのミーティング。飲食・宿泊業の方々にお集りいただき、食をテーマにした冬の能登ふるさと博で何をメイン素材にするかについて意見交換を行っていただきました。いくつかの漁港があり、甘エビやズワイガニ、フクラギ、サバをはじめとした海産物が豊富です。その中でも、浸透していて評価が高いのは、甘エビとカニです。カゴ漁で捕獲する甘エビは長いひげがトレードマークでお値段も高い。増穂浦ショッピングモール・アスクの近くにある満升さんで楽しむことができます。一方で、能登牛、能登豚が強みです。育てている農家も複数ありますし、寺岡畜産のように販売している店や能登牛をメインにしたレストランてらおか風舍もあります。甘エビ・加能カニ、能登牛・能登豚の2本柱を立てて、売りに出来るメニュー開発に取り組んでいただきます。それを冬の能登ふるさと博で試していただくことにしましょう。オープニングには、1品ずつを持ち寄り、お客様に楽しんでいただくフェアを開いてみることもよいのではないか。楽しみですね。


能登事務所からの朝のながめ

6月22日(火) 整理整頓
 珠洲での会議の後、能登事務所に泊まったので、本棚の整理をしてみました。時々本棚を整理すると気分が良くなるものです。ジャンルやテーマ別に分けた上で、背の高い本を左から順に並べるという簡単な方法で並べ替えるだけですが、それが情報の整理にも役立ちます。これまで買い求めてきた本の確認にもなります。本を並べ替えただけで、頭の中も整理されたのではないかと思えるところもあるのですが、それは勝手な思い込みでしょうかね。いずれにしろ、身の回りを整理するだけで、精神的にリフレッシュされる効果があるのはたしかです。定期的に身の回りを整理されることをおすすめします。


6月21日(月) 住民参加の自治体経営
 参議院議員選挙を目前に控え、マニュフェストについての報道が盛んに行われているが、過去の政策についての評価をしっかり行うことから、次なる政策を生み出すことが必要だ。そのようなことを公開しながら行う仕組みを習慣化することが求められる。自治体レベルで行う施策も同じことが言える。産業振興施策、住民の生活充実のための施策、基礎的な社会資本整備など、施策の体系は盛り沢山であるが、持続可能な自治体経営のためには、財政をどのようにするか、事業とのバランスを考えた財源獲得、住民参加で変えることができることにもっと積極的に取り組むべきだ。その最たるものが福祉や医療に関わる経費である。元気に長生きしていただけるようにするため、水中運動や森林療法、ウォーキングのような基礎的な活動を広めることで、基礎体力や筋力をつけ、心身の元気を維持できるようにすることが必要だ。医療費や介護経費等を圧縮することが自治体財政を助けてくれる。極めて単純なことであるが、優先的に取り組むべきことではないか。


6月20日(日) 道の駅こまつ木場潟
 加賀産業道路沿いに出来た道の駅こまつ木場潟に行ってきました。「トマトまつり」をするとも言われたので、様子を観に行きましたが、少し物足りなかったです。建物の前のテントにはトマトののぼり旗が並び、小松産のトマトの販売やトマトカレーの試食、トマトを使ったお菓子の販売も行われていましたが、前年度、農業関係者と相談していた時にイメージしていた内容には程遠い感じです。ウォーキングイベントに合わせて急いで行った感じなのかもしれません。本格的に売り出す時は、イベントとしてもっと大々的に行うべきでしょうね。小松でのトマト生産状況、トマト生産農家を紹介するチラシの配布や、トマトやトマトを活かした商品を集めての販売、トマトカレーやトマトを活かしたパスタやピザ、サラダ、スイーツなどがレストランでいただけるとか、冷やしたトマトをその場で食べられるような趣向も欲しいところ。トマトまつりと打ち出すのであれば、そのような場にして欲しいですね。今後に期待しています。


賑わっていた道の駅こまつ木場潟

6月19日(土) モリアオガエル
 今日も昼は手仕事屋でいただきました。午前中作成した資料を持って、星野さんとの打ち合わせのためにお邪魔したが、昼食の後、お客様も一段落していたので、山の中のため池に連れて行って下さいました。池を取り巻く木々に、大きな白い固まりがいっぱいついています。モリアオガエルの卵が集まったものです。星野さんも珍しいと言われていましたが、当方も拝見したのは初めてです。森全体にカエルの鳴き声が響いていると同時に、池の中には大きなタニシやミズスマシなどもたくさん見えました。背後の森も含め豊かな生態系が形成されているのだと思います。池の回りの土手には何種類もの花が咲いていましたし、大きなアリたちもたくさんみられました。野鳥も多くいることでしょう。こんなため池が能登のあちこちにあります。それらの生態系をしっかり調べる活動も必要ではと感じました。夜は珠洲に行き、あかりまつりの打ち合わせです。わくわく広場の奥の小部屋でミーティングを行いましたが、本館の中では飯田灯籠山祭りの人形の布張りが行われていました。毎晩、作業が続けられており、住民参加で行われている作業はいいですね。


