[ 金沢便り2010.10月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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10月31日(日) 珠洲きのこまつり
 飯田わくわく広場での「珠洲きのこまつり」でした。時期が遅く、きのこの数が少なかったのが残念でした。自然相手の事業は開催日の設定が難しいです。次年度開催するとすれば、10月中旬が良さそうです。「きのこの産地、きのこが楽しめる地域としての珠洲」を発信するためには継続的に事業を行うことが大切ですね。これまでも、「珠洲まるかじり」のキャンペーンの中で、松茸料理の提供に取り組んでいただいていますが、まだまだ浸透していませんね。それで、「きのこまつり」を通じて情報発信しようというのが意図です。今回のイベントの案内の中でも、既存のキャンペーンの紹介もしていますが、新たに3つの施設で、きのこ料理を提供いただいています。幸ずしの「松茸のにぎり寿司」、寿司一の「マツミミ、シバタケご飯と青豆汁」、珠洲ビーチホテルの「きのこの大浜大豆豆乳クリームパスタ」「珠洲産松茸釜飯定食」です。一日かけて全て試食させていただきました。商店街のいづみやさんでもきのこ商品の販売を試みていただきました。きのこを描いたマグカップやプレート、小風呂敷、Tシャツなど、コーナーが出来ており楽しめました。途中、舟あそび皆口さんのところを訪ね、いろいろお話を伺わせていただき、贅沢な一日でした。きのこ料理の提供は、11月6日、7日まで続きますし、11月4日にはきのこ食談も予定されています。


貴重な松茸

大鍋で作られていたきのこ汁

しいたけの炭火焼き

まつたけご飯

わくわく広場内で食べる

「いづみや」さんでのきのこ商品の販売

松茸のにぎり寿司

マツミミ、シバタケご飯と青豆汁

珠洲産松茸釜飯定食

10月30日(土) 北吉
 富山の八尾で、130年以上の歴史があるという老舗旅館北吉。その若女将にお話を伺いました。三姉妹の末っ子が経営を担うことになっています。これまでもすぐ近くで仕出し屋を営業されていました。料理にはこだわりがおありですね。旅館は仕出し屋さんに比べて、お客様との関わりが遥かに多く、深いものになりそうですが、旅館の中だけでなく、お客様を街に案内することに取り組みたいとの意向です。まち歩きのツアーの担い手として活躍いただきたいので、お手伝いできればと考えています。少なくとも、八尾の街には多くの魅力があることをよく認識されていますし、小さいころから街で遊んできた記憶が大きな資産となります。若女将独自のツアーが作れそうですね。北吉さんと言えば、坂のまちアートの際に、古川通泰さん(故人)の作品をたくさん展示されていたことがありました。その時、初めて古川さんとお話をさせていただいたことが懐かしいですね。


北吉の外観

10月29日(金) 介護
 久しぶりに叔母さんを自宅に連れていく。御世話になっている川北の施設から自宅に戻り、届いていた郵便物等を整理し、冬の服を用意してもらう。その間、庭木の剪定をしましたが、上や横に伸びていた枝を思い切りよく切り、明るくすっきりと風通しも良くしてみました。外から家が見えやすくすることで、防犯上の効果も期待したいものです。お隣さんにもご挨拶ができたので、何よりでした。ガスの停止をお願いしたり、銀行での通帳記帳や保険の更新手続きにも出掛けましたが、数時間の外出で、一通りの用事を済ますことができ何よりでした。一人暮らしの高齢者をサポートする仕組みは重要なテーマですね。午後からは能登に出掛け、志賀町富来のアスクでミーティング。新サービスの今後について相談。さらに珠洲まで足を伸ばし、きのこまつりの打ち合わせ。初めてのことで、ささやかなイベントになるかも知れませんが、地域の皆さんに楽しんでいただきたいものです。


