うめのきや
Tel. 0768-62-2233


 所在地 ◇ 石川県鳳珠郡能登町字宇出津新155
 〒 ◇ 927-0432

 
営業時間 8:00〜19:00
 
定休日 ◇ 無休
 お話しくださった方 ◇ 梅木 忠孝さん


能登霧島は燃えるような赤に咲き誇る
◆育てる環境で差が出る
 能登キリシマツツジは、能登の花として有名だね。衣料品のお店(うめのきや)の仕事とは別に、自宅の裏の庭で育ててるんだけど、霧島は特に環境が大事だね。見ていると平地より、水はけの良い所が良いね。風通しのよい川のヘリや崖っぷちにある木は成長が早いなあ。
 町内の木だとか、珠洲で1万本ほども持っている家でも、約30年経ったものを見ると、崖っぷちに植えた木は畑に植えた木よりも、ものすごくでかい。「同じ頃に植えて、これだけ違うんだな」と思うほど育つ。
 普通は穴を掘って挿すけど、霧島はそれでは育たない。地ベタから一段盛り上げると大きく育つ。

◆日当たりも調節が必要
 あんまり陽が当たるのも良くない。カネのタンボさんに大きい霧島があったが、最近弱ってきた。聞けば、周りにあった木を切ったとのこと。日陰がなくなったら傷んできた。サンゴの歯科医のコダカさんでも、やっぱり杉の木の影になったのは、ものすごい大きな木だった。

◆マメな管理で手が掛かるけど

同好の仲間たちと一緒に
情報交換も。
毎日3回の水やりと、こまめな
手入れで愛情をかける。
 生きてるんだから、真冬でも水やりは必要。凍るときはあげちゃダメだけどね。根っこにさえやればいいんじゃなく、夏場は葉っぱにも必要。湿気を持たせるとイキイキしてくる。
 3年に一度の植替え、適度に消毒、肥料をやり、あとは虫の管理。消毒も重要。
 真夏日は1日に3回も水やりがあるから、鉢を持つと、どこも行けない。一番寒い時と暑い時の管理さえできれば、さほど難しくないかな。
 でも人間の管理は裏切るけど、鉢の管理は裏切らない。花っていうのは本当に良いモンや。


◆キリシマは一斉に咲く
 花は招待会に合わせて咲くわけじゃないから、開花期をもたせるのにとても苦労する。例えば皐月は3000種類ぐらいあって、早く咲くもの遅く咲くものがあるけれど、キリシマは不思議に一遍に咲くんだね。100本あれば、遅れて咲くのがないかと思うけど、気象条件に変化が伴い、時期が来たら、全体が一斉に咲くもんね。
 何とか時期をずらせないかと、寒いところに1週間ほど置いてみたら、確かに長持ちはしたよ。でもね、色がダメ。色が冷めて、出品できんようになった。真っ赤がピンクになってもて、「あーあ、勿体無い」。ほんな経験があったよ。
やっぱり植物ってのは、日を与えないと色が出てこない。自然のもんやからね。

◆続ければやがて立派になる
 一年365日のうち、本当にきれいに咲いてる日は、大体10日ほど。あとの355日は管理。それだけ犠牲にしても、この赤い花を見たいためにやる。満開に咲いた花は、それはすごいですよ。
 子どもたちにも、「育て続ければ、今は6年7年の花でも、50年経てば50年の花になるんや」と話します。キリシマを大切に心を尽くせば、変化が目に見えなくても、木は成長してる。子どもたちも一緒。「一生懸命勉強していれば、やがて20年30年経てば立派になるがや」と。
 花心というのは、邪魔臭いとか、花が咲いたときだけじゃダメで、苦労する部分も大事。そうすると、花も期待に応える。そんな思いで、子どもたちにも能登霧島の良さを伝えたいと思うね。

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