モリアオガエルの卵のかたまり

6月18日(金) 一般道を行く
 能登有料道路を使わずに金沢から珠洲まで行きました。朝一番に宝達志水町で打ち合わせがあったので、まずそこまでは山裾のバイパスを走りました。その後、志賀町に寄り、アスクで打ち合わせの後、門前の手仕事屋に行き、昼をいただく。そこからは、三井、柳田を経由し、能登町の数馬酒造へ。そして最後は珠洲へ参りました。その結果、能登有料に一切乗らずに珠洲に来たことになりました。珍しいことです。旅の楽しみ方として、一般道を徹底して走るというのも方法かもしれません。高速で走っていては、気付かないことに出会えそうです。途中で止まることも容易ですから、写真を撮りながら行くことも可能ですね。


手仕事屋のそば

6月17日(木) 能登牛
 金沢の寺岡さんのレストランてらおか風舍で能登牛商品の試食会があったので、参加させていただきました。能登牛コロッケ・能登牛ハンバーグ・ミルフィーユステーキの3種盛りから始まり、能登牛カレー、能登ワインカレーの試食もさせていただきました。能登牛の生産は年間500頭程度が現状であり、当面1000頭を目標に取り組まれたいようです。そのためには、地域全体での体制整備が必要です。数十万円もする子牛を買い求め、それを3年ほど飼い、餌をやり続けるためには、億単位の投資が必要になります。残念ながらそれだけの資金力がある畜産関係者はいない。結着肉も試食させていただいたが、普通の人には分からない出来でした。寺岡さんの会社では、能登牛を活かした商品を次々に開発されていますが、これも、資源の有効活用であり、能登牛を増やしていく際の、最終的な販路を明確にするための取り組みです。長期的な事業展開を考えておられます。


最高評価A5の能登牛

6月16日(水) 日本観光ガイド
 本日も酒井順子さんとご一緒しました。湯宿さか本のゲストハウスで、しばらくご主人と話していただきました。その後、伏見窯・織陶苑で坂本市郎さんに珠洲焼についてお話をしていただき、工房も見学。ちょうど、窯焚きが終わった後で、窯の温度は510度以上でした。先端をぐるっと回り、交流施設・狼煙に寄った後、つばき茶屋で昼食をいただく。以前、珠洲にお越しいただいた時に訪れたことがおありだったようで、是非!とのご希望もありご案内いたしました。最後に、新海塩産業奥能登塩田村を見学、それぞれ簡単に解説をうかがう。連載を10本も抱えておられるという忙しい中を能登に足を運んでいただきました。少しはのんびりしていただければ良かったのですが、初めて会う人が多く、気疲れされたのではないかと・・・。これに懲りず、また能登にお越しいただければと思います。今年1月に刊行された「日本観光ガイド」(光文社発行)は、日本を訪れた外国人向けのガイドを想定して書かれていますが、日本人が読んでも十分楽しめる内容になっています。


「日本観光カイド」

6月15日(火) 酒井順子さん
 初めて羽田から能登空港に飛びました。新潟県上空から後立山を見ながら、富山湾に入り、能登半島の奥の方から、能登空港に着陸します。天気も良くて、半島の様子をきれいに眺めることができました。海沿いに町や集落が点在しており、ところどころに水田や畑、施設等が見えます。日本全体で国土の7割弱が森であるということもうなずけますし、能登半島に関してはその比率はもっと高そうです。能登空港からは、酒井順子さんをご案内して、まずは和倉温泉の加賀屋さんへ。昼食をいただきながら、小田会長と懇談していただきました。その後、能登島ののとじま水族館案山子窯ガラス工房を見学。案山子窯では、山田さんのお話をうかがい、海を見ながらまったりしていただき、ガラス工房では、佐野さんに説明していただきました。宿泊は珠洲のさか本です。大阪から来られていたご夫妻と楽しく夕食をいただくことができました。どのような方と時間を過ごすか、旅の重要なポイントですね。