アスク内のトミクルで始めた新サービス

10月28日(木) 石川エコツーリズム研究会
 先週の体験会も踏まえ、石川エコツーリズム研究会の第1回目がありました。午後から県庁2階の会議室で行われ、30名程の参加をいただきました。NHKさんをはじめ、地元のマスコミの方にも取材にお越しいただいていました。交流政策課の北村修課長からご挨拶いただいた後、石川のエコツーリズム事業体の紹介をし、先日の体験会に参加された方から感想も述べていただきました。その後は5つのグループに分かれてのアイデア出しをしていただきました。エコツーに取り組む人と観光関係の方々が知り合うことを通じて、連携が進むことを期待していますので、よい場になっているように感じています。まだまだ、エコツーリズムやエコツアー、インタープリターとは何かを学ぶことから始めないといけない面もありますし、事業として軌道に乗せるため、集客の問題やスタッフの育成など、課題は山積しています。そのようなことを明確にすることで、次なる施策の展開を考えたいし、民間が連携してできることには、早急に着手していきたいものです。


グループワーク

10月27日(水) インタープリター
 能登事務所に泊まっていて、朝一番に能登町長さんにご挨拶にお邪魔し、新会社のご報告と今後の事業展開についてご説明させていただく。折角の機会でしたので、町として取り組んでいただきたいことについてもいくつか提案させていただきました。その後、八尾に移動、午後は商工会で、週末からスタートするエコツアーのインタープリター研修会を行う。とにかく、インタープリターとガイドの違いをご理解いただけたかなと思う。お客様の興味関心を高めるような設問と解説ができることが重要ですね。どんな人も自らが興味関心をもったことについては、自ら向かっていかれるものです。そのようなことを促進する役割がインタープリターです。全てを解説する必要はありません。一般的な理解や説明について、疑問をもっていただことも重要です。お客様と対象をつなぐ役割として、触媒のような存在とも言えますね。夜は能登島でのエコツーリズム研究会のゲストとして、能登島での可能性についてお話をさせていただきましたが、ここでもインタープリターの重要性について議論させていただきました。主体となる人材の力量や魅力が事業の正否を決めるのではないかと思います。


能登町役場2階からの眺め

10月26日(火) 割烹 お富
 今日も一日、中島町でカキを提供している施設の取材第2弾でした。昼は昨日に引き続き、かきをご馳走になりました。割烹お富でいただきましたが、かきのてんぷらは美味しかったです。ついでに、中島菜うどんもいただきましたが、麺が細くつるっとしていて食べやすかったです。お富という店名は、歌謡曲「お富さん」が流行っているころに、今のご主人のお母さんが能登中島駅前で居酒屋を始められたので、ネーミングされたとのことです。冬場は、カキ料理を食べに訪れるお客様が多い店の一つです。


きれいなお店

かきのてんぷら

中島菜うどん

10月25日(月) かき処 海(かい)
 中島町で打ち合わせ、取材があったので、昼はかき処 海(かい)(七尾市中島町浜田ツ21 TEL0767-66-1594)でかき料理をいただきました。今季初めてのことです。渡り鳥が飛来し、日に日に寒くなっているようですから、徐々にかきも美味しくなっていくのでしょう。季節としては早いようですが、かき好きのお客様でお店はいっぱいでした。それも県外からお客様が半分以上でした。かきの炭火焼をメインにかきフライ、カキぞうすいもご馳走になりました。かきはまだ小ぶりですが、ものによっては十分なふくらみでした。お店もきれいで、となりにはかきをむく作業場もあり、山下水産が直営しているお店らしいロケーションです。


炭火焼したかき

かきフライ

1年ものの小さなかきを使ったかき雑炊

10月24日(日) 竹取物語
 朝早く能登事務所に行き、春蘭の里を研究に来られているサイバー大学の学生さんとお話をさせていただきました。その後、久しぶりに鉢伏山の頂上エリアにのぼり、ネマガリタケを刈る作業を行う。三角点の奥で少し柳田側に下がった場所に平たいところがあり、大きな栗の木が倒れている横に広場を作るべく,刈り進めました。広場というには狭いのですが、再度作業を行えば、明るい場所が作れそうです。途中の歩く道にもネマガリタケが生えてきていますので、繰り返し作業に行くことが大切です。来月にはツアープログラムとしての竹取物語が行えるとよいですね。鉢伏山のブナは少し色づいてきていますが、紅葉の見頃は11月に入ってからのようです。


