[ 金沢便り2010.1月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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1月31日(日) 穴水の雪中ジャンボかきまつり 2010
 珠洲からの帰りに穴水の雪中ジャンボかきまつり2010を見学に参りました。駐車場にたどり着くのに時間がかかりましたが、役場前に駐車し、歩いて会場へ。港のそばの広場に設けられた会場はたくさんのテントが立ち並び、ジャンボ囲炉裏が着席コーナーと立ち席コーナーと交互に設けられ、回りに出店が配置されていました。かきの数が足りないのか、順番待ちのお客様がぐるりと列を作っていたので、すごく混雑して見えました。かきを食べるのはあきらめて、やまがらさんの仲間たちの手打ちそばをいただきました。山梨からはキッズカンパニーの子どもたちも出店しており、盛んに呼び込みをしていました。20数年の蓄積はたいしたもので、駐車場の車のナンバーも遠方のものがたくさんありました。もちろん金沢や富山からお越しのお客様も多そうです。ジャンボ囲炉裏もよいですが、飲食店や民宿等で、コース料理をいただくのもよいのではないかと思います。3月末まで、かきまつりとして継続して実施されていますので、今年は是非味わいたい。


珪藻土コンロのジャンボ囲炉裏

1月30日(土) おらっちゃの里山里海
 午後、NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海の総会があったので、オブザーバーとして参加、今後の事業展開についてお話をさせていただきました。会員の皆さんからの発言をうかがって感じたことは、NPOの活動も、やはり何らかの形で皆さんの事業に貢献する活動である必要があるということです。「持続可能な里山里海事業」をコンセプトに提案させていただいていますが、農林水産業は環境産業の最たるものであり、そのような一次産業が持続的に展開できる仕組みを作ることこそ優先課題です。農業の担い手が少ない地域にあっては、農産物を付加価値をつけて販売し、後継者を獲得できるようにしないと、里山地域の農林地は荒廃が進むだけです。耕作放棄地や放置林が増える一方です。ボランティア活動が焼け石に水とならないようにすることが大切です。里山里海の保全と活用のためには、そのエリアに業として里山里海に関わる人、その典型である農林水産業従事者がいないといけません。一方で、里山里海を活かした新たな事業としてツーリズムや環境教育などで食べていける人を増やすことです。ボランティアとして関わることで保全できる部分もありますし、そのような活動も重要ですが、その一方に業として活動する人がいないと実際は全体の保全と活用にはなりません。里山里海の産物を販売し、協力者を募る活動も一つの柱にすべきです。そのような事業を通じて地域の農林水産業関係者の参画も得やすくなります。環境教育もツーリズムも、業として維持される里山里海があってこそ、フィールドとしての魅力が高まるのではないでしょうか。総会後の懇親会は まつだ荘さんでした。100%地域産で構成された料理は魅力的ですね。


まつだ荘のメイン料理・能登牛の炭火焼き

1月29日(金) 人形制作教室2
 今日も朝から珠洲でした。飯田わくわく広場の内部充実のために、観光関連のパンフレット類を揃えました。市役所の観光交流課からラックも貸していただき、沢山の種類のパンフレットを並べることができるようになりました。能登空港で預かってきた「ぶらり能登」や能登丼のパンフ、道路地図などもふんだんにあります。珠洲のパンフ類は市役所から提供いただきました。パソコンも設置して、情報検索していただけるようになるとよいですね。夜は、燈籠山人形制作教室の2回目です。実際に下絵を描く作業です。今日はお通夜もあって出席者の数は少なかったですが、一人ひとり鉛筆で書いた絵に絵の具を乗せて表情を出していきました。素晴らしい絵もできていますので、今後の展開が楽しみです。次回は針金で形を作る作業で、平面から立体へ、想像力が問われますね。