加賀屋でいただいた地域の素材を活かした弁当

能登島水族館でイルカと

さか本で最初に出てきたそば

6月14日(月) とれたて大和
 日本エコツーリズム協会の理事会・総会に出席するために東京にやってきました。午前中はまず、神奈川県大和市にオープンした「とれたて大和」を見学に。先週の土曜日にオープンしたばかりで、珠洲の産品も販売いただいています。地元大和市産の野菜やお菓子、ハムなどとともに、秋田、山形、千葉、山梨、石川などの産品を販売しています。珠洲からは塩や海産物加工品、珪藻土焜炉なども出品されています。さらに各地の観光パンフレットも集められていますので、物産交流と同時に人的交流や文化交流も行えるとよいですね。店の前は道路をはさんで広場のようになっていますので、伝統芸能披露などもできそうです。店員の方にうかがったところ、今月末には能登へ遊びに来られるとか。能登を気に行っていただいているようですから、今後も事業が継続することを期待しています。昼は東京に戻り、千代田区丸の内の国際ビル地下にある「にっぽんの・・・」で昼を食べました。南砺市の市長さんのブログで紹介されていた店で、南砺の豆腐や酒も使っていただいています。東京で地域を限定して素材を仕入れている店は増えているのでしょうから、ネットワークをいかに広げられるか、積極的にアプローチしていくべきですね。総会の後は、目黒駅近くの「タパス&タパス」でささやかな懇親会。今後の展開について、いろいろな話ができて有意義でした。


とれたて大和の珠洲コーナー

「にっぽんの・・・」でいただいたランチ

タパス&タパスのパスタ

6月13日(日) 井本勝也さん
 夢のと2号館で仕事をした後、みなくち農園を訪ねるが、今年のいちご狩りは終了したとのことでした。そうは言ってもまだまだ、いちごはなっていて、試食させていただきましたが、十分美味しかったです。その際の発見は、赤くなる前でも十分甘いということ。その後、若山地区の庭まつりを見学。地区の人たちのお楽しみイベントですが、ちょんがり節を初めて拝見しました。田植えの後の、のどかで楽しそうなおまつりです。帰る途中、駒渡のパーキングで橋本洋子さんにお話をうかがい、最後は羽咋のサーフショップ・reboot(羽咋市兵庫町酉4-26 TEL0767-22-5341)へ。お店を訪ねたのは2度目ですが、今日は井本勝也さんがいらっしゃいました。羽咋の海は年間を通じてサーフィンが楽しめるとのことで、太平洋側からもお客様がお越しになられているようです。体験教室は時間に関係無しで5,000円で指導をされています。魅力的な能登人との出会いでした。 rebootのサイトも制作途中ですが、すでにアップされています。


井本勝也さん

6月12日(土) あかり実験2
 午前は中能登のいまい農場で5月末に植えた有機栽培田の草取りを行う。除草剤を使っていないので、草は生えやすい。そこで、繰り返し草取りをする必要があります。グルーヴィの米づくりということで3年前からお世話になっていますが、今年は有機栽培でということで、田植え、稲刈りに加え、草取りもお手伝いすることになりました。手で草を取る作業は小学4年生まで毎年手伝っていたので、身体が覚えているようです。どこまで正しいか、怪しいところもありますが、苗のまわりをかき回すようにしていくと、手に草が集まってくるものです。そして、小さな草は浮き上がってきます。懐かしい感触を楽しみつつ、2時間近くも作業をするとさすがに腰が痛くなってしましました。今井さんのご家族には、余計な作業を増やしているような気もしますが、20代の長男さんも初めて手で草をとったと言われていましたので、貴重な体験の機会にはなっているのではないでしょうか。子どもたちは、有機栽培の田んぼとそうでない田んぼの間に設けられた緩衝用の水場で最初は生き物観察をしていましたが、最後は泳いでいました。ちょうどよい温さ加減で、遊び方を開発するものですね。全国には大人が楽しむイベントもありますから、一度挑戦してみたい。
夜は、珠洲であかりまつりの実験を行いました。一通りの会議の後、飯田わくわく広場前の歩道で、モデルとして作成してきたあかりにろうそくを灯して並べてみました。先週に続いての実験ですが、徐々に多くの人にご覧いただき、参加意識を高めていただけるとありがたいです。いくつもののパターンで制作し、中心部全体にあかりを配置し、飯田燈籠山祭りをもりあげましょう。


