・・・能登「高尾山かんのんみち」 三十三観音巡り・・・

地震で傾いたり石のお堂がくずれている観音さまもいらっしゃいますが、
一本の遊歩道沿いに歩いてまわれます
「かんのんみち」までの風景
総持寺祖院から「高尾山かんのんみち」へ向かう途中の道すがらも、ゆったりとした時間が流れています。


さあ、かんのんみちを進んでみましょう。

第一番
紀伊國東牟婁郡 [和歌山県那智勝浦町]
那智山 青岸渡寺(なちさん・せいがんとじ)
補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の
那智のお山に ひびく滝津瀬

第二番
紀伊國海草郡 [和歌山県和歌山市]
紀三井山 紀三井寺(きみいさん・きみいでら)
ふるさとを はるばるここに 紀三井寺
花のみやこも 近くなるらん

第三番
紀伊國那賀郡 [和歌山県紀の川市]
普陀落山 粉河寺(ふだらくさん・こかわでら)
父母の 恵みも深き 粉河寺
ほとけの誓ひ たのもしの身や

第四番
和泉國泉北郡 [大阪府和泉市]
槙尾山 施福寺(まきのおさん・せふくじ)
深山路や 檜原松原 わけ行けば
槇の尾寺に 駒ぞいさめる

第五番
河内國南河内郡 [大阪府藤井寺市]
紫雲山 藤井寺(しうんざん・ふじいでら)
まゐるより たのみをかくる 藤井寺
花のうてなに 紫の雲

途中の道はこんな雰囲気。
緑豊かなこのルートを歩いて巡ります

第六番
大和國高市郡 [奈良県高取町]
壺阪山 南法華寺
(つぼさかさん・みなみほっけじ)
岩をたて 水をたたへて 壷坂の
庭のいさごも 浄土なるらん

第七番
大和國高市郡 [奈良県明日香村]
東光山 岡寺(とうこうざん・おかでら)
今朝みれば つゆ岡寺の 庭の苔
さながら瑠璃の 光なりけり

第八番
大和國磯城郡 [奈良県桜井市]
豊山 長谷寺(ほうざん・はつせでら)
幾度も 参るこころは 初瀬寺
山も誓いも 深き谷川

第九番
大和國南都 [奈良県奈良市]
興福寺南円堂(こうふくじ・なんえんどう)
春の日は 南円堂に かがやきて
三笠の山に 晴るるうす雲

第十番
山城國宇治郡 [京都府宇治市]
明星山 三室戸寺
(みょうじょうざん・みむろとじ)
夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば
宇治の川瀬に 立つは白波