ネマガリタケを刈る前

刈った後の様子

栗の大きな木もあります

見晴らし台からの眺め

10月23日(土) 紅葉の白木峰
 絶好の天気のもと、紅葉の白木峰に行きました。30日に行うエコツアーの事前リサーチで、案内人役の平野康美さんとご一緒させていただきました。青空に紅葉が映えて、これ以上無いというくらいきれいでした。頂上エリアからは立山連峰もきれいに見え、さらに槍ヶ岳なども見えました。眼下には富山平野や砺波平野も望めます。岐阜県との県境にありますので、飛騨方面も望めます。360度の眺望が楽しめる絶好の位置にあることが実感できる日でした。来週末のツアーも楽しみですね。


白いブナが目立つ

浮き島からの眺め

大きなブナも紅葉しています

10月22日(金) 政策形成研修
 課題設定型政策形成研修の最終回で、県庁でプレゼンを行っていただきました。朝から、まず一度練習を行い、気付いた点を指摘し、改善を行ってもらう。その後、参加メンバーの上司、テーマの担当課の方々に聞いてもらいながら、本番を行っていただきました。プレゼン15分、質疑25分ですが、質問や意見が多く出て、面白い場になります。4つのグループに分かれて政策づくりに取り組んでいただきましたが、細部まで描いて下さったグループほど、政策としての具体的イメージが分かりやすく、評価されやすいと感じました。雇用と仕事創出がテーマでしたので、極めて現代的なテーマであり、いずれも活かせるコンセプトの設定がされていました。今後の具体的な仕事の中でも是非取り組んで欲しいですね。当方も、活かせる場面があれば、活用させていただきたいくらいです。珠洲市を舞台にした政策提案もありましたので、市長にプレゼンして欲しいくらいです。


10月21日(木) イルカウォッチング
 エコツーリズム研究会の一環として、能登島でのイルカウォッチングを体験しました。能登鹿北商工会能登島支所でオリエンテーションの後、漁師さんの舟でイルカのいる海へ向かう。行きは波が高く、びしょ濡れであったが、帰りはたいしたことありませんでした。海域に着くと、イルカはすぐに見つけることができました。時間帯によってはいないこともあるようですが、運が良かったのでしょうか。自然に生息していますので、いつまで続くのか分かりませんが、子どもも生まれ続けていますので、しばらくは居続けるのではないかと言われています。人間がどのようにかかわるのか、微妙な問題もありますね。イルカのいるポイントではスクリューに接触したりしないためには、エンジンを切った方が良いようにも感じました。一気に多くの船が出ることあるようですが、数のコントロールも必要かもしれません。能登島は水族館もあり、イルカのショーも人気です。イルカのいる島の、珍しく貴重なイルカたちですので、大切にしていきたいものです。


イルカウォッチングをする舟

10月20日(水) 体験ダイビング
 朝から能登島ダイビングリゾートでエコツーリズム研究会の一環としての体験ダイビングに参加、初めてダイビングを体験させていただきました。最初に事務所で30分程オリエンテーションがあり、その後、着替えて海水浴場に移動。最初は初歩的な呼吸の仕方や体勢の立て直し方、フィンの活かし方などを実践的に学び、その後、いよいよボンベを担いで、海へ。何とか息ができるようになれば、海の底に潜っても大丈夫でした。海の中を泳ぐ魚たちや海藻の森を拝見することが出来ました。一旦休憩後、さらに沖まで泳いで行きました。さすがにしんどくなりましたが、海の中は白い砂地と海藻が茂った森で、その間を魚が泳いでいました。小さなイワシの群れが何度も回りを泳いでくれていました。ボラやフグなど海辺で見られる魚たちも観察することができました。初めての体験でこれだけのことをさせていただけるのであれば、十分魅力が伝わるのではないでしょうか。呼吸の仕方をしっかり体得していないと苦しくなるようですので、最初に徹底して身につけることが重要ですね。


着替えて海へ(海の写真はHPをご覧下さい)

