やまださ
Tel. 0768-62-0422


   所在地 ◇石川県鳳珠郡能登町字宇出津新167
   〒 ◇
927-0432
   営業時間 ◇夏季/7:00〜21:00、冬季/7:00〜20:00
   定休日 ◇正月1〜5日
   お話しくださった方 ◇
山田 陽さん


新鮮な素材を活かした惣菜、食事

◆江戸時代から商売してる
 今の場所で商売を始めたのは江戸時代。昔は米屋さんで、八百屋はおじいさんとおばあさんが結婚してからだけど、私が嫁に来た時はもう八百屋をしてました。
 その頃は、内浦から船で役場の下辺りへ持ってきて、そこでセリをして買ってきてたんです。八百屋さんたちはみんな喧嘩みたいに、「はい、これ幾ら、これ幾ら。これオレ買うた。オレ買うた。」って感じで。

◆1日4時間の睡眠で働きづめ
 よう売れました毎日。でっかいリアカーに1台買ってきても、その日に売れる。
 クジラでも揚がったら、ネギも50束ほど売れる。今でも「クジラが揚がったらネギが売れる」って言うけど、昔ほどじゃない。それこそゴハン食べる暇も無く忙しかったです。毎日4、5時間しか寝ずに、本当によく働けたと思います。

◆惣菜は毎日手づくり
 店の売上は、青果と惣菜とフルーツが主。惣菜の種類は決まってないけど、毎日出します。大体1日4種類。
 地物の野菜は、内浦がブロッコリー、キャベツ、かぼちゃ、大根と、一通りのものを出荷している。でもこの頃は自分で作ってる人は、自分で担いで売って歩くからね。
 今はスーパーがあるし、老人の方は家庭菜園で野菜作りをするし、「こんな商売、止めんにゃダメや」と思うけど、今日みたいに、朝早くから「あれもこれも、ああ、みんな揃って良かった」という方もいるから、やっぱり一通り揃えておきたい。

◆口コミで広がる
 昨日は、金沢の人がわざわざ買いに来られました。お祝いの饅頭代わりにもらったうちの昆布巻きが旨かってンと。それで、「お正月用に」って25本ずつ50本。そんな風に口コミ口コミで。お葬式用の注文も全然宣伝していないけれど、「ああ、やまださんにお握りと、ついでにお煮染めも作ってもらおう」で、その時に親戚の人が食べて、「この間のやまださんの旨かったわ。お握り60と煮染め2つと漬けもんも作ってくたいま。」。そういうことが、ちょいちょいあります。
 お握りは、一応毎日売ってます。「美味しい」と言われるたびに喜んで、今日はイナリ寿司を作りました。

◆手づくりピザとお茶
 併設のカフェ「びっぐとまと」の、昼定食や生ジュースなども好評です。
 今、手づくりピザも作ってます。冷凍せず、醗酵から全部。種類はシーフードとマルガリータが基本で、あとはお客さんの要望で。
 お昼のお客はその日によって、全然来ないこともあるんですけどね。ほとんど毎日お茶を飲みに通う人が、少なくとも6人。お茶を飲んでいると、血圧を計りに行っても、先生に「調子がええねえ」って言われるんだと。
 この間の『まんなか市』も、朝早く起きて、おはぎを作ったんですよ。そんなのは楽しい。
 先月も焼きリンゴをしたら、いつも来ないような人が食べに来たり、「食べたかったのに食べられなんだ」という人が店に来てくれました。

◆昔から手づくりで商売
 昔、おババがやっていた焼き餅は、やれば今もヒットするんじゃないかな?うちの一番売れた商品は、生餅の豌豆餅。毎日餅搗きして、私は毎日小豆炊きしてた。小豆炊くのが上手になったのは、そのお蔭でしょうね。
 八百屋がメインだけど、そんな風に昔からモノづくりをしてました。八百屋は八〇〇屋だからね。
 お爺さんも板前さんだったし、昔は結婚式でもぜんぶ家でしたから、その料理をお爺さんが作りに行ってました。30人、50人分のカゴ盛りも、みんなウチで準備させてもらってました。

◆庶民的なのが「やまださ」流
 「やまださ」って、昔から、「大きくも小さくもならん」て言われる。大して金持ちにもならないけど、心は貧乏じゃない。それが「やまださ」。そういう系統があるんやね。生き延びた方が勝ちやしね。
 店をもっとオープンな造りにして、シーズンシーズンの品物を置いたらいいかなぁ。無いと、買いに来るもんやからね。整理整頓が無さ過ぎるね。うん。もっとキレイになったら絶対お客が気安くなる。もったいないよね。


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