絵の具を使って絵を描く

1月28日(木) 存在意義
 つくづく因果な仕事であると思うこともあります。それでも、あえて問題提起をしながら、よりよい状況を作ろうとするのは何故であろうか。それは私どもの存在意義に関わると思うからです。言われたことをしているだけでは、新たなことを生み出すこともできないし、社会を変えることもできないでしょう。現状に問題を感じるから、あえて難しいことに取り組もうとするのです。これまでの歴史や経緯を全く否定することもできませんが、大きく転換すべきことも多くあります。そのようなことを縷々考え続けているので、いやなことも言わざるを得ないのです。厳しいこと、きついことをあえて言うことに存在意義を見いだしていただいている方もいるのだと、午前中の県庁での打ち合わせで分かりましたので、意を強くしました。言うべきことをはっきり言わせていただきつつ、持続可能な関係創造を目指したいものです。今日の昼は、県庁近くの カホンで沖縄焼きそばをいただきました。


カホンの沖縄焼きそば

1月27日(水) 脇田又次さん
 本日は珠洲の 脇田又次さんの葬式でした。残念ながら、昨日からアグリファンド石川のツアーにコーディネーターとして参加していたので、列席できませんでした。脇田さんと最初にお会いしたのは、いつだったか定かではありませんが、泉谷さんが市長になる前に、紹介いただいたように記憶しています。能登ネットワークの研修会、由布院からの視察研修会、能登スタイル・のとびとのための取材、能登人と過ごす能登時間の打ち合わせ等で何度もお会いしていました。能登人と過ごす能登時間のパンフに掲載した写真を気に入っていただいたようで、 山口陶器店(脇田さんの珪藻土コンロを昔からネットで販売されています)さん経由でプリントしたお写真をお届けしたこともありました。最近も珠洲市飯田町の街中でお見かけしていたので、残念でなりません。いつも気さくで愛想のよい方でした。ご冥福をお祈りいたします。


脇田又次さん

1月26日(火) くりかわ
 アグリファンド石川の農商工連携ツアーの2回目が行われました。羽咋のグリーンアース杉浦さんの作業場をまず見学。有機栽培米は常連のお客様で無くなり、特別栽培米が販売可能とのことでした。昼食は杉浦さんの手配で、羽咋中心部にある魚屋さんが経営しているお食事処・くりかわ(看板には魚政と書かれていましたが、箸袋にはさかなや・くりかわと書かれていました。1階の魚屋にはお刺身や加工品がいっぱい並んでいました。さらに魚屋の左側には、ほうぼう魚と看板が出ています。)で刺身定食をいただきました。ボリューム満点で、5種盛りの刺身、もずく、茶碗蒸し、羽咋らしくおおきな貝のおすましもついていました。昔の町並みに入ったところで、誰かに教えていただかないとたどり着けない店ですね。くりかわさんの住所は羽咋市川原町エ161 TEL 0767-22-0412です。


くりかわの刺身定食

1月25日(月) 地域振興のコア
 私どもは、地域の皆さんが活き活きと生きられる状況をつくるお手伝いをしています。それは活性化や地域振興という言葉で語られてきました。そのためには、生活を支える仕事、産業を維持発展させることや新たな産業を創出することも必要です。地域内産業連携ということを常に申し上げているが、生業としての一次産業から付加価値型の一次産業を目指すアプローチも重要です。従事者を維持し、増やすことができるような産業となりうるか、それは物づくりや建設業においても同じことが言えますし、流通や宿泊、飲食、医療、福祉、教育、行政などのサービス業も同じです。そして、そのような地域で人々が仕事としている事業・産業が連携し、相乗的に付加価値を高められるような関係が目指されないといけません。そのような関係創造を促進することが我々の役割であると理解しています。デザインやコミュニケーションということも、そのコアは関係創造にあり、そのような関わりを続けていきたい。


1月24日(日) 七尾湾能登かき祭
 珠洲からの帰り、七尾市中島町に寄り「七尾湾能登かき祭」を見学。のと鉄道能登中島駅近くの線路沿いの広場が会場になっていましたが、駐車場が駅裏に設定されていましたので、駐車場に入るのにかなり時間がかかりました。特別イベント会場にはテントが立ち並び、炭火でかきを焼いて食べるコーナーは人でいっぱいでした。販売テントも沢山並び、ごったがえしていました。蕎麦処くきさんや能登島の高さんも焼芋屋として出店されていました。能登島の民宿の皆さんは海鮮鍋を販売されていました。会場周辺には、かき料理を提供している店やかきの販売をしている店も沢山立地していますので、そのような店にも多くのお客さんが入っています。七尾市内の21店舗では3月14日までかきの特別メニューが楽しめます。なお、穴水のかきまつりは1月30日(土)31日(日)に開催されます。穴水ではかきのコース料理を1月9日から3月31日まで町内の飲食店・宿泊施設で味わうことができます。