10月19日(火) おはぎとぼたもち
 珠洲のだんだんで17日の反省会がありました。その際に出てきたのがおはぎです。さらにお教えいただいたのは、春はぼたもち(牡丹餅)で秋がおはぎ(萩)とのこと。同じように米をはんつきにしたものを丸めて、あんこやきなこ、ごまなどをまぶした庶民の味ですが、季節によって呼び名が異なるとのこと。ただ、これの違いは地域によっても異なるようですね。いずれにしろ、コーヒーと一緒にいただいたおはぎはすこぶる美味しかったです。時々、だんだんで販売もされていますね。


だんだんでいただいたおはぎ

10月18日(月) 地域資源
 地域の将来を考える時に重要なのは、現状評価とともに、これまでの蓄積や成果をしっかり評価することも大事ですね。ネガティブに評価しているだけだと、前向きな議論になりにくい。地域資源の評価の際に、どこにでもあるということで一蹴されかねないことが多いが、地域の歴史は、そこに生きてきた一人ひとりの生きた活動の蓄積の成果であり、独自性が高いはずだ。それが見えないのは歴史ということで引いてみているからではないか。個々の人をクローズアップするような地域の見かたを工夫すべきである。最大の地域資源、独自性のある存在は人であることを言い続けて来たが、それは過去振り返る時にも言えそうである。


10月17日(日) 朝市元気まつり&昼食会
 飯田の二・七の朝市に地元の商店等も参加して行う「朝市元気まつり」が行われたので、3時半に家を出て珠洲に向かう。6時前には珠洲に着きました。すでに多くの人が朝市に出ておられました。7時頃からは地元の商店の方々も店を出され、交流施設狼煙からは豆腐を売りに、メルヘン日進堂の日野愛子さんはシュークリームやバームクーヘンを持って参加してくださいました。若富喜会夢のとワークショップすず、シルバー人材センター、興能信用金庫、郵便局さんにも参加いただき、商店も100円商品の販売を試みていただいていました。普段の朝市の倍以上のお客様であったとの評価でした。昼はだんだんで近所の高齢の方々にお集りいただいての食事会を行う。10数名の方々にお集りいただき、朱塗りの器でのお食事と健康づくり教室を実施。だんだんの向かいで整体などをされているBeautiful Lifeの奥佐将司さんに1時間程、お話とツボ指導を。分かりやすいお話で、たいへん役に立ったのではないでしょうか。商店街の地域の生活者向けの事業として、地域のお店を知っていただくよい機会でした。


朝市の様子

メルヘンさんのお店

食事会の食事

10月16日(土) 2010能美ほっこりまつり
 3年目になる 「能美ほっこりまつり」の一環で行っておられる「観音山ガイドハイク」に参加しました。県の地域振興課が行っている地域づくり塾の講座の一つとして、受講生に体験いただき、持続可能な事業にするための課題の抽出も行うというテーマを持っての参加でした。ガイドハイクは、当初予定では、20人の定員に対して4人のガイドがつくという計画だったようですが、参加者が45人と膨らんだために2つのグループに分け、3人ずつ能美の里山ファン倶楽部のガイドがつくという実施になっておられました。長い列になってのツアーとなりますので、必然的に後ろの人は話が聞こえないということが起こってしまいますが、ポイントでの話は止まって行っておられましたので、ある程度は伝わっていました。ガイド養成とそのスキルを高めることが最大の課題なのだと感じました。辰口内での連携は進んでいるようですので、今後は金沢の宿泊施設等との連携も進めていただければと思います。


安田さんの解説をうかがう

森の中を歩く

海まで見える眺望ポイント

10月15日(金) 和倉温泉
 和倉温泉のお仕事を長年させていただいています。と言いましても、具体的にお手伝いしているのは商店街の事業です。和倉温泉商店連盟が運営しているごま屋のリニューアルのお手伝いをしたり、商店連盟加盟のお店のホームページを作成したりと継続的におつきあいいただいています。今日は久しぶりに、湯元広場の前にあるいしざきやさんに寄らせていただきました。コーヒーをご馳走になりながらお話をうかがいましたが、その間に、きれいな接待さんが何人か買い物に来られました。呉服店は着物を毎日着ておられる接待さんが最大のお客様ですね。その後、昼は同じく商店連盟の田尻さんが経営している「海よ友よ」で寿司をいただきました。和倉には魅力的な店がたくさんありますので、もっと街を歩いて楽しんでいただきたいものです。そのためには街並整備がもっと必要ですね。