建具組合さんの燈籠に川端玲子さんが絵を

濱野重雄さんが竹で作ったあかり

石川高専の学生さんが作ってくれた動く燈籠

6月11日(金) 持続可能な経営を考える
 午前は珠洲でNPO法人すずなりの観光部会に参加させていただき、冬の能登ふるさと博への参加要請をさせていただきました。メイン素材を決め、飲食、宿泊等で連携して食事を提供いただける仕組みが基本です。集合イベントを組み込んでいただくことも、情報発信のためには有効ですし、ネット等を活用した情報発信も不可欠です。メイン素材を鮟鱇(あんこう)に設定いただき、料理の研究にも取り組んでいただけることになりました。同じ会議で、いかに経営を安定させるか、顧客獲得を図るかという現実的なお話もうかがいましたが、付加価値化路線が基本とならないといけません。地域資源を活かすこと、接客サービスのレベルを常にあげる工夫と、空間のメンテナンスと改善を加え続けることが必要です。情報発信も自らが持続的に行うことが基本です。お金をかけずにできることも多いですから、宿泊プランを色々ご用意いただき、選ばれるお宿になっていただかればと思う。優先順位を明確にして取り組んでいただきたいですね。


6月10日(木) ガマズミ
 午後、宝達志水町に打ち合わせにお邪魔したので、金曽農園に足を伸ばしました。農園に到着した際には、番犬たちは吠えなかったのですが、帰る際に途中に車をとめて、上から農園の様子を写真撮影していたら、吠えられてしまいました。しっかり番犬としての役割を果たしています。金曽さんの農園に入っていく途中には白い花をつけたガマズミが何本かあります。この辺りの山に自生しているのでしょう。枝の先から散房花序を出し、小花を密生させているところが特徴的で、葉っぱは広卵形から円形です。枝は細く古い部分は黒っぽくなっています。ちなみに鉢伏山でも時々見かけますね。


ガマズミの花

6月9日(水) SHO-TATSU
 久しぶりに飯田のSHO-TATSUで昼食をいただきました。というか、夜ばかりの利用で、昼に食事をしたのは初めてかもしれません。2100円のランチはちょっと贅沢かもしれませんが、きれいな空間で、一品ずつサービスしていただきながらの食事としては安いと思います。3品の料理に、ご飯とみそ汁、お漬け物がつきます。お試しいただくとよいですね。天気のよい時は、テラスでお茶が飲めるサービスも魅力的です。ご一緒したのは、ドキュメンタリー映画を作っている石井かほり監督です。珠洲での塩づくりを取り上げたドキュメンタリーの作成を考えておられます。塩づくりに取り組む人をクローズアップしていただけると面白い作品ができそうです。期待しています。


SHO-TATSUの一品

6月8日(火) 窯焚き
 今日も珠洲で塩づくりをされている事業者さんを回りましたが、新海塩産業で窯焚きも体験させていただきました。くべた薪が程なく燃え上がり、大きな火になっていく様には感動させられます。窯の前にいると暑くて汗が出ますし、海辺に出ると気持ちよい風を感じることができます。魅力的な体験ですね。珠洲製塩さんでは、手打ちそばをいただきました。塩だしのそばを早く商品化して欲しいものです。


珠洲焼で出てきた珠洲製塩のそば

6月7日(月) 珠洲の塩
 能登半島の先端・珠洲で塩を作っている事業所は多くあります。国指定の無形民俗文化財になっている塩田での塩作りを続けてこられた角花さんや、すぐそばで塩田の塩づくりを行っている奥能登塩田村、流下式の製塩と塩田の塩づくりをしている珠洲製塩、年間を通じて葦簀をつかった流下式の製塩を行っている新海塩産業、辻口シェフにも使っていただいているという中前製塩など8社もあります。今日は、そのうち4社を訪ねお話をうかがい、新たな体験交流型のプログラムづくりや新商品開発についてご相談させていただきました。塩を作るための窯場にいる人は、肌つやが良いという話も魅力的ですし、実際に新海塩産業のさんで窯に薪をくべていた女性のお肌はきれいでした。塩づくりは伝統的な仕事ですが、それぞれにこだわりがあって魅力的です。もっと多くの人々に知っていただきたいですね。


珪藻土で作った窯に薪をくべる(新海塩産業)

取材が入っていた角花さんの塩田

塩田で砂をまく(真浦塩田公園)

6月6日(日) 歩こう歩こう鉢伏山
 今日も鉢伏山へ。柳田小学校PTAと岩井戸公民館の共催事業として長年行われている「歩こう歩こう鉢伏山」事業です。ことしはブナ林を歩くとともに、頂上エリアで子どもたちに遊んでいただくことが目標でした。昼食後、頂上エリアの竹取物語などできれいにした森で木登りをしたり、まだ竹が茂っているゾーンを探検したりと1時間以上楽しんでいただけました。目標を設定して、できた子にスタンプを「森知り博士」が押してあげるという企画も面白かったのではないでしょうか。課題があると、違う目で道路際に生えている植物などを見つめてくれていたようです。深化発展させることが十分できるプログラムですね。