かきを炭火で焼く

1月23日(土) 北川さんの沖縄料理
 今日も珠洲にいましたが、夜はだんだんで人材育成塾の5回目でした。ゲストは昨年8月に珠洲に越してきて、だんだんで平日に沖縄料理を出している<北川 子(きたがわ ちか)さんです。得意の料理を作っていただき、珠洲に越して来られたいきさつを語っていただきました。最後には沖縄の唄の披露もありました。料理には珠洲の素材をふんだんに活かし、調味料としてはいしりや珠洲の塩を使っておられます。珠洲には素晴らしい自然や食材、生活スタイル、祭や民俗文化、町並みが残っており、そのことを再評価し、活かすことを考えていただきたいと思いますが、北川さんのように移住してこられた方々の意見を聞くことも気づきの機会になるのではないかと思う。


沖縄料理の数々

豚肉を使った料理

三線(サンシン)を演奏しながら唄を披露

1月22日(金) 飯田わくわく広場
 朝から、飯田わくわく広場の会場づくりを行いました。夜には、燈籠山人形づくり教室が行われますので、その講師を務めていただきます濱野重雄さんの全面的な協力により、燈籠山祭や珠洲の祭を紹介する拠点として、ふさわしい場所になりました。昨年作られた龍の人形が立ててありますし、その前に作られた弁慶の顔も展示、燈籠山のちょうちんや行灯も設置、さらに濱野さんが描かれた人形の下絵も特別に展示していただきました。作業の途中に何人もの方々が中まで入って見学されていかれました。夜の人形づくり教室には26名の若い方々に参加いただきました。飯田燈籠山保存会の事業ですが、保存会として最も重要な活動の一つですね。今後の展開が楽しみです。教室の後は、まつうらで生サバなど美味しいご馳走を楽しませていただきました。


龍に見下ろされながらの教室開講

弁慶の頭

下絵も展示

1月21日(木) 新メニュー
 輪島で午後から仕事があったので、その前に門前の手仕事屋に寄りそばをいただく。新しいメニューを開発中とのことで、それを試しに味わいました。合鴨とねぎの入った温かいだしにそばをつけていただきます。そばのつけめんということで、面白い食感です。手仕事屋さんに行く機会があれば、お試しあれ!輪島では新たな出会いがありました。蔦谷漆器店の大工素也さんと初めてお会いすることができ、工房までお邪魔させていただきました。東京での展示会に出展されるためにギャラリーから商品を搬出されていましたので、2月に再度お邪魔させていただくことにします。その後、珠洲に移動、わくわく広場の様子を観た後は、夢のと2号館で仕事をしていました。9時半過ぎにお宿に戻ろうと裏通りを歩いていたら、呼び止める声が・・・。 声の主は珠洲焼の作家さんで、それからしげ寿しで12時半ぐらいまで、楽しませていただきました。


手仕事屋の新メニュー

1月20日(水) 産業振興
 「地域づくり」という概念で長年活動し、そのコアはどこにあるかを考え続けてきた結論は、産業振興が地域振興の基礎であるということ。一方で、祭や民俗文化、芸能、アートな創作活動も生活充実、生の高揚のためには重要であるが、それらも基礎的な生活の確保があってのことであり、優先すべきは生を支える産業(生業と言ってもよい)ではないか。地域に暮らす人々が活き活きと活動し、魅力ある場にしていくために、地域に根付いた産業を活性化していくことだ。農林水産業の振興をベースに、それ以外の地域資源も含めて、その付加価値を高める製造業、ものづくり産業、そして、その販売業や飲食宿泊業、通信、運送など、多様な産業が元気になるような事業展開を進めたい。地域の人々の暮らしと安心を支える医療や福祉、教育、行政等に従事している人々も安心して健康に仕事ができるようになることも重要である。限られた資源、資金、人材の中で、一定の優先順位をつけて取り組むことだが、常に全体を意識していることも不可欠である。「地域」という概念で語るコアにないといけないのは以上のようなことだ。「地域づくり」という概念を安易に使うことはやめたいと思う。