いしざきやさんの外観

いしざきやさんの人気商品・手ぬぐい

海よ友よの寿司

10月14日(木) 議論とひらめき
 朝一番に珠洲に出かけ打ち合わせを立て続けに行う。新体制での事業実施について率直な意見交換を行わせていただきました。事業実施の際の基準も明確に分かり、具体的な内容が見えてきましたね。もっともっと議論を重ねないといけないということかもしれません。午後、打ち合わせにお邪魔した能登杜氏組合さんでも、意見交換の中でひらめくこともあり有意義でした。その後、NPO法人能登すずなりの観光部会長さん、、まつだ荘さんと立て続けに打ち合わせをしましたが、それぞれ面白いお話をうかがうことができました。夜は能登事務所でスタッフと意見交換を行いましたが、ここでもひらめくことが多くて、遅くまで議論した甲斐がありました。


10月13日(水) 村上光進さん
 10月末から実施する「とっておきのプチ・エコツアー2010秋 八尾・山田の再発見」の案内人役をお願いしている3人の方々にお話をうかがう。いずれも魅力的な方々です。最初は大長谷の村上光進さんを訪ねました。小さいころからおじいちゃんと一緒に山にきのことりに行っていたという村上さんです。小さいころは途中の大きなブナの根元で2時間も待っていたこともあったとのこと。きっと危険な斜面に行く場合などは、子どもを連れていけなかったのではないかと思われます。今年のような時だったら、熊騒動が激しいので、子どもを一人で森の中で待たせるなんてことはできないでしょうが、昔はそんな心配も無かったのでしょう。高校生の時には、人口減少が進む地域のことを憂え、仲間と地域に留まり畜産をやろうと相談し、卒業とともに牛を飼い始められています。それは数年で一人のメンバーに任せて、ご自身はきのこ料理を提供する飲食店を始め、お客様の要望に応じて宿泊も行うようになられたとのことです。それが今に続いておられます。根っからの大長谷人であり、山や森がお好きなんですね。そんな村上さんと歩くと、大長谷の森もちがった楽しみ方ができそうです。人数限定で行いますので、今回の企画は楽しみですね。


村上光進さん

昼食にいただいた山菜そば

木に生えたなめこ

10月12日(火) 松茸
 午後から珠洲に出掛け、打ち合わせを行う。その一環で今井商店も訪ねたが、松茸の出荷作業で大忙しでした。当初の予想より、多くの松茸が出てきているようで、早めに終わるかもしれないとのことでした。能登松茸として全国に発送されていくようですが、国内産松茸として貴重な存在です。お店の奥では仕分けして、木箱に詰める作業が続いていました。まつたけだけでなく、その他の珍しいきのこも持ち込まれています。それらも引き取っておられますから、地域の人々からすると貴重な販路ですね。珠洲では農協さんもきのこの受け入れをされていますし、他では各地にある直売所での販売ですかね。直接、飲食店や宿泊施設に持ち込まれるきのこもあるでしょうから、珠洲の中だけでも相当な量が動いていると想像されます。そんな「きのこの里」としての珠洲をアピールし、きのこを楽しみにお越しいただくことを促進しようというのが、今月末10月31日に予定している「珠洲きのこまつり」です。前の週には珠洲の農林漁業まつりが行われ、そこにもきのこが出品されます。きのこを毎週のように楽しめる珠洲です。


大きな松茸

笠の開いた上物

珍しいコウタケ

10月11日(月) 坂のまちアートin八尾2010
 坂のまちアートin八尾を最初に拝見したのは3回目のことであった。それから回を重ね、随分と時間がたったものです。準備を手伝った中学生は「まだ15回!」との感想であったが、それは地域に定着している割には回数を少なく感じた故でしょう。坂のまちアートin八尾は風の盆おわらの時とは異なる街のハレの日になっているように思う。程々のお客様が訪れ、街をぶらぶらと散策し、個々の会場に入れるお客様の数は限られているので、混み具合も程々です。受け入れて下さっている町民も風の盆の時とは異なる張りがあるのではないかと思う。民家や店を会場としているので、じっくり見つめられます。したがって、いかに舞台としてきれいに演出するか、そのことに意を用いざるを得ません。坂のまちアートがあるおかげで、街全体がきれいになっているのではないかと思う。改装される際に、作品展示ができるように空間が作られ、ピクチャーレールを設置した家や店が見られます。野の花展は今年のように熊が多く出没する時には、呼びかけづらい面もありますが、多くの皆さんが行っておられ、すっかり定着しています。来訪する人も、受け入れる人も、共に楽しめる事業として、今後も継続していただきたいものです。