女の子も木登りを楽しむ

6月5日(土) 竹取物語
 鉢伏山での竹取物語に能登事務所のお向かいの柳田建設さんが参加して下さいました。10名でご参加いただきましたので、一気にはかどり、2ヶ所の広場を設けることができました。能登町が所有されているブナ林の台地状の部分を明るい森にできました。最後にはブナ林の散策と静かにしていただく時間も楽しんでいただけました。身近な方々にご理解いただき、ご参加いただけるということはうれしい限りです。その後、加賀に移動し、小さな同期会に参加しました。高校2年の時に新任教師として赴任してこられた方が、今年の春退職されたので、そのお祝いも兼ねての会でした。懐かしい顔に会うことができて良かったですね。


竹取物語の作業で広げた場所で昼食

6月4日(金) あかりまつり実験
 珠洲でのあかりまつりの実験を行いました。いくつか作成した燈籠を飯田わくわく広場の前の歩道に並べて、通る人々に意見をうかがう。いろんな意見をうかがえて、よい実験ができました。どれかに絞るという段階ではありませんが、ゾーンによって、異なる燈籠、あかりをともすことを考えても良さそうです。小さなお子様たちには、手作りしやすい燈籠を作っていただければと思います。毎週末、実験を繰り返していくと、機運は盛り上がりそうです。それと驚いたのは、若者たちが夜の町に出てきていることと、その多くがあかりまつりのことを知っていることです。珠洲での新たな取り組みに関心を持ってくれている人がたくさんいることを感じられ、うれしかったですね。


オーソドックスな燈籠

竹で作った燈籠

沢山の竹を組み合わせた濱野重雄さんの力作

6月3日(木) 商業活性化
 午前から県庁で打ち合わせを行い、午後は商業活性化基金事業の審査会で審査を夕方まで行う。沢山の案件にコメントしていくのはそれはそれで大変なのですが、県内の商店街で取り組まれている事業がよく分かって参考になります。イベント事業が多かったので、提案させていただいたのは、個々のお店での取り組みを加えていただき、個店にお客様が増えることを促進すること。持続可能な事業にするためには、個店の売上、利益が増えることで、事業の資金提供が行えるようにすることです。商業活性化のための事業ですので、通行量だけではなく、個店レベルの売上・利益が増えることで評価されないといけません。夕方からは八尾に行き、打ち合わせ。観光商業への転換を追求している八尾で、地域の商工業の活性化のために何を行っていくか、課題は明確なような気がします。ツーリズムと食の柱をしっかり構築することを目指していただきたいものです。


八尾の夕景

6月2日(水) 志賀町
 志賀町観光協会の役員会に出席させていただき、冬の能登ふるさと博について説明させていただきました。意見交換では、たくさんご意見を出していただき、役割を心得た方々が多いとお見受けしました。合併した町の難しさもあるのでしょうが、何とか分かりやすいテーマ設定をして、冬の能登で楽しめるものがいろいろあることを発信していただきたいと考えています。志賀町には、甘えび、カニ、フクラギ、サバなどの海産物や能登牛、能登豚など、魅力的な素材も多い。活かし方はいろいろ考えられます。能登ふるさと博は、広報を担う県の役割も大きいのですが、市や町で取り組む事業の付加価値化をいかに進められるか、お客様の立場に立った企画の深化と実施の際の細部までの心づかいが不可欠です。


昼にいただいた手仕事屋のそば

6月1日(火) 輪島市曽々木
 久しぶりに曽々木の藤平朝雄さんを訪ねた。ハマナスの花がきれいに咲いているからと言われたので、さっそく出かけました。珠洲から向かいましたが、快晴に恵まれ、海沿いの道から見える海の色は真っ青です。藤平さんのご自宅は、窓岩のそばにあり、海に面しています。一番の海沿いにハマナスを植えられ、次にはハマエンドウもきれいに咲いています。エンジュの木も何本も植えられています。そんな気持ちよいお庭でお話を伺いました。曽々木を散策するためのマップを作成されたところとのことでしたので、藤平さんにガイド役になっていただき、曽々木を歩いて楽しむコースづくりを提案させていただきました。時国家に向かう山裾の道や岩倉寺から千体地蔵、そして海沿いのなみの花みちと歩いて楽しめるポイントが盛り沢山です。そこに能登半島屈指の語り部・藤平さんがお住まいですから、是非活躍していただきたいものです。民宿やお食事処もありますので、曽々木の魅力が高まることを期待しています。


ハマナスの花と窓岩

以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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