1月19日(火) 雪の八尾
 大きなジャグジーのあるお風呂で朝風呂を浴びさせていただき、お母様の手料理を朝からご馳走になりました。隠れ宿といった感じですね。朝一番に八尾山田商工会に寄り、意見交換。その後、早々に金沢に戻りましたが、町民広場から街を見上げてみました。雪の積もった坂の街は風情が違いますね。八尾の裏山とも言える城ケ山から見た雪の八尾もおすすめです。『八尾風便り』を最初に作成した時に、雪の積もった城ケ山に登り、八尾の街を撮影したことが懐かしい。


雪の積もった八尾

1月18日(月) 山元食道
 夕方を目がけて八尾に行き、打合せの後、山元食道で夕食をご馳走になりました。お母さんの手料理を基本にしたメニューの数々と美味しいワインを楽しませていただきました。社長の山本さんは非常に意欲的で、こんな人は珍しいと思えるくらいの方です。八尾も面白くなりそうです。久しぶりにワインを沢山飲んだので、山本さんの自宅で早く寝てしまいました。


山元食道の一品

1月17日(日) 能登の寒ぶりまつり
 能登町宇出津の寒ぶりまつりの様子を観に出掛けました。金沢は晴れていましたが、羽咋を越えたあたりから雪模様になり、穴水を越えると積雪も多かった。会場に着いてしばらくしたら晴れてきましたので、イベント日和でした。寒ぶりの解体・即売はメインの呼び物ですので、多くの人だかりができていました。道路に設置されたテントでは、地元の店が多く出店し、飲食と物産販売を行っています。商店街の中では、干場金物店さんにお邪魔して、炭火にあたりながらお茶をご馳走になりました。店頭には、人気のまきりの包丁と同時にブリ包丁も展示販売されていました。寒ぶりまつりはイベントとしての継続と同時に、寒ぶり料理を一定期間味わえる企画が必要です。今回も北陸放送のツアーはありましたが、町内の飲食店で味わえる事業の復活を期待したい。


寒ぶりの解体

鮮魚の即売

干場金物店の店頭

1月16日(土) 体験交流
  韓国からのゲストサポート2日目。東急ホテルをスタート地点に、まずは21世紀美術館へ。撮影可能なのはプールのみですので、早々に出て来られるかと思っていたら、1時間程は作品を楽しんでいただけたようです。それから一旦ホテルに戻り、歩いてグリルオオツカに行き、ハントンライスをご馳走になる。地元では名店として知られているようで、12時前に行ったにも関わらず、満席状態で、入れ替わり立ち代わりお客様がお見えになりました。そこから、長町の武家屋敷街に行き、鏑木商舗を見学。用水沿いを香林坊バス停まで歩くが、玉子巻きの店やチョコレート専門店を発見。試食させていただく。探険隊の様相を呈していました。香林坊からは街めぐりバスに乗り、金沢駅経由で東山へ。東茶屋街を散策。15:30からは、箔座ひかり蔵で箔押し体験、箸と箸置きに金箔を押し、土産にしていただきました。1時間程はかけたでしょうか、十分楽しんでいただけたようです。創作体験=クラフトツーリズムということも可能性があることを感じることができました。交流の深化も可能な体験ですね。