空中都市のような高い石垣の上に街が

店の奥で着物コレクションを展示

空間に応じた作品

恒例の野の花展

屏風や欄間も歴史がありそう

樫尾小学校旧校舎校庭でのスローアート

10月10日(日) エコツーリズムとの出会い
 2000年4月に、このサイトを作り始めた時、北陸経済連合会さんの「広域連携による観光振興」をテーマにした事業に参加させていただいていました。その仕事の関係もあり「北陸観光情報」というタイトルをつけました。その事業の一環で、奈良や静岡、東京と、いろいろな方々にお話をうかがいに参りました。かつて日経新聞金沢支局長をされていた方から紹介されたのが、日本エコツーリズム協会の理事をされている小林英俊さんでした。小林さんから、エコツーリズムということを初めて教えていただきました。その後に、石川県の商工政策課(今の産業政策課)より、「創知産業」をテーマに研究会的なことが出来ないかとのお話をいただきました。そこで、「知を活かした旅の楽しみづくりとしてのエコツーリズム」をテーマに「創知談議in加賀2001ーー知の創造と消費としてのツーリズム…エコツーリズムの本質を語りあう…」を企画し、加賀商工会議所青年部さんやまれびとピア懇話会さんに主体になっていただき、実施しました。ゲストには小林英俊さんと北海道でエコツーリズムに取り組むNPO法人ねおすの高木晴光さんにお越しいただき、コーディネーターを敷田麻実さんにお願いいたしました。それが2001年1月17日のことでした。金沢便りによると参加者は38名となっています。食談にも22名参加いただいています。エコツーリズムに取り組み始めたスタートはここにありますね。


10月9日(土) 企業目的
 株式会社ぶなの森の目的は何か。経済状況の厳しい中で、5人体制での新たな会社のスタートを心配してくださる方が多い。ありがたいことです。企業の存続や発展は、企業として目指していることを明確にお示しし、地域社会の人々やお客樣から理解と支持を得られるかにかかっています。そのような観点から、ぶなの森が企業として目指していることを繰り返し語っていく必要を感じています。とりあえず、会社設立に当って考えたのは、これまで地域振興のために提案し続けてきたことを実践する会社にするということ。新たな旅の楽しみのプログラム=エコツーリズムの発想による仕組みづくりを具体化することで、地域に来訪いただけるお客様を増やし、安定的な地域経営を推進することです。地域の産業連携体としてのツーリズムの構築を図り、地域の中に雇用を増やし、地域経済を形成することを目指します。そのためには、お客様と接するすべてのスタッフの力量の向上が大きく問われます。サービスを提供するということではなく、いかに楽しく満ち足りた時間と場を用意できるか、それを楽しむ主体はお客様でありますから、一人ひとりのお客様に応じた時間と場が必要になります。そのようなことができるスタッフとなることが我々全てに期待されています。それは当社だけでなく、多くの地域のサービス業の方々にも期待されることです。新たなモデルを示し、雇用創出を促進したいものです。そのためのモデルとして株式会社ぶなの森はあります。5人でスタートしますが、ぶなの森のスタッフが増えることだけでなく、私の意図することを汲んでくださった方が地域に増えることが最も重要であると考えています。人が提供するソフトウエアの価値を高め、雇用や仕事を増やすことが地域振興の要であることを常に意識して事業に当りたいと考えています。