10まで来ました。


第十一番
山城國宇治郡 [京都市伏見区]
深雪山 上醍醐寺
(しんせつざん・かみだいごじ)
逆縁も もらさで救う 願なれば
准胝堂は たのもしきかな

第十二番
近江國滋賀郡 [滋賀県大津市]
岩間山 正法寺(いわまさん・しょうほうじ)
みなかみは いづくなるらん 岩間寺
岸うつ浪か 松風の音

第十三番
近江國滋賀郡 [滋賀県大津市]
石光山 石山寺(せっこうざん・いしやまでら)
後の世を 願ふ心は かろくとも
ほとけの誓ひ 重き石山

第十四番
近江國滋賀郡 [滋賀県大津市]
長等山 三井寺(ながらさん・みいでら)
いで入るや 浪間の月は 三井寺の
鐘の響きに あくるみづうみ


かつて密教の修行の山であったことがしのばれる碑。
観音様と同じ道沿いに多く建っています

第十五番
山城國洛東今熊野 [京都市東山区]
新那智山 観音寺(しんなちさん・かんのんじ)
昔より 立つとも知らぬ 今熊野
ほとけの誓い あらたなりけり

石が崩れてて見えませんでした。
たぶん地震で転がったかと。。

第十六番
山城國洛東 [京都市東山区]
音羽山 清水寺(おとわさん・きよみずでら)
松風や 音羽の滝は 清水の
むすぶ心は 涼しかるらん

第十七番
山城國洛東 [京都市東山区]
普陀落山 六波羅蜜寺
(ふだらくさん・ろくはらみつじ)
重くとも 五つの罪は よもあらじ
六はら堂へ 参る身なれば


これで半分お参りしました。


第十八番
山城國洛中 [京都市中京区]
紫雲山 六角堂頂法寺
(しうんざん・ろっかくどうちょうほうじ)
わが思う 心のうちは 六の角
ただ円かれと 祈るなりけり

第十九番
山城國洛中 [京都市中京区]
霊鹿山 一條革堂行願寺
(れいゆうざん・いちじょうこうどうぎょうがんじ)
花を見て いまは望みも 革堂の
庭の千草も 盛りなるらん

第二十番
山城國乙訓郡 [京都市右京区]
西山 善峯寺(にしやま・よしみねでら)
野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空
よし峰よりも 晴るる夕立

第二十一番
丹波國南桑田郡 [京都府亀岡市]
菩提山 穴太寺(ぼだいさん・あなおじ)
かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと
思はで頼め 十声一声
(とこゑひとこゑ)


いよいよ京都を出ます。


第二十二番
摂津國三島郡 [大阪府茨木市]
普陀落山 総持寺(ふだらくさん・そうじじ)
おしなべて たかきいやしき 総持寺の
ほとけの誓い 頼まぬはなし

第二十三番
摂津國三島郡 [大阪府箕面市]
応頂山 勝尾寺(おうちょうざん・かつおうじ)
重くとも 罪には法(のり)の 勝尾寺
ほとけを頼む 身こそやすけれ

第二十四番
摂津國河邊郡 [兵庫県宝塚市]
紫雲山 中山寺(しうんざん・なかやまでら)
野をもすぎ 里をも行きて 中山の
寺へ参るは 後の世のため

第二十五番
播磨國加東郡 [兵庫県加東市]
御嶽山 清水寺(みたけさん・きよみずてら)
あわれみや あまねき門の しなじなに
なにをか浪の ここに清水

第二十六番
播磨國加西郡 [兵庫県加西市]
法華山 一乗寺(ほっけさん・いちじょうじ)
はるは華 なつは橘 あきは菊
いつも妙
(たへ)なる 法(のり)の華山

第二十七番
播磨國飾磨郡 [兵庫県姫路市]
書寫山 圓教寺(しょしゃざん・えんぎょうじ)
はるばると のぼれば 書写の山おろし
松の響きも みのりなるらん


ちょっとひと休み。


<番外編>

第二十八番
丹後國與謝郡 [京都府宮津市]
世野山 成相寺(せのさん・なりあいじ)
なみのおと 松の響きも 成相(なりあひ)
風吹きわたる あまの橋立

第二十九番
丹後國加佐郡 [京都府舞鶴市]
青葉山 松尾寺(あおばさん・まつのおでら)
そのかみは 幾代へぬらん たよりをば
千歳をここに 松の尾の寺


いよいよ大詰め!


第三十番
近江國北浅井郡竹生島 [滋賀県長浜市]
巌金山 寶厳寺(がんごんざん・ほうごんじ)
月も日も 波間に浮かぶ 竹生島
船に宝を 積むここちして

第三十一番
近江國蒲生郡 [滋賀県近江八幡市]
姨綺耶山 長命寺(いきやさん・ちょうめいじ)
八千年(やちとせ)や 柳に長き いのち寺
運ぶ歩みの かざしなるらん

第三十二番
近江國蒲生郡 [滋賀県安土町]
繖山 観音正寺
(きぬがささん・かんのんしょうじ)
あな尊(とうと) 導ききたまへ 観音寺
遠き国より はこぶ歩みを


ラストです!


第三十三番
美濃國揖斐郡 [岐阜県揖斐川町]
谷汲山 華厳寺(たにぐみさん・けごんじ)
万世(よろずよ)の 願いをここに 納めおく
水は苔より いずる谷汲

次はあなたも、能登を歩いてみませんか?
能登時間プログラム