箔押し体験

1月15日(金) 雪の兼六園
  韓国からのゲストをサポートするために昼から動く。韓国からの飛行機が遅れたので、40分遅れのスタートでした。金沢駅で合流し、まずは兼六園へ。見城亭で遅い加賀料理の昼食をいただき、雪が積もった兼六園を散策。園内には韓国からのツアーのお客様が何組か来ていらっしゃいました。ことじ灯籠、唐崎松、雁行橋、根上松などを見て回り、その後、時雨亭でお茶をいただき、あたたまりました。最後に噴水も見学した後、金沢城に移動。五十間長屋の中を解説をしていただきながら見学。一旦、ホテルに入っていただき休憩、夜は「いたる」で日本酒と魚、加賀野菜の料理を楽しんでいただきました。伺ったところによると、ソウルでは居酒屋が増えており、日本酒も飲まれているそうです。それで、本場で日本酒を飲むことに魅力を感じていただいたようです。二次会はもっきりやでワインを楽しんでいただきました。行動範囲は狭かったですが、充実した内容で、楽しんでいただけたようで何よりです。


雪の兼六園

1月14日(木) いたる
 雪が断続的に降り続いていましたが、峠を越えた感じの珠洲で午後3時まで打ち合わせを行い、それから金沢に戻りました。その間、昨日宿泊した山中荘さんに車をとめさせていただいたので、車の周囲の除雪がされていて直ぐに出発することができました。おかげで、途中で給油しましたが、6時には事務所に着くことができました。それから、一件打ち合わせ、その後、柿木畠の「いたる」「更科藤井」に行く。久しぶりですが、雪の降る中、しっかりお客様がいらしていました。人気店はちがいますね。


いたるの突き出し・バイガイ

1月13日(水) 珠洲でいただく沖縄料理
 今日は朝7時に金沢を出て9時過ぎには珠洲に着きました。一日雪が降り続いたので、昼はだんだんで北川さんが作られる沖縄料理をいただきました。沖縄風やきそばと沖縄風てんぷらです。焼きそばは具沢山で健康的です。てんぷらは沖縄でもよく食べた料理ですが、海藻を入れたものを作っていただきました。珠洲で沖縄料理がいただけるというのも魅力の一つですね。健康食として評価の高い沖縄料理をもっと評価してもよいと思います。今日は雪が多かったので、車で移動することをせずに、飯田の中にずっといました。雪は降り続いています。


沖縄風やきそば

1月12日(火) へちま
 射水市(旧大島町)のへちま産業さんにお邪魔して、新商品についてのアドバイス。商工会連合会事業の特産品クリニックです。二度目ですが、今日は先代社長にもお会いしました。随分昔からおつきあいがありますが、へちま一筋で20数年とのことです。サラリーマンを辞めて始められたようで、現在の社長は当時学生で、「いったい何を始めるのだろう?」と思われたとか。一つのことに徹底して取り組んでこられたので、今の企業があるのだと感じました。現在の主力商品はへちま水100%の化粧水や石鹸、シャンプーなどです。そこに新たな商品ジャンルの開発を進めておられ、商標もすでにとられたと言われています。へちまにはサポニンという物質が多く含まれており、皮膚細胞の活性化に機能するようです。一方で利尿作用も強くあり、体内浄化に役立ちます。このような生物を有効に活用しない手はありませんね。


1月11日(月) にわか工房
 白峰まで久しぶりに出掛けた。息子が出場しているスキー大会の様子を見られればと思っていたが、リフトに乗らないと現場に行けないとのことだったので断念。しんささんでとちもちを買って帰ることにしました。白峰から戻る途中、恐竜館の手前の道路際の木にリスがいました。白峰でリスを見たのは初めてで、雪が積もっていると目立ちやすく、冬は動物観察に向いた時期です。鳥越のにわか工房に立ち寄り、久しぶりににわかそばをご馳走になりました。最初からのメンバーが元気に仕事をされているのは良いことです。集落事業として定着しています。