10月8日(金) 本の整理
 対外的な会議予定が無かったので、金沢事務所の資料室に設定している部屋の整理を行いました。積みあがっていた本を隅に寄せ、真ん中に広いスペースを作り、本棚の組み立てを行う。最初に開けた棚の板が痛んでいたので、家具屋さんに電話し、取り替えてもらうことにして、昼を兼ねて交換に出掛けました。おかげで、本棚を2本組み立て、設置して、本を入れただけで、夕方までかかってしまいました(途中、税理士さんとの相談に1時間程でかけましたが)。それでも、資料室にあった半分以上の本が片付いたので、資料整理のためのスペースが確保できました。最後のミーティングルームに本棚が入れば、ファイルや資料類も整理がつき、ミーティングができるようになることでしょう。本を分類整理することで、過去の記憶がよみがえることもありますね。能登事務所の本も含めて、徐々に整理を進めていきたいものです。そして利用しそうにない本は古本屋さんにひきとってもらうことが良さそうです。夜はちょっとした事件が発生、捜索活動を続けました。おかげで眠い。


10月7日(木) 冬の能登ふるさと博
 午前は七尾商工会議所で「ほっと石川観光キャンペーン実行委員会・能登部会」がありましたので、同席させていただきました。今年度初めて取り組む 冬の能登ふるさと博(1月9日から3月6日まで)について協議いただきました。企画のとりまとめのお手伝いをしていますが、ようやくフレームが見えてきた段階ですね。これからさらに細部を詰め、追加することは追加して、より魅力的な事業として実施いただけるようにしたいです。そして、次年度に向けて、しっかりとした評価を行うべきですね。本日の朝日新聞に初めてぶなの森の社名を紹介いただきました。生活欄に「エコツアーお手軽に』という記事が掲載されており、その中の全国地図に「ぶなの森(石川県)0768-76-0600 ネマガリタケを刈り取り、ブナ林再生につなげるツアーなど。金沢市内から車で約2時間」とコンパクトに記載いただきました。同じ記事は関東版では9月28日に掲載されたようですが、関西版では本日でした。それで新会社の社名を表記いただけたようです。残念なのは、新たなホームページを立ち上げたばかりで、「ぶなの森」で検索しても、トップページには出ないことです。「(株)ぶなの森」「ぶなの森 能登」で検索すると最初のページに登場しますので、お試し下さい。


10月6日(水) 秋の鉢伏山
 ついこの間までは暑い暑いと言っていたのに、すでに夜は寒いくらいの気候になってきました。今日は朝から能登事務所に行き、八尾から農業法人を視察に来られた建設会社の社長さんとご一緒しました。午前中は岩井戸農産にお邪魔して、代表の棚田さんにお話をうかがい、現場を見せていただきました。午後は、駒寄農場の駒寄さんに能登事務所にお越しいただき、お話を聞かせていただきました。対照的な事業体ですから、お話の内容も分かりやすかったですね。昼は鉢伏山に登り、ブナ林で少し楽しんでいただきました。雨が降った後なので、いろんな種類のきのこがたくさん生えていました。特製おむすびを森の中でいただき、しばらく木の根元で横になりましたが、すぐに寝てしまいましたね。鳥の鳴き声や風の音なども聞こえ、いい時間でした。夜はあわら市商工会の勉強会で講演でした。主に八尾での活動を紹介させていただきましたが、11月には八尾に視察研修にお越しいただく予定です。


鉢伏山のブナ林

怪しげなきのこも生えていて

森を見上げると

10月5日(火) 政策形成研修
 一日、課題設定型政策形成研修の2回目でした。最初に前回まとめていただいた政策フレームをプレゼンいただき、他のメンバーや先生方から質問を受け、最後に当方がコメントさせていただきました。その後は、グループワークで作業を進めていただきました。その間も、順番に回り、気付いたことを指摘し、質問を受けます。一日、これを繰り返していたようなものですが、割と早くたちます。それぞれのグループへの関わりは濃淡あったかもしれませんが、気になったことは遠慮なくアドバイスし、醗酵させてほしい部分ではあえて発言を控えと、それなりに考えて関わっていたつもりです。受講生にはどのように伝わったのか、不安ではありますが、・・・。まとまったお話はしていないのですが、精神的に疲れた感じが残り、立っていることが多いので、足も疲れますね。いずれにしろ、若手の彼らに今後の地域がかかっていると思うので、可能な限り関わっていきたいものです。


10月4日(月) きのこごはん
 朝から能登事務所に出掛け、簡単に打ち合わせ。その後、健康の森へ。地域住民の皆さんに地域を見直していただくためのパネルトークのゲストについての相談でしたが、「健康の森」コンセプトの深化をいかに進めるかについて、森林科学館館長の石下哲雄さんと意見交換させていただきました。遊歩道は整備されているようですので、森林療法的な活用を進めたいところです。次に門前の手仕事屋に行き、昼をご馳走になりました。きのこごはんの初物でした。肉じゃがやきんぴらもついて健康的なメニューでしたね。そばもいただきましたから2食分ありました。午後は穴水町商工会で打ち合わせ、広域の女性部の活動として「知恵袋」の制作を行うことになっております。以前、利賀村商工会の事業で作った郷土料理レシピ集が懐かしいですね。最後は、富来のアスクでミーティング。ネットの活用を提案し続けてきましたが、ようやく動きだしそうです。地元住民が減少を続ける中で、商業者としての活路は、遠方のお客様を獲得することにあり、一つはネット販売であり、一つは観光客等をお客様にすることですね。その両面のためにもネットでの情報発信が不可欠です。


きのこごはん

きのこごはんの3点セット

もりそばもいただきました

10月3日(日) 白木峰の山裾・大長谷できのこ教室
 八尾の山奥、大長谷きのこ教室が行われたので、体験に行きました。きのこにはこれまであまり興味が無かったのですが、探し出すと結構見つけられるものです。一人だけ、きのこの撮影をしていたので、他の参加者からは奇異に見えたようですが、おかげで多くの人と話すことができました。他の参加者はいろんな種類のきのこを見つけてきて、「これは何、これは食べられる?」と質問の連続でした。きのこは命に関わるので、真剣です。ポイントをずらして行い、徐々に厳しいところになっていましたが、平気で森の中に入っていかれます。慣れは恐ろしい。大勢で行くとなかなか戻ってこない人が出るのも、よくあることでしょうね。体験終了後は、大長谷温泉につかりました。露天風呂は温めでいつまでも入っていられそうでした。館内には地元の人たちがつくられた野菜類も販売しています。最後は、ふるさとセンターに移動し、きのこ料理をおいしくいただき、収穫してきたきのこの処理の仕方を教わります。9時スタートで終了したのは2時を過ぎていましたね。きのこにも興味がわいてきた一日でした。御世話をいただいた皆さんありがとうございました。


きのこ発見

きのこを教わる

きのこ料理

10月2日(土) 事務所機能
 今日の課題はネットをつなぐこととプリンターで出力できるようにすることでした。まずは、ネット接続用のパスワード等のお知らせの文書(昨日配達に来られたようだが、不在だったため郵便局に保管されていた)を受け取りに行き、ネットをつなぐ設定作業を行いました。ようやく、事務所でメールを確認し、Webサイトに情報をアップできるようになりました。次にプリンターを設置し、LANでつなげるようにしました。複合機ですので、スキャナとしての機能もありますし、コピーもでき、FAXの受信も可能になりました。ミーティングルーム用の本棚が届くのが7日の予定ですので、それまでは本の整理が進まず、最低限のもので仕事を進めるしかありません。それでも、事務所としての基本機能は整いましたので、月曜から仕事ができますね。


10月1日(金) 株式会社ぶなの森スタート
 本日から株式会社ぶなの森として事業をスタートさせていただきます。とは言いましても、まずは事務所の整理からスタートです。電気屋にLANケーブルやプリンターを買いに行き、午前中は終わりました。午後は社会保険事務所に書類を届けに行くが、一部不備があり、月曜日に再提出になりました。その後、事務所に戻り、椅子を組み立て、ミニオーディオをセットして、本日の事務所での作業を終えました。4時前には金沢事務所を出て、能登事務所経由で珠洲に行く。夜は、飯田わくわく広場で飯田わくわく広場振興会の会議があり、今後の活動について意見交換。その後、まつうらで懇親会があり、ご一緒させていただきました。わくわく広場を活性化させるためには、もっと自由に活動できるような体制づくりが必要なようだ。主体はわくわく広場振興会の皆さんなので、彼らの活躍に期待したい。


まつうらで最後にいただいた焼きおにぎり

以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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