にわかそば

1月10日(日) 深三
 深三で朝食をいただいた後、お話をうかがいました。お父さんの故郷とは言え、同年代の知人のいないところにやってきて、お父さんたちが始めた民宿を継ぐことになって10年ほどです。お父様がガンで亡くなったので、奥様と相談され、後を継ぐことにされたそうです。それまでは繊維関係の商社に勤めており、料理のことは一切知らず、輪島に来てから一から勉強されたそうです。お父様の同級生で料理人をされている方が指導してくださり、素材を仕入れている朝市の人たちからも料理の仕方や輪島での食べ方を教わって、料理を作れるようになったそうです。今の館は、近くに事務所を構えている高木信治さんに設計していただき、昔の蔵にあったものを活かして、新たに建てられ、遠見さんの和紙を張ったり、建てる作業も手伝われています。食事に使う器類は、昔から家にあった輪島塗をメインにしておられます。4部屋しかないお宿は手頃なサイズで、おすすめですね。ブログでも情報発信をされていますので、そちらものぞいてみてください。


深三の輪島塗に盛られた料理

1月9日(土) 「花と珠洲焼こもの」展1
 珠洲焼ギャラリーショップで「花と珠洲焼こもの」展Tが始まりました。若手の女性たちの作品を集めて展示販売を行います。企画から作品集めなども女性スタッフ中心に進めてきました。シリーズで行う予定で、月替わりのテーマを設定して参ります。従来からの窯元さんたちの作品も展示しております。珠洲焼ギャラリーショップのブログやホームページをご覧いただいているという金沢から来られたお客様にまずお買い求めいただきました。夜は輪島に行き、深三輪食の安原さんと会食、泊めていただきました。


珠洲焼の小品たち

1月8日(金) 初珠洲
 今年初めて奥能登行きです。柳田で打ち合わせを2件、その後珠洲に向かう。柳田食産から珠洲道路に向かおうとして、側溝にはまってしまいました。柳田食産の方々や通りかかった能登町役場の方に脱出の手伝いをしていただきましたが、結局うまくいかず、JAFに電話し、提携会社の谷内自動車の方に脱出させていただきました。雪道では道路際に寄るのは禁物ですね。珠洲では、飯田わくわく広場等での事業の手伝いをしていただく濱野さんを役場の方々に紹介して回り、その後は商工会議所で飯田彩り市場について打ち合わせ。最後は市役所で打ち合わせを行い、谷野旅館にチェックイン。夕食は、やぶ椿あさ井をはしごして楽しませていただきました。


飯田彩り市場の美味しそうなねぎ

やぶ椿のざるそば

あさ井のいわし刺身

1月7日(木) 神楽
 今日は金沢にいたので、昼は神楽でいただきました。いつもの味玉入り中華を注文。12時過ぎにお店についたので、お客様は5、6名でした。その後、すぐに満席になり、順番待ちのお客様が店内に何名もでき、帰る頃には7、8人になっていました。化学的なものを使わず、手づくりにこだわっていますので、安心して食べることができますから、ここに来るようになったお客さんはリピートしやすいのかもしれません。そんな一人が自分ですから、これからも時間を少しずらして利用させていただくことにしよう。それがお店のためにも、他のお客様のためにもなることですから。


1月6日(水) 杉森菓子舗
 午前中に田鶴浜の杉森菓子舗を訪ねた。ネットで調べていて見つけた店の一つです。三代目の似顔絵が強烈で目立った。それと、店のこだわりが延々と綴られていて、それなりの人だと感じさせてくれます。数年前には小学館からいきなり電話がかかってきてDIMEに紹介されたこともあったようです。積極的な情報発信は、新たな出会いを生むようで、群馬からわざわざお菓子を買いに来られたり、自ら遠くから来たと名乗られる方も度々とのこと。三代目の杉森修平さんは「なんとなく、後継ぎにもどってきた」と言われていたが、しっかり考えて経営されているようで、商品開発も着実に行っておられます。能登には元気な若い人が増えていることがうれしいですね。我々の役割の一つは、彼らの情報発信を継続的に行い、お客様が増えることを促進することです。夕方からは信連でアグリファンド石川の会議に参加、こちらは農業界の意欲的な若者の集まりです。地域の未来は彼らにかかっています。私も彼らと議論することで、良い刺激を得たいものです。


杉森菓子舗三代目とキャラクター

1月5日(火) 初しん馬
 今日の昼はしん馬でもりそばをいただきました。最近の定番は、むぎとろご飯とセットにした健康的なメニューです。久安の住宅地の中に入ったところにありますが、リピーターがたくさんいらっしゃるようで、よく出会うお客さんが何人もいます。そば好きは、どこでも出掛けていくものですが、それだけの魅力があるのもたしかです。今日は昼前に、上杉のご主人が事務所にいらっしゃいましたが、そば屋を始めてすでに16年になるそうです。上杉さんも分かりづらい場所に店がありますが、各地からお客さんがお越しになられていますね。


もりそばとむぎとろご飯

1月4日(月) 地域の未来
 地域に暮らす人々の課題の一つは地域の未来を描くことです。どのような地域を目指すのか、そのことを地域に生きる人々が共有することが必要です。生業としてどのような仕事をしていくのか、食べ物をどのように調達し、生活空間を構成する素材として何を活かすか、着るものはどのようにするのか、移動手段として何を基本とするのか、そして、日常生活の中での楽しみとハレの日の過ごし方、他の地域の人々との交流の仕方、地域の存在感や個々人の存在の確認の仕方など、細部を描いてみることが有効ではないかと思う。生きて行く上の基本となる衣食住のあり方を明確にし、その上で楽しみを描くことです。例えば、祭りとは祈りであり、感謝の表現であり、楽しみでもあり、さらには、一人ひとりの存在の確認の場でもあったはずです。観客として登場することも、祭りを盛り上げる重要な存在です。一つの行事も重層的な機能を果たしていたことも多いし、今後もそのような構造を活かした運営を考えるべきなのだと思う。そのようなことを考えるためにも、どのような人々に住んで欲しいのかも含めて、地域の未来の姿を細かく描いてみましょう。


1月3日(日) 創造力のゆくえ
 加藤周一氏の『芸術論集』(昭和42年発行)の中に「創造力のゆくえ」という文章が含まれています。「創造する、新しいものをつくるということは、旧いものを忘れて新しいものをその代わりに受入れるということではなく、むしろ逆に旧いものを受入れて新しいものをそこに付けたすということだ」(P67)。例えば、地域で形成してきた文化・芸術は、その地域で人から人へ受け継がれ蓄積されてきたものの上に成立しており、多くの表現がそのような成果物であるとも言えます。コンピュータグラフィックスやアニメなども、手で作っていた作品をコンピュータで置き換えた表現であり、アニメの基本は手書きの作業です。創造力を鍛える基礎は手作業や身体で覚えることの中にありそうです。地域の未来を創造するためには、伝統的な文化を再評価し、身につけることにもっとエネルギーを使うべきではないかと思う。


1月2日(土) 初詣
 午後から、白山さん(白山比め神社)に初詣に出掛けました。さすがに、鶴来の町の手前から渋滞していて、駐車場にたどりつくまでに1時間以上かかりました。境内は人であふれていましたが、お参りの後は、昨年同様、和田屋さんの横にある善与門でそばをいただきました。白山さんの駐車場のはずれにあるせいか、いつも空いています。穴場ですね。その後は叔母さんを病院に見舞い、夜は叔父さんの家にお邪魔し夕食を一緒して戻ると、義兄が来られていました。親戚に会い続けるという正月らしい一日でした。


善与門のかけそば

2010年1月1日(金) 読む習慣、書く習慣
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。可能な限り、このコーナーを書き続けたいです。毎日、何らかのことを記録している理由は、書き続けることが重要であるという表現に出会ったことがあるからです。文章を書かれている方々の習慣にされていることの一つは、本を読んで、これはという表現をノートに抜き書きすることです。それの蓄積により、自らの世界が構築されていくのかもしれません。どこで、どのように活きてくるかはわかりませんが、想像を膨らませるヒント、きっかけになることが多いのもたしかでしょう。イメージはひとつの言葉、概念から広がっていきますし、企画も一つのキーワード・コンセプトから構想されていくものです。その核になる概念がひらめくか、普段からの蓄積が大事なのです。覚えるということではなく、どこかに痕跡が残っていればよい程度のことでしょう。そのためには、考えながら読むこと、これはという表現はメモしていくことが大切です。前提として、本を読み続けることを習慣にしたいものですね。


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